めんこい通信2006年12月8日号

 ええ、バーンスリーのHIROSです。この通信はBCCでお送りしています。こういうものは不要だ、という方はご連絡下さい。
 さて、だらだらだらだらしているうちに最早12月になってしまいました。きっとこんな感じで、だらだらだらだらしているうちに来年は米寿を迎えることになっちゃった、みたいなことになるのかも知れません。恐ろしくもあり、こんなもんだろう感ありだべ。関係ないけど、今日はジョン・レノンの命日ですね。
 昨日の我が家の献立は、キノコスパゲティ。まずフライパンにオリーブ油、薄切りのタマネギ、にんにく、鷹の爪をいれて超弱火でだらだらと放置し、タマネギやにんにくが湯熱地獄にすっかり観念してへたり込みきつね色に変色したのを確認して、そこへ缶詰のホールトマトをなんとなくどんよりと流し込む。これも超弱火によってどろっとした赤色の混合物がぶつぶつとつぶやくようになった段階で、塩、コショウで味付けし、基準トマトソース2回分をまず製作。ソースには別の器に引っ越してもらい興奮をさます。ついで、スパゲティを湯がき始めると同時に、しめじ、まいたけなどのキノコ類を、本人たちが痛めつけられていると自覚できないほど素早くオリーブ油およびバターでさっと炒め、そこへようやく暴力から解放されてやれやれと思っていたトマトソースの半分をだらしなく流し込みしばらく熱を加える。そこへアルデンテにゆであがった西洋麺を投入し全体を撹拌してできあがり。昨日はキノコでしたが、ときにはイカ、タコ、エビなんとかトマトソースをからめてもんめなよっす。
 とまあ、こんな感じで、それほどの闘争や混乱や悔悟や体調不調も緊急の用事もなくヒマーな中川家の日常は続くのでありますが、来週の土曜日、つまり16日にワダスの今年最後の演奏会があります。お時間とご意志のおありの方はぜひいらして下さい。

■「バーンスリーによるインド古典音楽と十種スパイス調合本格インドカレーの宴」
 長いタイトルです。音楽と料理が主役の催しだっす。
いつ/2006年12月16日(土)演奏開始 18:00
どこで/堺町画廊、京都市中京区堺町通御池下ル
だれが/田中りこ:タブラー、井上想:タンブーラー+スヴァラ・マンダル、HIROS:バーンスリー
なにを/民謡とか、珍しいラーガとかと超美味チキンカレー
なんぼ/前売り予約2800円、当日3000円
問い合わせ/堺町画廊075-213-3636、sakaimachi-garow@h8.dion.ne.jp

■これまでの出来事雑感
 11月もゼニにならない出来事がいろいろありました。15日はCAP HOUSEで芋煮会。しょぼくやるつもりが20人も来てしまいました。んめがったっす。16日に近所に住む高野和子さんと手打ちうどん小宴会、17日に宝地員忘年会打ち合わせで80過ぎのむっちゃ元気爺さん中西勝さんたちとトアロードの「木馬」で飲みました。18日に西明石の義弟宅でキムチ鍋大会、19日は奈良・岡本寺のキリコさんが鈴木昭男さん、廣田順子さんを引き連れて来宅し手打ちうどん大会第2弾。この日のために讃岐から「讃岐すずらん」というブランドうどん粉を入手し、当日は隣組高野和子さんのヘビー級子息である太一青年にうどんこねと足踏みを協力してもらい1.5キロのうどんを打ちました。会心の出来とはいきませんでしたが、後に加わった高野和子さんを含めた参加者一同に感動を与えることができました。ワダスの手打ちうどんは、はっきりいいまして讃岐を超えたと自負しています。はい。それにしても、手打ちうどんというのは、素早く喉に流し込むせいもあるのか、摂食時の感動が尾を引かない。高級神戸肉すき焼きたらふく宴会のような食った食った感の密度というか充実度は少なくとも数日は続くというのに。うどんがもつ諦観というか人生観のせいでしょうね。で、その日、鈴木昭男さんは我が家宿泊で、3時過ぎまでおしゃべりでした。24日はタマゴ大王こと中川真さんが来年の桃太郎インドネシア公演の画策のためもあって宿泊。26日は純正スミッシュ語話者である角正之たちダンサーの公演。吹きもの担当達人山本公成さん、コントラバスの岡野裕和さん、今治で米屋をしつつサックスとバイオリンを演奏する福西さん、いっけん粗大ゴミっぽい音具で素晴らしい音響を作るagano氏、ノイズとトランペットの只津さんらと密度の濃いセッションをしました。27日は久しぶりの江戸へ飛んで上田益さんのレコーディングと三軒茶屋の焼き鳥宴会。28日雑誌取材の後再び飛んで帰宅。いろいろと議論のある神戸空港を初めて使いました。我が家からたった10分で行けるところに空港があり、江戸まで飛ぶのにたった1万円というのはけっこうすごい。30日は最近弟子入りした池上純子さん小泉直子さんのレッスンの後、CAP HOUSEで「ガムランを救えプロジェクト」の来年のイベントに向けた会合がCAP HOUSEであり、ジャワ舞踊日本第一人者佐久間新および配偶者ウィヤンタリおよび息子のブナがそのまま我が家で宿泊。佐久間君の身体の動きの発見などを2時過ぎまで聞きました。そして12月。5日の晩、サントゥールのジミーさんからいきなり「三木さんが亡くなった」との連絡。三木乙姫代さんは機織り姫でしたが、乳がんの告知を受けてから、正しい呼吸のためにバーンスリーを習いに我が家へ何度かいらしていたユーモア感覚のある素敵な女性でした。ご自宅で何度かホームコンサートもしたことがあります。次の日の6日、芦屋浜教会でのお葬式に笛を携えていきました。日本でのカトリック式お葬式は、さわやか、かつ新鮮で、まるで故人の性格のようでありました。式で俳句を披露した中西咲子さんのすすめでワダスも笛を吹きました。ハムザ・エルディーン(5月23日享年76歳)、ウクレレ前田(10月20日享年39歳)、そして三木乙姫代さん(12月4日享年61歳)と、今年も知り合いの訃報に接し感慨に耽ることしきりでありました。われわれの2セットの両親は未だ健在ではありますが、山形の父親(82歳)が入院したりで、われわれもしだいにビミョーな時期に突入しつつあります。