めんこい通信

 ええ、バーンスリーのHIROSです。 
 この通信はBCCでお送りしています。こういうものは不要だ、という方はご連絡下さい。この通信は皆様の生活向上にはほとんど役に立たないと確信していますが、ふとお時間のあいたときにでもご一読下されば幸いです。 
 もはや桜の季節が近づいてきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。人間をめぐる世界がどんな状況になろうと関係なく、じゃあぼちぼち出してみるかと花を咲かす桜はエライというかまっとうというか。

まずは宣伝

 わが聲明グループ<七聲会>の第2弾CDが完成しました。今回のCDには第1弾CD『聲明源流』になかった曲を主に収録しました。下記が収録曲です。ほとんどは本来の聲明曲ですが、七聲会らしいじゃっかんの味付けを加えました。2の甲念仏は、本来ならユニゾンの単旋律ですが、カノンのような追奏形式である次第取り(しだいとり)にし、その背景に笙とドローンを加えています。5の五念門ではインドの伴奏楽器タンブーラーとわたしのバーンスリーが加わっています。ものすごい倍音の世界です。 
 また、今回のCDは一般的なPケースではなく紙ジャケットで作りました。昔のLPレコードをCDサイズにした感じです。4月1日からの海外ツアーに持って行く重量を減らすというのが理由です。ジャケットデザインは、わたしの甥でイラストレーターの駒井和彬氏が担当しました。暗色基調で派手ではないがバランスのよいデザインになっています。 
 下記がレコーディング・データです。一般のCDショップには出荷せず通販のみで2,500円+送料で販売します。このメールの読者のなかでご希望の方には送料なしでお送りさせていただきますのでご連絡下さい。

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 タイトル:『天下和順 PEACE ON EARTH』 
 収録曲:1.天下和順(伽陀) peace on earth (kada) (7'38") 
2.甲念仏 konenbutsu (13'11") 
 笙sho:河合真人KAWAI Mahito 
3.阿弥陀経 amidakyou (13'36") 
4.回向文 ekoumon (6'06") 
5.国豊民安(後唄) peace and welfare (gobai) (4'25") 
5.五念門 gonenmon (15'58") 
 バーンスリーbansuri+タンブーラーtambura:HIROS 
6.大懺悔 oisange (8'54") 
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これまでの出来事

 最近は忘却力の加速度的パワーアップのせいもあってか、あまりに時間が経つのが速く、2月の下田雅子+HIROS+大野裕子生誕記念日だらだら宴会も、8月に神戸で開催することになった「マンディ・サマサマ3」を画策するための高野山厳冬マンディ・サマサマ合宿も、お父さんと作るインドカレーワークショップとその後のSATOYA家でのトムヤン鍋大会も、昨年突然逝ってしまった村田公一さんを偲ぶ会も、STUDIO Q2でのワダスのたそがれコンサートも、<七聲会>代表の南忠信上人のお誘いで行った唐招提寺や雨中の東大寺お水取りも、大阪音楽大学でのカリンガ族楽器製作ワークショップも、レイモン・ボニとバスティアン・ボニが加わったアクト・コウベ大ジャムセッションも、翌日の滋賀・宝泉寺でのライブとその後の豆乳鍋大会も光速なみのスピードで過ぎ去り、山形の父の1周忌がちょうど1年前だったなどということが本当にあったのかさえ不確かとしか思えないほどです。このスピードは今後もますます加速して行くんでしょうね。そしてますます速くなり目が回りそうになったあたりで時間が突然停止するのでありましょうか。 

この間に読んだ本

 このところヒマつぶしに読みつぶした本は以下。ほとんどは腹部膨満感のため滞在時間がとみに長くなった密閉個室での読書です。 
『サーカスの息子/上・下』(ジョン・アーヴィング/相変わらずジョン・アーヴィングのめまぐるしい想像力がすばらしい)、『クラッシュ』(佐野眞一)、『できそこないの男たち』(福岡伸一/デフォルトは女だったという話は新鮮)、『時間はどこで生まれるのか』(橋本淳一郎)、『宇宙創成/上・下』(サイモン・シン/壮大な気分になります。お薦めです)、『密謀/上・下』(藤沢周平/ドラマ「天地人」がらみの本。藤沢周平はすばらしい)、ジェイソン・ボーン・シリーズ『ボーン・レガシー/上・中・下』『ボーン・ビトレイヤル/上・中・下』、『ボーン・サンクション/上・中・下』(ロバート・ラドラム/続々と映画になるらしいですが、もうラドラムは卒業にしたい)、『神仏のすみか』(梅原猛/日本人の宗教の原点を考えさせる)、『わたしを離さないで』(カズオ・イシグロ/途中までちっとも物語が進まないけど後半になるとじわじわと恐ろしい)、『凍』(沢木耕太郎/ここまで詳細だとノンフィクションといえるか)、『夜と女と毛沢東』(吉本隆明、辺見庸/この二人の対談としては軽く読めます)、『嘘だらけのヨーロッパ製世界史』『一神教VS多神教』(史的唯幻論を人類史まで拡大してしまった)『靖国問題の精神分析』『官僚病の起源』(日本人の精神構造分析のキレが心地よい)(以上、岸田秀)、『シズコさん』(佐野洋子/昨年亡くなった母との関係を再考させられました)など。

これからの出来事(4月~)

 4月からは、月曜日が京都、火曜日が瀬田(滋賀県大津市)と週2回のジュギョーはずっと続きますが、その他の出来事です。

■3月29日(日)13:30~/日曜サット・サンガ特別公演/南堀江・萬福寺(寺子屋プラバー)、大阪/HIROS:バーンスリー/参加費:3,800円/問い合わせ・予約:ヨーガ情報ステーション(daimao@travelmitra.jp)、FAX.06-6353-3292

■4月1日~4月11日/七聲会EU公演ツアー/文化庁国際芸術交流支援事業/共同制作:Mu:Arts, London 
2日(木):World Culture Centre, Antwerp, Belgium/ 3日(金) :Tropen Theatre, Amsterdam, Holland/ 4日(土):RASA, Utrecht, Holland/5日(日):Music+, Tirol, Austria/7日(水):IMAGO DEI 2009 Festival, Krems, Austria/9日(金):IMAGO DEI 2009 Festival, Krems, Austria 
 前回の通信でもお知らせしましたが、いよいよ4月1日からツアーです。お坊さんたちとの10日間の旅はいがかあいなりましょうか。今回のツアーは当初、国際交流基金の渡航助成金をいただく予定でしたが、同時に提出していた文化庁への助成申請がおりたので文化庁国際芸術交流支援事業となりました。両方からゼニをいただくというのは虫がよすぎるようです。 
-->http://sound.jp/tengaku/Shichseikai/EU09/EU09J.html

■5月3日(日)/「CAP春のつどい」/CAP Club, STUDIO Q2、神戸/田中りこ:タブラー、HIROS:バーンスリー/問い合わせ:CAP<http://www.cap-kobe.com/q2/> 
 にぎやかしのためにちらっとタゴールの「春の唄」を演奏します。

■5月9日(土)14:00~/「音でたどる海のシルクロード展」プレイベント/宗教文化ミュージアム、仏教大学、京都/HIROS:バーンスリー他/問い合わせ:仏教大学宗教文化ミュージアム075-873-3115

■5月23日(土)19:00-/演奏とはなし「インド音楽のレンズを通して見えてくるアジア的音楽の可能性」/STUDIO Q2、神戸/ゲスト:森美和子(篠笛)、田中りこ:タブラー、HIROS:バーンスリー/問い合わせ:CAP<http://www.cap-kobe.com/q2/> 
 この企画は2ヶ月に1度くらいのシリーズになる予定です。第1回目のゲストは、篠笛、龍笛奏者の森美和子さん。すばらしい演奏家で、かつ十津川盆踊り常連組です。「和」の笛とインドの笛の違いなどについての話を交えながらそれぞれ演奏します。篠笛とタブラーのセッションなんてのもあるかもしれません。

■6月27日(土)17:30開演/shin-bi、京都/野中ミキ:オリッスィー、田中りこ:タブラー、HIROS:バーンスリー 
 インド舞踊オリッスィーの野中さんが主催するイベントです。京都方面の方はぜひ。