めんこい通信2007年8月23日号

 ええ、バーンスリーのHIROSです。この通信はBCCでお送りしています。こういうものは不要だ、という方はご連絡下さい。この通信は皆様の生活向上にはほとんど役に立たないと確信していますが、ふとお時間のあいたときにでもご一読下されば幸いです。
 前回の通信は5月6日でした。その後何度か書かなきゃと思ったことがありましたが、もうちょっと後でもいいか、なんていっているうちにはや3ヶ月以上。
 さて、前回に告知した「ハムザデイズ」やインドからの来客接待、「マンディ・サマサマ!」も無事つつがなくセイコウリのうちに終り、その後は瀬田の龍谷大学に週1回のジュギョーと山科奥山先輩宅途中下車宴会やときおり訪れるバーンスリー学習願望者へのレッスン、来客に伴う宴会(讃岐からうどん粉を仕入れたのでうどん打ちが我が家では流行中)などの他、近所に今年できた新しい神戸夙川学院大学で3回ほどジュギョー(ノンフィクション作家の後藤正治さんに頼まれてのジュギョー、この大学には他に開学に伴い関東から移り住んできた小磯学さんや昔からの知り合いの元読売新聞の吉島さんなどがセンセです)、船場アートカフェでのタカリンさんによる八重山民謡ワークショップ、友が丘高校ジュギョー、ダンサーの角正之さんとシタールの田中峰彦さんとのセッション、京都黒谷永運院での「アジア・ダンス・スクエア」の3人の手だれダンサー(佐久間新=ジャワ、大西由希子=バリ、野中ミキ=オリッスィー)とTAKE-BOW(ギターなど)とのセッション、ラジオ大阪ライブ出演(「おおえせんり」というユーメイだというミュージシャンもゲストでした)、シタールの石濱さんとの二人ライブ、CAP HOUSEの「アート林間学校」などなど、それなりにバタバタとしていました。こうしたいわばホンギョー的バタバタの他に、亡父なきあと独り住まいをしている山形の81歳になる老母定期訪問(ほぼ月1回、毎回ヒコーキなのでゼニがかかる。糖尿的傾向と最近診断されたパーキンソン病によって独り住まいが困難になってきていまして、しばらくは続きそうです。主な業務は母宛にやってくる郵便物の中味の精査と対処、相続手続きなど)、例年にない酷暑のなかの初盆帰省(今年はこのため例年の十津川盆踊りおよび那智勝浦行を断念せざるをえなかった)、超コンパクトになったマルガサリの「桃太郎」鑑賞(去年までは舞台監督でしたが今回はクビでした)などなど。まあまあ忙しいともいえますし、しかしながら収入につながる活動はごくわずかなので、単に家を出たり入ったりがあったということだけといってもいいかもしれません。いっぽうの配偶者はほとんど引き蘢り状態でホンヤク業やビール飲みや読書やゲームに淫していまして安定状態が続いています。

この間に読んだ本

 また、この間、かねてよりの腹部膨満感がますます増し(1回分の排泄後、排泄されるべき物体がまだありますよというサインがあるにもかかわらずいくら待っても出てらっしゃらないという悩ましい状況)、ということは雪隠滞在時間が自動的に多くなりまして、そのおかげで消費読書量も増えました。主なものでは、最近はまっている佐々木孝次の『母親と日本人』『母親・父親・掟』『快の打ち出の小槌』『愛することと愛させること』『エディプス・コンプレクスから模倣の欲望へ』(これらは3月に亡くなった父親や生身の母親が自分にとってどういう人たちだったかという興味もありけっこう熱中しています)。ベストセラーだという『生物と無生物のあいだ』(福岡伸一著。これは素晴らしい本でした)、地球をシステムとして考え直す松井孝典の『コトの本質』『われわれはどこへ行くのか?』『宇宙で地球はたった一つの存在か』。『憂鬱と官能を教えた学校』を読んで気に入ってしまった菊池成孔の『東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・歴史編』。近所のリサイクルショップで100円で買った『ターニングポイント』(フリッチョフ・カプラ著、ちょっと古い本ですが、なかなかにグッドです)、『マンウォッチング』(デズモンド・モリス)などなど、『釣りバカ日誌1~38巻』読破とともに消費した本です。昔読んだ本でも最近の等比級数的忘却力によってすっかり忘れているので忘却力のパワーアップは必ずしも悪いことではありませんね。
 そうこうしているうちに知り合いの他界がぼちぼちと。昔通った寿司屋の「安兵衛」の平野さん、吟醸日本酒を作る会の楠さんなど。お二人にはよく遊んでもらいました。ご冥福をお祈りします。と書いてふと気がついた。「冥福」というのは冥界での幸福ということですよね。冥界で不幸ということもあるのであらふか。

■これからの出来事

 7月までの週1回の定期シュッキンがなくなりましていよいよもって絶ヒマ状況であります。なんか、いいスゴドはねえもんだべが。

■アジア芸術学会公演
とき/8月28日(火)15:30-16:30
ところ/立命館大学衣笠学舎
出演/七聲会:聲明、HIROS:解説
 ・・これはアジア芸術学会という国際学会のアトラクションです。8月は忙しいはずの七聲会もこの日だけは11名参加します。七聲会は来年のイギリス公演のオファーが来ていますが、またツアーがあればお坊さんたちとのよれよれ旅行になりそうです。

■第15回庭火祭・国際民族音楽祭
とき/9月8日(土)19:00
ところ/熊野大社、松江市八雲町
出演者/リポー(馬頭琴)、岡林立哉(ホーミー)、ハスチチク(オルティン・ドー)、安曇野めぐ留(日本民謡)、HIROS(バーンスリー、企画・コーディネイト)・・第1回から断続的に関わっている音楽祭です。入場無料です。「スホーの白い馬」で有名なリポーさんらとのセッションも楽しみだっす。出演者は6日に八雲  に入り、恒例の学校訪問を行う予定です。それにしてもよく15年も続いています。地元関係者の情熱はすごい。企画主旨エッセイがプログラムに掲載されますが、ウェブにも載せています。ご興味のおありの方はご一読を。
  http://sound.jp/tengaku/MusicalEssay/nagaiuta.html

■奥村彩ジャズカルテット乱入
とき/9月23日(日)夜
ところ/我巣灯、大阪豊中
出演/奥村彩:ジャズヴァイブ、中島教秀:コントラバス、祖田修:ピアノ、塩入基弘ドラムス、HIROS:バーンスリー乱入
問い合わせ:我巣灯 06-6848-3608<http://www.max.hi-ho.ne.jp/gasutou/>
 ・・これはいったいどうなるのか予測がつきません。多分、グチャグチャで楽しいライブになるとは思いますが。

■インド・サリー展特別コンサート「百色の音 北インドのサーランギー」
とき/ 10月6日(土)14:00(あじびホール、福岡アジア美術館)/10月8日(月)13:30(民博ホール、民族学博物館、大阪千里)
申し込み/福岡アジア美術館092-263-1100
   http://faam.city.fukuoka.jp/home.html
出演/ドゥルバ・ゴーシュ:サーランギー、ニキル・パータク:タブラー、HIROS:企画制作、バーンスリー
 ・・久しぶりの招聘コンサートです。今やサーランギーの大御所といってもいいドゥルバ・ゴーシュの円熟した演奏と、まだ20代の新進若手タブラー奏者のニキル・パータク、そしてワダスのバーンスリーによる本格的インド古典音楽公演です。これも入場無料ですので、ご希望の方はお早めに申し込んでけろ。

■CAPARTY 《ザ・リビングルーム》
とき/10月19日(金)夜(ゲスト:星川京児/音楽プロデューサー)/11月2日(金)夜(ゲスト:松岡環/アジア・インド映画研究者)
ホスト:HIROS
ところ/CAP HOUSE、神戸
問い合わせ/caphouse@cap-kobe.com
 ・・これは、CAPメンバーが是非紹介したいゲストを招いていろいろとお話を聞くという企画です。ま、「徹子の部屋」ならぬ「HIROSの部屋」。ゲストは博覧強記強力パワーのお二人です。詳しくはちかぢかCAPのウェブに掲載される予定ですのでチェックしてみてけろ。http://www.cap-kobe.com/house/