めんこい通信2015年1月29日号

  遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。年賀状をお送りいただいた方々、いつもありがとうございます。今年も残すところ、あと336日です。
 毎年この時期になるとほぼ確実にやってくる寒い冬の日々、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 ウクライナやらエボラやらつまようじ少年やらパリ新聞社襲撃事件やらイスラーム国による日本人人質事件やら最近妙にひっそりしてきた福島原発工事での作業員死亡やら、相変わらず世界はざわざわ感に満ちていますが、ワダスと配偶者周辺はほとんど変わりなく、いつものように粛々とかつ呆然と非生産的な日々を過ごしています。そうこうしているうちに阪神淡路大震災から20年も経ってしまいました。20年というのは実に短いものです。
 さて、衆議院選挙でジミントーが大勝した12月14日は奇しくも配偶者の65回目の誕生日でありました。
 この際だからカニなんかも食っちゃおう、てな調子で「鴻華園」でかなりゴージャスな生誕記念宴会を敢行し、気分良く帰宅しテレビをつけると、案の定、ジミントー大勝のニュース。ルナティック・ドヤ顔のアベを眺めていると、宴会の充実した幸福感は急速にしぼみ、けっ、けっ、けっと罵り、だらだらとさらに食後の飲食を続けたのでありました。選挙結果からみると、アベをけっと言っているわれわれは少数派のようです。
「日本を取り戻す」というけど、誰から、どういう日本を取り戻すのか。「景気回復、この道しかない」そうだが、要はゼニだけだというのか。また原発再稼動も目指すという。不測の事故で被害者は出るかもしれないけどそれはたまたま居合わせた人の不幸であって、そんなものは目をつぶって目の前のゼニが大事なんだと。万が一再び原発事故が起こっても、フクシマのように想定外なのでだれも責任とらなくていいし、これからは都合の悪いことはみんな秘密にしちゃえばいいし、憲法を意識して遠慮がちだった自衛隊海外派遣もおおっぴらにするし、てな調子のわがアベのドヤ顔を見ていると憂鬱になります。
 この選挙で唯一希望の光に思えたのは、ジミントーが一人も勝てなかった沖縄県の結果です。とはいえ、政権政党であるジミントーのいじめがあったり、辺野古移設はどんなに反対運動が盛り上がっても強行するかもしれません。かつて鳩山首相の公約「少なくとも県外」をあっさりと破ってしまった原因もそうらしいが、なぜそうなるのか、この2冊を読んで分かったような気がします。
 その2冊とは『永続敗戦論』(白井聡)と『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』(矢部宏治)です。
 最高法規である憲法を無視してもよい仕組みがあり、ずっと機能しているという。在日米軍基地に近い住民の基本的人権は無視してよい。原発事故被災者の基本的人権も無視してよい。沖縄の米軍関係者住宅上空は軍用機規制空域だが、日本人居住区はどんな低空だろうと飛行制限はない。東京都内のほとんどは米軍規制空域にあたり、航空法の範囲外にある。なので民間機は不自然な空路を通らざるを得ない。米軍に関係するアメリカ人は、日本の出入国管理とは関係なく勝手に出入りできる。ま、他にもこのような例がたくさんあります。こうしてみると日本は未だに完全な独立国ではないのです。
 米軍基地が全国に散らばっている現状は、安保条約に基づいて日本を外敵から守っているという表向きの理由からだけでなく、アメリカにとって不都合な政権ができないための恫喝のようにもなっていると。なにしろ日本はかつての敵ですからね。これまでアメリカは、自国の利益に関係する地域で不都合な政権が生まれると、国際法など無視して即座に介入し多くの市民を巻き添えにしてきましたが、米軍が常駐する日本は最も簡単に介入が可能な土地なんです。こうなったのは複雑な事情があるのですが、問題は日本の支配層がずっとそうなることを望んできたことだという。
 敗戦を否認するがゆえに敗北が無期限に続く、というのが『永続敗戦論』の趣旨でした。
 このどうみても望ましいとは言えない状況を変えることができるのか、一介の65歳のほぼジョブレス・ミュージシャンとしては無力感を覚えるのですが、少なくとも状況を認識し自覚することだけは止めてはならないと思うのでありました。ガーンディーの次の言葉のように、世界によって自分が変えられないように。
「あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである」。

===これまでの出来事===

■11月1日(土)/十夜法要/百万遍知恩寺、京都/室優哉:タブラー、HIROS:バーンスリー
 今年はないのかなあ、と思っていたら知恩寺からご依頼があり、演奏しました。楽屋メシは定番のカレー。うまかったっす。
 大谷のヒジョーシキコーシ仲間のジュディスやお友達のお琴の先生、京都教育大に留学していたプリヤル、お会いしてませんが室君のお母さんなどが見えていました。インド古典音楽家でもあるプリヤルがリズム周期を指で勘定していたのを見た室君は「緊張したなあ」と申し述べる。

■11月2日(日)6:30pm~/本田あつこ個展関連HIROSライブ「月と夜」/アンタイル、神戸/田中りこ:タブラー、HIROS:バーンスリー
 近年にない二日続けての演奏でした。本田あつこさんはタゴール大学に留学経験のある美術家で、展示された絵画のテーマもインドの田舎が多かった。
 ものすごく久しぶりにりこさんにタブラーを叩いてもらいました。ご近所に住むお母さんと一緒に、島根にいるはずの高濱浩子さんも見えました。高濱さんもタゴール大学に留学していて、今回の演奏はその縁でやることになったのでした。
 最後の定番のベンガルの舟歌のとき、留学当時をいろいろと思い出したのか、本田さんは目に涙をためているのでした。
 ところで、アンタイルのマスター、松宮さんのおじさんだったかおおおじさんだったかの話が映画になったといってました。カナダのバンクーバー朝日軍の映画だそうです。 

■11月12日(水)〜15日(土)/レッスン
 江戸に住む小鯖君の4日間集中レッスンでした。

■11月16日(日)/プリヤル・サテー・ホームコンサート/藤澤家、京都/プリヤル・サテー:北インド古典声楽、藤澤バヤン:タブラー
 11月末に帰国するプリヤル(以下ぴゆ)のインド古典声楽を初めてじっくり聴く機会でした。
 この日は大津にあるバヤン君のマンションに泊めてもらう予定で、3時ころ自宅を出たのでしたが、途中で携帯電話を忘れたことに気がつきました。最近物忘れが多い。
 会場は京都地下鉄御陵(みささぎ)駅に近いバヤン君の実家。
 大きな絵画のある和室で、バーンスリーのグミ君、バヤン君が舞台の準備中。そのうち、ぴゆと来日中の両親が見えました。
 ぴゆの63歳の白髪、大柄で顔の作りの大きいお父さんは、元銀行員でクリケット選手だという。おさん母は小柄な大人しい女性でした。
 演奏が始まる頃、ドゥルパド声楽の鈴木なおさん、りこさんにタブラーを習う岡林さん、オリッスィー舞踊の村上幸子さん、普段はサラリーマンのシタール奏者宇野さん、バーンスリーの池田さん、向日町に住むオーストラリア人タブラー奏者グレンさんと奥さん、息子さんなどの顔も見えました。他にバーンスリーやサーランギーを習っているという若い女性たちもいました。ワダスの知らないところでインドの音楽は浸透しているようです。
 会場の和室は20人ほどで満杯状態でした。
 ぴゆの演奏は、とてもよかった。演奏したのは、プーリヤー・カルヤーン、ドゥルガー、ソーニー、バイラヴィによる宗教歌アバングと速いテンポのタッパー。盛りだくさんでたっぷりと聴くことができました。
 演奏後はベジタリアンディナー。チャナダール、ほうれん草、玄米ご飯、小さなラッドゥー、小豆のデザートはなかなかでした。
 ぴゆと両親を宿まで送ってきたバヤン君の車で彼の住む大津のマンションへ。真下に競艇場の見える15階建てマンションの8階の部屋で持参したワイン、チーズで3時過ぎまでおしゃべりでした。

■11月17日(月)
 この日は大谷大のジュギョー。ゆっくり起きて、溶けるチーズのせ食パン、目玉焼き、ベーコン炒めの朝食後、ガッコへ。

■11月21日(金)/アラメール/CAP CLUB Q2、神戸
 この日のアラメールは、来神中のメキシコ人たちとの会食でした。参加したのは、Tomo、江見、山村、築山、山口、下田、高橋、藤墳、藤重各氏。メキシコ側は写真家のグラシエラ・イトゥルビデさん、建築家のタロウ・ソリジャさん、はぎのみほさん。
 グラシエラは、70歳くらいの小柄で品格のある喫煙家おばさん。ルイス・ブニュエルも、トロツキーのひ孫の作家ベロニカも、知っているという。江見さんがネット経由で入手したという写真集には、フリーダ・カーロが開けるのを禁じていたバスルームの50年後の写真がありました。どういうわけかそのバスルームにはスターリンの写真がありました。写真集をむっちゃ気にいったという江見さんはグラシエラにサインをもらって感激していたのでした。
 メキシコ人の父、日本人の母(ワダスの同い年の64歳)というタロウさんは、早稲田大の石山修武さんの元で勉強した建築家。
 鶏、鶏ミンチとキャベツの鍋、ラーメン、テキーラ、焼酎でだらだらした時間を過ごしました。

■11月22日(土)/短足麻雀

■11月23日(日)/中島啓江死去(享年57歳)
 中島さんは特に知り合いというわけではありませんが、彼女のアルバム収録に参加したときスタジオでちょこっとおしゃべりをしたことがあります。57歳というのは若いですね。やはり肥満というのは命を縮めるもののようです。気をつけなきゃ。
 ちなみにワダスも参加した彼女のアルバムは「Song Of The Earth」(日本クラウン)です。

■11月24日(月)/大谷大→野中宅カレー/脇田輝、金澤倫子
 大谷大のジュギョー後、八瀬の野中宅に泊めていただきました。ワダスがカレーを作ると宣言したためか、野中さんはインド・ヴァイオリンの脇田君、バラタナーティヤムの金澤倫子さんを誘っていました。この日は大根の入ったラーム君カレーを作りました。んまかったなあ。
 ラーム君カレーのレシピ
 →http://sound.jp/tengaku/Cooking/ramnepalicurry.html
 近所に住む脇田君は、野中久行さんが評価するように若いのになかなか視野が広い青年でした。彼のグルは、ワダスがいたころバナーラス・ヒンドゥー大学で音楽部長だったN・ラージャンさん。

■11月28日(金)/松井高男さんを囲む会/蛸の壺、神戸
 かつての六甲「ハプリ」での飲み友達にして大先輩、「六甲村人会」村長の松井高男さんを囲む会がありました。われわれの新婚時代のご近所だった松井さんも今や90歳代なんですが、ビールをぐびっと飲み干しタバコも吸いおしゃべりも健在ということで、まだまだお元気でした。参加したのは、出版社をやっている中島淳氏(「ハプリ」のアルバイト学生でした)、中島氏の配偶者で大阪アーツカウンシル統括責任者の佐藤千晴さん、雑誌『雪』元編集長の窪田氏、「ハプリ」マスターの祝氏などなど、十数名による宴会。蛸の壺の料理も久しぶりで美味しかった。
 二次会は三宮駅前の「ローハイド」。中島、佐藤氏との会話は楽しかった。 

■11月29日(土)/リハーサル/CAP CLUB Q2、神戸
 次の日の「CAPおんせん3」の準備でした。例によって大量のカレー製作。森ちゃんと高橋さんに手伝ってもらって3時半に仕込み終了。その間、堀部さんと下田さんで音響の仕込みが粛々と進められる。「おんせん」の仕込みは、チャンネル数が多いので大変です。
 7時ころ、ヴァイオリンの宮本玲さん、パーカッションの象君、今回初めて参加することになった尺八の山口整萌さん、タブラーの藤澤バヤン君、ギターとベースの下田さん、鳥取から駆けつけてくれたギターの中村さん、ジャワ舞踊の佐久間君、ダンスの丁健史さんでリハーサル開始。新顔の山口さんはセッションの方向性が見えないので戸惑うばかり。和服にブーツ、一眼レフデジカメ姿のマネージャー女子にも山口さんにも申し訳なかったなあ。いつものことながら、セッションの流れが明確でなく、ちと不安を抱えながらリハーサルを終えました。
 11時半に帰宅し、なんとなく最近はまってしまったイギリスのドラマ「ダウントン・アビー」とか録画してあった「サイエンス・ゼロ」なんかを見てベッドに入ったのですが、明日のセッションの最後の部分をどうするか考えているうちに頭が冴えてしまい、悶々と半覚半睡が朝まで続くのでした。

■11月30日(日)/CAP音楽祭「CAPおんせん(音泉)3」/CAP CLUB Q2、神戸/出演者:石上和也(ノイズ)、岩本象一(パーカッション)、上坂朋也(タブラー)、Cana(ダンス)、金子鉄心(イーリアンパイプス)、児嶋佐織(テルミン)、小島剛(ラップトップ&バンジョー)、佐久間新(ジャワ舞踊)、シモダノブヒサ(ギター、Eベース)、中尾幸介(タブラー)、中村好伸(ギター)、祝丸(和太鼓)、HACO(電子楽器、声)、 藤澤バヤン(タブラー)、松本こうすけ(タブラー)、宮本玲(バイオリン)、山口整萌(尺八、篠笛)、丁友美子(クラリネット)、丁健志(ダンス)/HIROS:企画・構成・カレー製作などもろもろ
 Q2が4月から使えなくなるので、今回が最後となる「CAPおんせん(音泉)3」。
 開演が1時なのでいつになくせわしない。
 11時にほぼ全員が揃ってリハーサル。セッションの役割分担がばたばたと決まり、昨日の不安が嘘のようでした。即興に慣れたメンバーばかりなのでこの辺が強い。
 出演者20名による4時間のセッションです。大雑把に次の6つに部分に分け、途中の隙間に小島剛をボスとしたダンスセッションを挟み込むという構成にしました。途中小島君に指名されてバーンスリーを吹くことになったのですが、他のメンバーとキーの合うものがなく、聴衆としてきていた近藤さんがたまたまもっていた塩ビのDバーンスリーを借りて演奏しました。近藤さんはなぜたまたまバーンスリーをもっていたのだろうか。
・HIROSユニット
 児嶋佐織(ther)、シモダノブヒサ(ギター、Eベース)、中村好伸(ギター)、祝丸(和太鼓)、HIROS(バーンスリー)、松本こうすけ(タブラー)---ワダスのインド古典音楽にいろんな楽器が茶々を入れるというもの。意表をついたテルミンも含め、なかなかに面白いセッションになりました。
・石上和也ユニット
 岩本象一(パーカッション)、石上和也(ノイズ)、上坂朋也(タブラー)、中尾幸介(タブラー)、藤澤バヤン(タブラー)、松本こうすけ(タブラー)、山口整萌(尺八)
---初参加の山口さんは、尺八と篠笛で大活躍でした。
・HACOユニット
 上坂朋也(タブラー)、Cana(ダンス)、金子鉄心(イーリアンパイプス)、児嶋佐織(テルミン)、佐久間新(ジャワ舞踊)、HACO(電子楽器、声)、丁健史(ダンス) --おんせんにふさわしく湯気の立つ混沌ぶりでとてもよかった。Canaちゃんのダンスとテルミンのからみが印象的でした。
・中村好伸+ペリカンズユニット
 岩本象一(パーカッション)、シモダノブヒサ(ギター、Eベース)、中村好伸(ギター)、藤澤バヤン(タブラー)、宮本玲(バイオリン)、丁友美子(クラリネット)
---中村さんのギターが光ってました。下田オリジナルも安定して素晴らしい。
・観客参加のためのワークショップ---小島君の簡単なサインによる即興法が秀逸でした。ワダスは、台湾のブヌン族合唱をヒントにした声によるワークショップ。
・全員による大団円
--聴衆が入場券代わりの風呂桶と声で参加し、小島式即興法による最後のセッションは大団円にふさわしい盛り上がりになりました。
 龍谷大の青木さん、ウィヤンタリなどなど、久々の顔ぶれもあり、終了後は聴衆も含めた記念写真大会の様相でありました。
 これでいちおうこの「CAPおんせん」は最終回なんですが、参加メンバーたちは「ぜひまたやりたい」と口々にいうので、ひょっとしたらまたどこかでやるかもしれません。それにしても、4時間ものセッションにお付き合いいただいたお客さんには頭が下がります。 

■12月5日(金)
 大学教養のときの同級生、湊君が明石リハビリテーション病院に入院。見舞いに行ったやはり同級生の安藤君と、ちょっと一杯てな感じで三宮の居酒屋「近江屋」で飲みました。湊は、昨夏の限定同窓宴会の直後、小脳梗塞に見舞われ入院していたのです。同い年なのにこういうことがいつ起きても不思議ではない年齢になったということか。順調に回復しているようなのでまずは一安心。
 安藤は去年から民間会社のアドバイザーで週3回の出勤だという。去年、JALのファーストクラスでフランクフルトまで行き、レンタカーのメルセデスCLで時速240キロでぶっ飛ばしてスイスのツェルマットへ行ったのだ、ははは、などとおでんをつつきながら申し述べるのでありました。

■12月14日/久代さん生誕記念ミニ宴会/「鴻華園」、神戸

■12月18日(木)/クリスマスライブ・リハーサル/CAP CLUB Q2、神戸
 「おんせん」にダンスで参加した丁健史さんの依頼で演奏することになったにわかバンドのリハーサル。本番は丁さんの勤める大阪府稲スポーツセンターでした。
 厳寒のQ2に集まったのは、下田展久、丁由美子、宮本玲、藤澤バヤン、金子鉄心各氏にワダス。あまりに寒いので楽器のキーも下がりっぱなしでした。 

■12月19日(金)/救えミニ宴会/梅田
 サトヤこと佐藤さんからのお誘いで梅田で忘年会でした。メンバーはバリ芸能の小林江美、インドネシア式納豆テンペ販売の佐藤高仁、ガムラングループ「ダルマ・ブダヤ」の山崎晃男各氏とHIROSの4名。フライ物をたくさん食べたという印象のミニ宴会でした。

■12月20日(土)/CAPクリスマス/CAP CLUB Q2、神戸
 CAPの20周年記念クリスマス会ということで、100人以上が参加しました。
 過去から現在、現在から過去への写真がプロジェクターで投射されつつ、CAPに関わる芸人ということで、東野さんの紙芝居、Q2ペリカンズに続いて、ワダスは秋田長持唄をバーンスリーと歌で披露しました。そのワダスに続いてマキコムズの人間人形劇。ま、CAPならではのパフォーマンスでありました。
 中村由紀子さんのジンバブエ人と結婚するかもとか、江見実家近くに住むというオーストラリア人デーモン・ラッセルの健康法とか、アーティスト・イン・レジデンスとしてCAPでロボット製作中のテイヤとペッカ夫妻のフィンランドの話とか、東野さんのときどき矩形の不可視領域が現れるようになってきたとか、わっくんの長い間麻雀してへんのよとか、などの話を聞き、プレゼント交換があり、なかなかに楽しいQ2最後のクリスマス・パーティーでありました。

■12月21日(日)/クリスマスコンサート/大阪府稲スポーツセンター、箕面/Q2ペリカンズ・オーケストラ/下田展久:ギター、歌、金子鉄心:イーリアンパイプス、ティン・ホイッスル、ソプラノサックス、尺八、宮本玲:ヴァイオリン、歌、丁由美子:リコーダー、クラリネット、歌、小物パーカッション、藤澤バヤン:タブラー、シンバル、スネア、小物、電子パーカッション
 下田さんの「下にいます。待ってまあす」という電話であわてて準備して出かけたのが8時半。会場には遅くとも10時半には到着する必要があったのです。
 予定通り10時半に着くと、メンバー全員がほとんど寝不足でした。バヤン君は寝過ごすのがいやなので徹夜だったと。ミュージシャンは朝が弱いのになあ。
 会場は天井が高くよく響く体育館でした。当日は精神障害者の子供たちを含め観客は180人。赤い帽子をかぶったわれわれミュージシャンの、普通のバンドとは違ったかなり風変わりなメンバー構成や音楽にけっこう反応がよく、好評だったようです。
 終わった後、歩いてすぐのとこに住んでたのでとやってきた建築家の竹葉君とおしゃべり。相変わらず仕事がないとぼやくのでありました。

■12月23日(火)/たまご宴会/八かく庵、梅田/小林江美、中川真、HIROS
 JR大阪のビル内の豆腐専門店で、ほぼ半年に1回となった定例宴会。料理の出るスピードがものすごくゆっくりしていて、コース終了にほぼ3時間かかりました。

■12月26日(金)/短足麻雀
■1月2日(金)/西明石実家/すき焼き
■1月3日(土)/短足麻雀/植松家、箕面/植松奎二、榎忠、宮垣晋作、島末各氏
■1月19日(月)/大谷大学/野中家居候
 後期最後のジュギョー後、答案用紙を抱えて野中家へ。いつもは国際会館まで迎えに来ていただくのですが、今回は自力でバスで行きました。八瀬はやはり遠い。まだ解けていない雪もあちこちに見られました。
 12月にインドへ行った時のことなどをミキさんに伺いつつ、豚鍋を囲みワインや日本酒でだらだらと心地の良い時間を過ごしました。
 次の日はゆっくり起きて佛教大学へ。
 
■1月23日(金)/アラメール/CAP CLUB Q2、神戸
 なんとなくだらだら食事をしながら過ごすアラメール。この日は期せずしてワダスの誕生日に当たってました。
 中央に線香のようなロウソクを立てた江見さん特製オムレツ、江見娘まりちゃんのチョコレートケーキがサプライズでした。
 フィンランドからのレジデンス・アーティスト、ペッカとテイヤ夫妻も参加。二人とも今年35歳です。テイヤの父親が60歳と知った江見さんは「えーっ、同い年だあ」と驚く。父親は沿岸警備艇の仕事を退職して今はスキーを売っているとのこと。また家系にはノルディックスキー選手が多く、中にはオリンピックメダリストもいるという。母親も同じ60歳。ペッカの65歳の父親は製鉄関係のエンジニアで、日本にも来たことがあるらしい。ペッカの母親も65歳。どうも、フィンランドでは同い年の夫婦が多いようです。などという話を聞きながら、Tomoさん特性の豚トマト煮をいただくのでありました。

■1月26日(月)/雅子&裕子&HIROS合同生誕記念大宴会/中川家、神戸/参加者:大野裕子、下田雅子、下田展久、高橋怜子、森信子、中川久代、HIROS
 定例の長時間誕生日大宴会。CAPの頼もしい事務所員、新潟出身の高橋さんも参加しました。締めは「ひっぱりうどん」。

===これまでに読んだ本===
『響の考古学』再読(藤枝守、音楽之友社、1998)
『音律と音階の科学』再読(小方厚、講談社ブルーバックス、2007)
『誰よりも狙われた男』(ジョン・ル・カレ/加賀山卓朗訳、ハヤカワ文庫、2014)
『原発文化人50人斬り』(佐高信、毎日新聞社、2011)
『天地明察』(冲方丁、角川書店、2009)
『スパイスの歴史』(フレッド・ツァラ/竹田円訳、原書房、2014)
『僕らは星のかけら』(マーカス・チャウン/糸川洋、無名舎、2000)
『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』(矢部宏治、集英社インターナショナル、2014)
『死もまた我等なり』上下(ジェフリー・アーチャー/戸田裕之訳、新潮文庫、2012)
『永続敗戦論』(白井聡、太田出版、2013)
『声明は音楽のふるさと』(岩田宗一、法蔵館、2003)
『ヒッグス粒子の発見』(イアン・サンプル/上原昌子訳、講談社、2013)
『経済学は人びとを幸福にできるか』(宇沢弘文、東洋経済新報社、2013)
『見せびらかすイルカ、おいしそうなアリ』(パット・センソン/田村源二訳、飛鳥新社、2011)
『遥かなるセントラルパーク』上下(トム・マクナブ/飯島宏訳、文春文庫、2014)
『(株)貧困大国アメリカ』(堤未果、岩波新書、2013)
『宇宙誕生』(マーカス・チャウン/水谷淳訳、筑摩選書、2011)
『キリスト教の歴史3 東方正教会・東方諸教会』(廣岡正久、山川出版社、2013)
『ニッポンの音楽』(佐々木敦、講談社現代新書、2014)
『進化の運命』(サイモン・コンウェイ=モリス/遠藤一佳+更科功訳、講談社、2010)

===これからの出来事====

■1月31日(土)/オーストリア人タブラー奏者グレンと練習
■2月1日(日)/短足麻雀
■3月1日(日)/駒井和彬結婚式/椿山荘、東京

 例年のように新学期の始まる4月までは徹底的になあーんも用事のない日々が続きます。電気代を始めいろんなものがじわじわと値上がりし、65になって介護保険料を支払えなどと請求書が届いたりで、極低収入のわれわれにはけっしてウハウハ生活とはいえませんが、ま、それでもなんとか、ぬくぬくとしてなかば自閉的生活が続くことになるであろうと思うのでありました。