めんこい通信2007年12月30日号

 ええ、バーンスリーのHIROSです。この通信はBCCでお送りしています。こういうものは不要だ、という方はご連絡下さい。この通信は皆様の生活向上にはほとんど役に立たないと確信していますが、ふとお時間のあいたときにでもご一読下されば幸いです。
 今年も残すところあと1日となりました。皆様はいかがお過ごしでありましょうか。皆様にもきっといろいろ変化があったように、わたし及びコンスタントにビールもどきを飲み続ける配偶者周辺にもいろいろありました。
 われわれにとってなんといっても一番の大きな変化は、昨年11月の入院から3月に亡くなるまでの山形の父を中心としたものでした。ごくごく当たり前のことなんですが、人は必ずいつか死ぬ、ということを切実に実感しました。入院中の看護や死後の雑務などのための山形往復は10回。父が亡くなった当初は相当に不安定だった母(82)はとりあえず冬季のみ、介護付きアパートの暮らしで、日々の生活雑務から開放されたせいもあり、安定というかけっこう楽しそうに暮らしています。85歳と78歳になる配偶者の明石の両親はまだまだ元気であります。しかし今年のような大変化は時間が経つほど可能性が高くなるわけでありまして油断ができません。かつ、そのように考えるわれわれ自身がじわじわとローゴに突入しつつあるわけです。「行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しく止とゞまる事なし」だなあ、やっぱり。われわれ自身を形作っている細胞も日々更新されこの瞬間のわたしも「動的平衡」状態らしいので、けっきょくわれわれは「よどみに浮かぶうたかた」に過ぎないのでありましょう。うたかたの形や大きさは、流水の勢い、量、川岸の形状によって異なり、みずからデザインはできない。隣のうたかたを真似ようと思ってもどうにもならない。うーむ。しかし、こんな風にムジョーカン的サトリにどんどん近づいてきたかのようなのに、1時間以上も特殊な狭小個室にこもりかがんだ状態で本を読み、なになに宇宙の年齢は137億年などとうなづき、なかなか上手にならないもんだっすといいつつ笛を吹き、朝昼晩兼用一括摂食後ソファに横になってとろとろとまどろみ、くっだらねえなあといいつつお笑いゲーニンだらけのテレビ番組をながめて刹那的笑いを消費し、たまあに騒々しく短距離利益的射幸心をあおるパチンコ屋でつきのなさを嘆き、サブプライムなんやらのせいで数少ない持ち株価値の下落の不運を嘆き、うどんはやっぱ讃岐の粉で手打ちだべと強制的に客に食べさせ、なんてことをしているうちに2007年は過ぎていくのでありました。なんか、この通信ではいつもこんなことばかり書いているような気がします。ともあれ、皆様にとって2008年が喜ばしいものになるよう、祈っております。

 で、先日のCAP HOUSEクリスマスで作ったバーニャカオダがことのほか大好評でしたので作り方を書いておきます。CAP HOUSEは、現在の建物の全面改修工事が4月から始まるため、引っ越しになります。引っ越し先は両サイド海の見えるポートターミナルあたりになりそうです。遊びにきて下さい。
 このバーニャカオダは、デップのソースです。スティック野菜をつけたり、パスタの友としてお楽しみ下さい。人によっては強烈に引きつけられる味です。

■材料(目安)
 エキストラ・ヴァージン・オリーブオイル・・・1カップ(200CC)
 バター・・・適当(30グラムくらい)
 ニンニク・・・一球
 缶詰アンチョビ・・・1缶
■作り方
  オリーブオイルにバターを溶かし、みじん切りのにんにくを投入し超弱火でにんにくがきつね色になるまで炒める。約40分くらいかかります。きつね色になったらアンチョビを投入しふたたび超弱火で1時間ほど煮る。くれぐれもニンニクを焦がさないで下さい。この味に熱狂した配偶者はしかし、案じていた通り、焦がしてしまいとほほになったのでした。

これからの出来事

 まあ、年がら年中ヒマなわけですが、冬は特にヒマ。われわれ以上にヒマをもて余している人(そういう人はいないだろうなあ)は遊びにきて下さい。2008年はどうなることになるのでありましょうか。ま、声明グループの七聲会のイギリス公演が10月にはありそうですし、ジュギョーするガッコーが一つ増えます。3月には父の1周忌と姪の結婚式があり、4月からは週2回のガッコー。5月はひょっとするとジョグジャカルタ。んー、でも、やっぱり来年も低収入的時間長者の様相であります。

■「お寺でインド音楽聞きながらヨーガなんてどう?」
 とき/1月13日(日)
 ところ/宝泉寺、滋賀県近江八幡市
 だれが/和山さん:ヨーガ講師、HIROS:バーンスリー
 問い合わせ:宝泉寺0748-36-6470
 ・・・七聲会のメンバーの一人である池上良慶師の企画です。良慶さんには某ダイガクのジュギョーに出ていただいたりしています。関係ありませんが、近江八幡には生の肝臓のような感じのコンニャクあり。最初見るとかなり不気味に思えます。

■ロダン館ミュージアムコンサート ~ ガンダーラの響きは地平を越えて
 とき/1月19日(土)14:00~15:30
 ところ/ 静岡県立美術館ロダン館
 だれが/クル・ブーシャン・バールガヴァ:タブラー、井上想:タンブーラー、HIROS:バーンスリー
 ・・・名古屋・江戸方面にお住まいで、静岡までだったらいいか、とふと思った方はいらしてください。

■ちょこっとついでにライブ
 とき/1月20日(日)/14:00~14:30/
 ところ/浜松楽器博物館、静岡
 だれが/クル・ブーシャン・バールガヴァ:タブラー、井上想:タンブーラー、HIROS:バーンスリー
 ・・・静岡県立美術館に行きますが、と館長の嶋さんに連絡したところ、じゃあうちでもちょっことお願いします、ということになりました。タンブーラーを演奏する井上想君は、わたしのところで4年ほどバーンスリーを習ってましたが、インドで本格的な修行をする、と固く決心して2月からインドへ渡る予定です。場所は、知人である声楽家、グンデーチャー兄弟が運営するボーパールの音楽学校です。近年まれに見る大声一直青年なので、きっとものすごく勉強してくると思います。