ゴーヤチャンプルー

 ゴーヤというのはいわずとしれたニガウリのこと。沖縄では代表的な料理です。夏に向かう季節になると、近所のスーパーにも1本100円くらいで出回るようになります。チャンプルーとは、混ぜる、という意味です。この言葉はマレー語にもあったので南洋起源かもしれません。とにかく混ぜたものはなんでもチャンプルーとなるわけですが、とりわけ有名なのがこのゴーヤチャンプルーなのであります。調理はいたって簡単なので我が家では夏になるとたびたび登場してくるメニューなのです。苦みがなんともいえずさわやかで、夏には欠かせません。
 ニガウリに関しては、ちょっと苦い思い出があります。ニガウリはインドでもよく食べられます。ヒンディー語ではカレラといいます。バナーラスの留学時代、ある家に招かれたときのそのニガウリのカレーがおいしくて、われわれもやってみようと思い立ちました。早速、ランカー市場へ出かけてニガウリを購入し、そのままスパイスを入れて炒め、実においしそうなカレラカレーができあがったのでした。ところが、口に入れると猛烈に苦くてとても食べることが出来ない。苦みをどうやってとったらよいのか知らずにそのまま調理してしまったことからくる大失敗でした。犬にでもやろうと、下宿の飼い犬に与えましたが、なめるなりそっぽを向かれてしまいました。

■材料(3~4人分)

ゴーヤ1本、木綿豆腐1丁、ブタの三枚肉の薄切り(100グラム)、削りカツオ一掴み、塩こさじ2、コショウ、生姜適量、サラダ油おおさじ2

■製作手順

  1. ゴーヤは、たて半分に切る。中の種の部分をスプーンで削り落とし、斜めに薄切り。それをしばらく水に浸しておく。
  2. フライパンに油を熱し、生姜のみじん切りを入れ、そこにブタのバラ肉を投入して肉の色が変わるまで炒める。塩、コショウを入れて味を調える。
  3. 2に1の水をきったゴーヤを投入し炒める。全体に熱が通った段階で木綿豆腐をぐしゃっと投入しかき混ぜる。豆腐は原型をとどめていなく、まんべんなく撹拌された状態。
  4. ほとんど炒まった状態になったら、削りカツオ一掴みを投入しよくかき混ぜで出来上がり。