アーシシ・カーンのチキン/マトンカレー「Bhoona Bhost」

aashishcurry このレシピは、つい先日(97年9月1日)、アメリカ在住のサロード奏者、アーシシ・カーンから届いたものです。95年にアーシシと弟のタブラー奏者プラネーシが来日したその日、上野のカレー屋に入り、店主に断ったうえ、タッパにつめたこのマトンカレーをわたしと、空港まで彼らを迎えにいってくれたピットインの小林絵美さんにご馳走してくれたものです。われわれは大感動したものです。お店のどのカレーよりもうまいので、店主にもお裾分けしたのでありました。下記は、したがって、アーシシの説明を損なわないようにきわめて慎重に翻訳してみなさんにご紹介するものであります。とくに()内は、スケベなアーシシのコメントをそのまま掲載しています。ちなみ、そのときのものはドライなものでした。彼らもドライが好みのようで、そのことは下記レシピのドライの部分のコメントにいちいち'How nice!!'と付加していることからもうかがえるのです。

■材料 

●チキン1羽ないしそれに相当するマトン
玉ねぎ 大1~2個(手でオッパイをもつ、という感じの大きさ)、トマト3~4個または、ヨーグルトおおさじ2~3、サラダオイルおおさじ8~10、おろしにんにく、しょうがそれぞれおおさじ2
●スパイスA--できればすべてをつぶして粉状にしておく、そのままでも可
カルダモン8~10個、クローブ おおさじ1、シナモンスティック 3センチほどのものを1本、ベイリーブス3~4枚
●スパイスB
ターメリックおおさじ1~2、コリアンダーパウダーおおさじ2、クミンパウダーおおさじ2、粉唐辛子おおさじ1

■製作手順

  1. 熱したサラダオイルにスパイスAを投入して炒める。(焦がさないように)
  2. みじん切りの玉ねぎを投入しきつね色になるまで炒める。(焦がさないように)
  3. すりおろしたにんにく、しょうがを投入。(量は好みによる。にんにくの嫌いな人もいるが、オレは両方ともたあっくさん入れる。よく炒めると臭いも消えるのだ)
  4. 別の器にスパイスB+塩(好みの量)を入れ、水を加えてペースト状にした後、3に投入する。よく炒まったと判断されるまで、焦がさないように、よくかき混ぜて炒める。
  5. スパイスとオイルの分離が確認された時点で、チキン/マトンを投入しさらに炒め続ける。しばらくすると、お肉からジュースがにじみでてくる(うーん、うまそう、たまらん)。
  6. ここでヨーグルトあるいはトマトを投入しさらに炒め続ける。しばらくすると、お肉からさらにジュースがにじみでて濃くなってくる(うーん、うまそう、たまらん)。
  7. この段階で、あなたには二つのオプションが選択できる。そのまましばらく炒め続けるか、グレーヴィー(どろどろ)が好みであればお湯を加えるか、である。どろどろか、ドライないしジューシー(うーん、うまそう、たまらん)かは、ここで決まるわけである。ドライないしジューシーの"Bhoona Ghost" にする場合は、肉の色全体が濃いものになる。ムッチャどろどろの場合は、ここでじゃがいもを加えてもよい(でも、あまりしるしるにはならんように)。辛いのが好きな人は、ここで粉唐辛子か生唐辛子(緑)か乾燥唐辛子(たかのつめ)をいれなはれ。
  8. "E N J O Y"