めんこい通信2008年6月22日号

 ええ、バーンスリーのHIROSです。じめじめと本格的な梅雨のようでありますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。 
 この通信はBCCでお送りしています。こういうものは不要だ、という方はご連絡下さい。この通信は皆様の生活向上にはほとんど役に立たないと確信していますが、ふとお時間のあいたときにでもご一読下されば幸いです。 
 さて、前回の通信でお知らせしました知恩院のイベント「響流十方」(5月22日)はつつがなく終了しました。おいでいただいた方々に感謝です。細かな反省点はいくつかありますが、来場者からは、おおたか静流さんの母性の響き、聲明の美しさと迫力に満足したというありがたい声を多数いただきました。われわれの控え室が御影堂から1光年ほど離れていたので、声をかけようと思っていただいていた人たちにはちとご迷惑をかけました。この催しはまだ続くということです。もっとも、どのような内容でどんな形になるのかまだ不明です。 
 その「響流十方」の翌日から5日間のインドネシアのジョクジャカルタ訪問後、浦和でのコンサート、京都で写真家、渡辺眸さんとの対談、ワークショップとミニ演奏、毎週月火の他に高校や近所の神戸夙川学院大学でのジュギョーなどもありまして、ヒマだあー、ともいえない日々が続いています。 
 ジョクジャカルタ訪問に関しては下記に詳しく書きました。興味とエネルギーのおありの方はご一読を。ものすごく長いです。文字数43,068です。 
http://sound.jp/tengaku/Essay/MandiSeniSamaSama08/SamaSamaIndex.html 
 写真のないブログ版は、下記。 
http://hirosbansuri.blog32.fc2.com/blog-entry-2.html

 ところでちかごろ、これまでまったく触れたことのなかった藤沢周平の小説にはまってござる。まずなにげなく買った『藤沢周平のすべて』(文春文庫)で、藤沢周平の描く小説世界の気品や文章の達人ぶりをさまざまな人々が例外なく褒めちぎっていた。ちなみにこの本の中の娘さんの文章によれば、藤沢周平はおおたか静流さんの「花」やりんけんバンドをよく聞いていたそうで、どちらも知り合いなので、おっ、と思った次第でござる。以前に『蝉しぐれ』と『たそがれ清兵衛』(映画も素晴らしかった)は読んだことがありました。そのときは、あっ、そう、という印象。ところが、ジョグジャカルタのホテルで、日本人旅行者が読み捨てていった、黄ばんでよれよれになった『用心棒日月抄』を読みはじめたら、じわじわと彼の世界に取り込まれていました。青江又八郎が江戸から山形の郷里へ帰国し、許嫁の由亀と再会したシーンでは思わず涙がでそうになりぐっと来たのでござる。『藤沢周平のすべて』の中で誰かが「あのような世界に生きてみたかった」と感想を書いていましたが、まさに同感です。で、最近はずうっと藤沢周平の季節。同じ山形出身者というひいき目も多少ありますが、なに時代小説か、とお思いの方も一度お読みになることをお薦めします。幸福になることうけあいです。

■出しじゃこのキンピラ風炒め 
 たぶん韓国料理の一つだと思います。先日泊まっていったインドネシア人のロフィット君が目の色を変えてご飯と一緒に食べた簡単おかずです。これは本当に安くてうまい。酒の肴にばっちりです。お試しあれ。 
 材料は、出しじゃこ(小さめが望ましい)、ひとつかみ、だけ。 
 まず、フライパンにごま油を入れ、熱する。そこにじゃこを投入。同時にすりおろしニンニクを入れてもいい。じゃこ全体に油が付着しちょっと焦げ目がついたら醤油とお酒を適量投入して炒め続ける。水気が少なくなった時点で粉唐辛子を投入して撹拌する。完全に水気がなくなれば完成。

■近所のクリニックに憤慨 
 ここ数年、朝の定例密室作業後にもすっきり感がなく常時腹パンパン状態が続いていまして、我が家のマンションの1階にあるクリニックに相談に行きました。医者は「自律神経の過敏からくるのではないか」と申し述べただけではっきりとした原因は分からず、血液と尿の検査をして帰宅しました。で、次の回に11時半に再びクリニックに行きました。検査結果だけ分かればいいという気分でした。ところが、12時半になってもお呼びがかからない。そうこうしているうちに後からやってきた人が呼ばれて診察を終えて帰っていく。受付の女性に皮肉を込めて「あと何時間待てば診察を受けることができるのであろうか」と聞くと、面倒そうな顔で「もうすぐです」という。1時半になったとき再び聞くと、彼女の答はやはり「もうすぐです」。ここ数年、一度もこういう場所を訪ねたことはありませんが、2時間以上待ちというのは普通なんでありましょうか。2時間半経過したとき、ワダスは受診を断念したのでありました。なんという時間の無駄であろうか。

これからの出来事(6~7月)

 週2回のジュギョー以外はあんまりないんですが、10月の七聲会のフランス・イギリスツアー、来年4月のベルギー、オランダ、オーストリアツアーの準備でばたばたしている予定です。それでもちょこまかと。

■7月1日(火)龍谷大学講義/瀬田校舎、滋賀県/タブラー奏者のクル・ブーシャン・バールガヴァ氏を招いて学生の前でデモンストレーションを行います。

■7月6日(日)/ヨーガとインド音楽/野洲、滋賀県/HIROS:バーンスリー他

■7月21日(月)19:00~/HIROSインド音楽連続講座「第4回、深夜のラーガ」/堺町画廊、京都 
4回シリーズの最終回。デモ演奏とワークショップを行う予定です。堺町画廊は京都市内堺町御池下がるにある小さな町家のギャラリー。10人も入ればいっぱいになりますので、ご希望の方はご予約下さい。電話/075-213-3636

■7月23日?~/山形介護帰省 
 久代さんの翻訳締め切りがいつ終わるかによりますが、最近めっきり弱気になっている山形の老母の介護のため帰省するつもりです。

■8月・・・実に素晴らしいことに、何の仕事もなし。

■9月3日(水)~7日(日)/第16回庭火祭/松江市八雲、島根/定例の庭火祭。今年はバリ舞踊です。どういうわけか、総合監修をやることになっています。