めんこい通信2007年2月14日号

 ええ、バーンスリーのHIROSです。この通信はBCCでお送りしています。こういうものは不要だ、という方はご連絡下さい。この通信は皆様の生活向上にはほとんど役に立たないと確信していますが、ふっとお時間のあいたときにでもご一読下されば幸いです。
 昨冬の山形の実家は雪に埋もれていました。しかし、今冬は雪がほとんどありません。例年の今頃は屋根の雪降ろしが山形の風物詩でしたが、ふるさとはすっかり様変わりです。シジフォスのような無益な労働から解放され喜ばしいこととはいえ、これは相当に普通ではありません。人間が二酸化炭素を排出しなくともそうなのか、やっぱり人間のせいなのか。あまりに普通じゃない現実に直面してみると、このチキューオンダンカ現象はかなり危機的に見えます。イラクやアフガンやブッシュやヒラリーやオバマや将軍様や女性は産む機械発言やなどのモンダイも大事だけど、おいおい、そんなこんなで口角泡を飛ばしているうちに人間の種がやばいことになってるんでねえの、という気分にもなります。というわけで、さっきガスストーブの火を止めました。足元が冷たいのを我慢してこれを書いているところであります。
 隣で花柄iMacをにらむ配偶者は、Tシャツ、裸足という信じがたい格好で、相変わらずドラフト・ワンをぐびっと飲みつつ、ロンリー・プラネット・イタリア編などというものの翻訳作業を一日中やっていて、病気になりそうもありません。

■超絶対ヒマ状況更新中
 幸か不幸か、有り余るヒマを謳歌しています。この状態がずっと続くことは、ま、エネルギー消費削減や練習や読書時間の確保という意味で望ましいことですが、ショーライをふと考えるとちと不安になります。で、数年単位ショーライ想念を意識の奥底にしまい込み、「今晩何食おうか」的ミリ単位ショーライ想念のみで考えた場合、この世は極楽と申せましょうか。

■エイベックスから新CD発売
 昨年12月に作曲家の上田益さんと録音したものがCDになってエイベックスから発売されました。ご意志とちょっとしたゼニとお時間のある方はぜひ聞いてみて下さい。眠れます。ワダスが密閉スタジオで演奏しているとき、エンジニアはじめ関係者は睡魔と戦っていたようです。
<http://shop.mu-mo.net/avx/sv/item1?jsiteid=mumo&seq_exhibit_id=5920&categ_id=&x=43&y=10>
 全曲1時間のうちほぼ45分間にワダスの演奏が入っています。2曲目と3曲目が上田さんのシンセサイザー・ドローンを背景に20分ずつのぶっ通しソロ、5曲目が3分ほど。このCDは、もちろん睡眠用ではなく、また純然たる音楽用でもありません。全国展開のフィットネスクラブであるティップネスのヨガ・クラスBGMとして制作されたものです。したがって、タイトルは「TIPNESS presents The Music of HATHA YOGA DEEP BREATH FLOWCDアルバム」となっていて、演奏者、作曲者のクレジットは特記されていません。ワダスや上田さんの名前はCDジャケット裏面に小さく英字で表示されているだけです。ちなみに、ティップネス・プレスという雑誌の2007年1月号に、上田さんとワダスのインタビュー記事が掲載されています。値段は2100円。1月にも金子飛鳥さんのCDの録音がありました。3月20日あたりに発売になるらしいのですが、詳細はまだ分かりません。やはり、みんな寝てました。

■東急文化村のウェブサイトの「アンコール 神々の宿る地へ」というページBGMにワダスの演奏が採用されました。ただし、そのページに到達するのはなかなかに面倒な手続きが必要です。まず、「Bunkamuraメールマガジン」の登録をする必要があります。また、基本的にはBフレッツなどの光回線でなければ無理みたいです。<http://www.bunkamura.co.jp/plaza/index.php>。フレッツ回線の場合は<http://www.bunkamura.flets/f2.html>から入れます。お時間と熱意と執拗さのおありの方は探してみて下さい。このBunkamura CLUB MAGAVISIONは、ものすごく凝った作りのページで、画像も恐ろしく鮮明です。

■82歳になる父親が去年の11月から肺ガンで入院しているので、なにかあるたびに山形へ往復することになりました。12月に1度、1月に2度です。その父親の世話をすべき母親(80)は、車の運転はもちろんできず、糖尿傾向的超微速歩行で病院の行き来もなかなかに簡単ではありません。父親の入院のお陰といってはなんですが、現在の肺ガン治療、病院のシステム、健康保険、介護保険、ケア・マネージャー、要支援・要介護、年金など、これまでまったく考えてこなかったことを学習できました。ネンキンずっとずっと免除体制できたわれわれは、両親くらいの年齢になったときにはどうなっているのだろうか考えただけでも頭が痛くなり、「今晩何食おうか」的ミリ単位ショーライ想念に逃げ込んでしまいます。

■「マンディ・サマサマ!」
 昨年5月27日に起きたジャワ中部地震のちょうど1年目に、神戸のCAP HOUSEでイベントを開きます。タイトルは「マンディ・サマサマ!」。一緒にお風呂に入ろうよ、という意味です。友人たちと立ち上げた「ガムランを救え」プロジェクトが中心となって開催します。4階建CAP HOUSE全館が、音楽や舞踊や美術のアーティストたちの作り出す温泉になります。それに浸ってジャワの震災被災アーティストや神戸のときを思い出そうというものです。参加表明者はすでに50名を超えまして、ワヤワヤの1日になりそうです。これをお読みになった方もぜひCAP HOUSEにいらして下さい。5月27日11時~20時です。詳しくは下記のウェブサイトを参照して下さい。
http://gamelanaid.web.fc2.com/Frames/FramesetJ.htm