めんこい通信2009年10月16日

 ええ、バーンスリーのHIROSです。 
 この通信はBCCでお送りしています。この通信は皆様の生活向上にはほとんど役に立たないと確信していますが、ふとお時間のあいたときにでもご一読下されば幸いです。 
 もうすっかり秋です。みなさんいかがお過ごしですか。 
 前号の7月から3ヶ月経ちました。政権交代もあり世の中はじわりと変わりつつあるように見えます。でも、絶対的ヒマヒマ状況の中川家はほとんど変化なしです。

■まずは宣伝 

 この26日(月)19時から、京都の堺町画廊でちいさなライブを行います。タイトルは「秋の夜のバーンスリー 民謡とインド音楽」。宣伝文句は「東北の民謡とインドの音楽を聴き、秋を感じながら山形の芋煮をはふはふと食べる。そして酒をくみかわす。人生の喜びとはこういうものであったかとしみじみ味わう芋煮会コンサート」です。会場は典型的な京の町家。料金はライブ+芋煮+酒類で2800円です。<sakaimachi-garow@h8.dion.ne.jp>まで予約して下さい。 
<http://www.h2.dion.ne.jp/~garow/event.html>

■Tシャツだけではちょっと寒いなあ、などといいつつIKEAとイズミヤ・ポートアイランド店の方面に散歩するのが最近の日課なんですが、新聞によるとなんとイズミヤが撤退するらしい。週末以外は閑散としていたので大丈夫かなあなどといいつつ膨大な商品群を眺める楽しみがありました。1年くらい前に撤退したムサシといいイズミヤといい、巨大な店ができて歩数を稼げたのに残念。今度からは店内くまなくまわると700mあるIKEAを2周くらいしないと。ただ問題なのはちょこまかちょこまかと買ってしまうことです。

■つい先日、読書をするにもコンピュータをにらむにも遠くを見るにも右目の視界輪郭が茫洋としてきたのでメガネ屋へ行きました。検査してくれた青年がいいました。「メガネでは解決できませんね。眼科医に行かれてはどうですか」 
 我が家の目の前にある市民病院へ行きました。2時間も待たされて診てもらった結果、軽い白内障という診断。ロージン時代を代表するハクナイショーという言葉にちょっとショックでありました。 
 手術は可能だがリスクがあるのでまだやらないほうがよい、2、3年後に様子を見て判断しよう、とりあえず半年後にもう一度来院して検査しよう、という医者のアドバイスを守っていますが、よく見える左目とのバランスがどうにもあずましくないっしょ、といいたいほど不愉快な日々です。 
 ついにワダスもロージン時代に突入したということか。親友に近くなってきた両肩のゴジューカタ、腹部膨満にハクナイショーも加わり、なかなかにリッパなロージンになりつつあるようであります。あまりなってほしくない親友が増えるというのもロージンの証しなんでしょうね。配偶者も細かい文字が読めないからとでかい虫眼鏡を使うようになっていますので二人ともいよいよの実感を噛み締めるこのごろなのでありました。「他人に起こることは自分にも起こる」という言葉はまちがいないようですね。なにしろもうじきわれわれはカンレキですからねえ。カンレキといえば、長井高校還暦記念同窓会参加のため1年ぶりの山形へ行ってきます。これまであらゆる同窓会を無視してきましたが、カンレキという、ま、一般には大きな区切りの年齢だし、かつての同級生たちがどのように変わり果てた姿になっているのかの興味もありまして参加することにしました。

■この4月の七聲会オランダ・ベルギー・オーストリア・ツアーのよれよれ日記をウェブサイトに掲載しました。相変わらずどうでもよいことをだらだらと書いた長い日記です。文字数は58,834です。もし他に何も思いつかないほどの余ったお時間とご意志がおありでしたらご一読下さい。 
http://sound.jp/tengaku/Frames/FrameEU09.htm

これまでの出来事

■8月1日(土)、2日(日)/マンディ・サマサマ3/CAP CLUB Q2、神戸 
 この催しのために来日したニティプラヤン村のアート・ディレクター、オンさんが我が家に居候で、ほとんど毎日飯炊きの日々でした。ときどき道に迷った彼との会話は楽しかった。2日間の「マンディ・サマサマ3」も大盛況でした。ぜひ来年は再びジャワへ行って「マンディ・サマサマ4」をやろうと画策しています。ノーギャラで出演していただいたアーティストや裏方のスタッフたちに感謝です。詳しくは、下記のサイトで。http://gamelanaid.web.fc2.com/Frames/FramesetJ.htm

■8月3日(月)、7日(金)、12日(水)/淡路夢舞台奇跡の星の植物館での夏祭り「バリ祭り」/ザ・バリンドバンド(バリ音楽:小林江美、HIROS:バーンスリー) 
 バリ音楽のエミーこと小林江美さんとにわかにしたてて安易な名前をつけたバンド名「ザ・バリンドバンド」のライブ。ただでさえ暑い真夏なのに湿度もちゃんと確保されている温室の中での演奏は汗だくでした。演奏はホワーンとして面白いのでどこかからオファーがこないかなあと念じています。

■9月12日(土)19:00~/山形からインド経由トルコへ/トルコ料理、サクリエブ/アポ:トルコ打楽器、Sefer Simsek(セファ・シムシェイク):サズ、田中りこ:タブラー、HIROS:バーンスリー 
 阪急芦屋川駅すぐにあるトルコ料理店「サクリエブ」での初ライブ。初めてセッションするトルコ人演奏家たちとも息が合い、なかなかによいライブでありました。またやろう、ということで12月5日に予定しています。詳しくは「これからの出来事」へ。

■9月19日(土)/演奏とはなし「インド音楽のレンズを通して見えてくるアジア的音楽の可能性」/CAP CLUB Q2、神戸/ゲスト:七聲会(聲明) 
 七聲会からは6名のお坊さんが参加することになっていましたが、急病や別のやむをえない用事のあるメンバーが出てしまい、けっきょく4名になってしまいました。とはいえ、4名になっても十分に迫力のある聲明を聴かせてくれました。お客さんも100人弱とQ2としては久々のにぎわいでありました。

この間に読んだ本

 横になったり狭小個室でだらだらと読んだ本は以下。あいかわらずラインナップはまったく統一がありません。 
『コード・トゥ・ゼロ』(ケン・フォレット/戸田裕之訳、小学館、2002) 
『第三双生児』(上下、ケン・フォレット/佐々田雅子訳、新潮文庫、1997) 
--『大聖堂』がよかったのでフォレットの古いものもついで読み。堅実な面白さでありました。 
『差別と日本人』(野中広務、辛淑玉/角川oneテーマ21、2009) 
--ノナカヒロムという人はなかなかに筋の通った政治家だったんですね。 
『ジョン・ケージ著作選』(小沼純一篇/ちくま学芸文庫、2009) 
--これは通読するというよりもいつも目につくところにおいておきたい本です。 
『ガンジーの危険な平和憲法案』(C・ダグラス・ラミス/集英社新書、2009) 
-非暴力を唱えたガンディーの影響の大きかった独立運動の結果成立したインドが結局は暴力装置を備えたフツーの国家となった。ガンディーの近代国家否定の論理はこれから大事になってくるような気がします。 
『数学的にありえない』(上下、アダム・ファウラー/矢口誠訳、文春文庫、2009) 
『謀略法廷』(上下、J・グリシャム/白石朗訳/新潮文庫、2009) 
『ユダヤ警官同盟』(上下、マイケル・シェイボン/黒原敏行訳/新潮文庫、2009) 
『天才の栄光と挫折』(藤原正彦/文春文庫、2008) 
『グーグル革命の衝撃』(NHKスペシャル取材班/新潮文庫、2009) 
-世界中のあらゆる情報が膨大なグーグルのサーバー群に蓄えられ日々更新されつつある状況はなんとなく不気味です。 
『世界は分けてもわからない』(福岡伸一/講談社現代新書、2009) 
--この本に出てきた須賀敦子にふと興味がわき、彼女の本を以下3冊読みました。こんな素晴らしい文章を書く人を今まで知らなかったとはお恥ずかしいかぎりです。ここ最近、はまっています。 
『コルシア書店の仲間たち』(須賀敦子/文芸春秋、1992) 
『トリエステの坂道』(須賀敦子/みすず書房、1995) 
『霧のむこうに住みたい』(須賀敦子/河出書房新社、2003) 
『グラーグ57』(上下、トム・ロブ・スミス/新潮文庫、2009) 
『岐路』(上下、加賀乙彦/新潮社、1988) 
『おひとりさまの老後』(上野千鶴子/法研、2007) 
『世界の歴史27 自立へ向かうアジア』(狭間直樹+長崎暢子/中公文庫、2009)

これからの出来事(5月23日~)

 毎週月曜日にジュギョーで京都へ通っているほかはとくにたいした予定はありません。

■10月17日(土)/萬備会同窓会「還暦の集い」/むつみ荘、南陽市赤湯(山形)/県立長井高校同窓会 
 今日、CAPのQ2で芋煮会をしましたので芋煮続きになりそうです。

■10月26日(月)7:00pm~/秋の夜のバーンスリー 民謡とインド音楽/堺町画廊、京都/田中りこ:タブラー、HIROS:バーンスリー/東北の民謡とインドの音楽を聴き、秋を感じながら山形の芋煮をはふはふと食べる。そして酒をくみかわす。人生の喜びとはこういうものであったかとしみじみ味わう芋煮会コンサート/問い合わせ:堺町画廊phone +fax: 075-213-3636<http://www.h2.dion.ne.jp/~garow/event.html>

■11月3日(火)/Ann Wright女史歓迎宴会/京都 /主催:七聲会 
 イギリス人のアン女史というのは、いわば七聲会おっかけおばさんです。昨年のブライトン公演のときは聲明のワークショップにまで参加されました。その彼女が来日するというので七聲会として歓迎宴会を催すことに。場所はたぶん祇園のどこかです。

■11月15日(日)13:00~/天理参考館(民俗博物館)デモンストレーション/天理、奈良/HIROS:バーンスリー

■11月21日(土)/演奏とはなし「インド音楽のレンズを通して見えてくるアジア的音楽の可能性」/CAP CLUB Q2、神戸/ゲスト:岡林立哉(ホーミー)、田中りこ:タブラー、HIROS:バーンスリー/問い合わせ:CAP 
 詳しくは下記。 
http://www.cap-kobe.com/club_q2/

■12月5日(土)19:00~/山形からインド経由トルコへ/トルコ料理、サクリエブ/アポ:トルコ打楽器、Sefer Simsek(セファ・シムシェイク):サズ、田中りこ:タブラー、HIROS:バーンスリー