山形市周辺の芋煮
ワダスの育った宮内の吉野周辺および庄内地方では味噌ブタ芋煮が一般的で、それはそれで相当にうまいものでありますが、山形市周辺では醤油牛肉芋煮が普通。この醤油牛肉芋煮の存在をかなり後になって知り、芋煮の世界の多様性を認識したのでありました。味噌ブタ芋煮は芋煮のホームラン王であることは間違いありませんが、くやしいことにあっさりとして上品な醤油牛肉芋煮も捨てがたい。しかも近年は、一通り食べ終わった後の残りの芋煮にカレールーをぶち込んでうどんをすするという、別方面の展開が加わり、ますますけしからんほど魅力的になっているのでした。
●材料(4人前)里芋中1キロ、牛肉500グラム(安いものでよい)、ササガキごぼう1本、ながネギ2本、こんにゃく1枚、キノコ1パック/調味料:醤油、酒、砂糖、麺つゆ
■製作手順
- 大きな鍋に水を1/5ほど入れ、そこに一口大に切った里芋を放り込み火にかける。
- 沸騰してきたらいったんお湯を捨て、水を入れる。そこへササガキごぼうを投入。煮えてきたら灰汁抜き。
- 手でちぎったこんにゃく、キノコ、手でほぐした牛肉を投入する。
- 里芋に箸が通るほど煮えた段階で、好みに合わせて砂糖、酒、醤油、麺つゆを入れて味付けする。
- 最後に、ネギを投入し、しばらくして、できあがり。ふはふはしながら食べよう。
- 最近は、一通り食べて残った汁に市販のカレールーを加え、そこへうどんをぶち込んだ芋煮カレーうどんが一般化してきている。これ、たまらなく、うまい。