めんこい通信2015年8月11日号

 前期のガッコも終わり夏休みに入りました。ま、夏だから当たり前とはいえ、毎日ものすごい暑さですね。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
 仕事らしい仕事もほとんどないので、エアコン24時間フル稼働のなか、ワダスと配偶者はほとんど引きこもり状態です。ネットやテレビのニュース、映画の消費と読書とちらっと練習の日々。社会や地域への貢献活動も生活向上活動もほぼゼロ、ただただ、少量とはいえエネルギーや食料資源を消費し宇宙のエントロピー増大に貢献する定番の夏の過ごし方であります。前号でも書きましたけど、ま、極楽生活といえます。
 とはいえ、このところのあまり愉快とはいえないニュースは、この極楽状況に微妙な影を落とすようにも感じられるのでした。
 年金機構の個人情報流出とか新国立競技場をめぐるドタバタやなんかを見ていると、優秀なはずの日本のお役人たちのあまりの想像力の無さに愕然とします。頭脳の使い方がいびつなんでしょうね。
 で、いびつといえば、最近の安保法制に関係した発言も問題になっています。
「法的安定性はどうでもいい」(礒崎首相補佐官)
「憲法の番人は最高裁判所であり、憲法学者ではない」(高村正彦副自民党総裁)
「マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなることが一番。経団連に働き掛けてほしい」(大西英男議員)
「マスコミを懲らしめろ」(坂井学議員)
「琉球新報とか沖縄タイムスは偏っているから潰せばいい」(百田尚樹)
「(SEALDsの学生たちの叫ぶ)戦争に行きたくないは、利己的個人主義だ」(武藤貴也議員)
「言いたいことは法案が通ってからにしろ」(麻生太郎財務大臣)
 などなど。
 こうした発言をたびたび目にすると、今の政権与党およびその応援団の人たちは物事を進める上での手続きである民主主義にものすごく苛立っていると思えてきます。
 政権与党の国会答弁は、相手の論点を理解しようと努めることも尊重することも拒んでいて、議論とは程遠い。自分だけが、あるいは自分たちだけが正しいと思い込む人たちにとっては、彼らと異なる人たちの反対意見は、無知で思慮の浅いものどもが騒ぎ立てているとしか見えないのかもしれません。
 騒ぎ立てているのはごく一部であって、おおかたのコクミンは自民党を、つまりソーリダイジンであるわたくしことアベを圧倒的に支持しているから思い通り何をしてもいいばずじゃないか。オレはこの国を代表する最高権力者なのだ。それなのに、少数の軟弱な平和ボケがごちゃごちゃと言いたて、さらにマスコミの一部まで囃し立てる。けしからん。いつまでたってもなんやかんやと難癖をつけてくる中国となんか仲良くなれるわけないじゃないか。その中国が着々と日本侵略の準備をしているのがわからないのか。軍を持たないとか戦争放棄とか、アメリカから押し付けられた非現実的な憲法に合ってるとか合ってないとかいってる場合じゃないだろう。アメリカにベタッと張り付くことでしか我が国の抑止力は維持できないことははっきりしているではないか。でも、あからさまに他国に追従する法案では独立した法治国家としてはぐつ悪いし、なによりもわたくしことアベが米国の使いっ走りにしか見えなくなる。だから、いちおう憲法をそれなりに尊重してぎりぎりの解釈でなんとかしのごうと思っているのに、こっちから頼んだ憲法学者すら集団的自衛権は違憲だなんてぬかしやがる。ま、自分も昔、同じことを言った覚えはあるんだけど、本音じゃなかった。もう忘れちゃったしね。そうした馬鹿どもも発言したり投票する権利を持っているわけで、ごちゃごちゃ言わずに俺たちに任せておけ、と一喝して抑え込むことができない。イライラするなあ。・・アベ個人を知っているわけではありませんが、彼の思考というのはこんな感じになるだろうか。
 コクミンが何をなぜ不安に思っているのかを理解できないアベは、火事場とか町の喧嘩とか町内会の戸締りとかの例えでなんとか説明しようとするが、これがまた、複雑なことも理解できる自分が正しく国民が子供並みの脳しか持ってないというアベの認識を期せずして露呈してしまったようです。本当は逆なのにね。で、こうした苛立ちが高じてくると、古今東西どの独裁政権もそうであったように、ごちゃごちゃと騒ぎ立てる輩を一掃したい気分になってくるんだろうなあ。
 とはいえ、問題はアベおよびその取り巻きだけに限らないことにちと不気味なものを感じます。普段は花見だの宴会だのの話題で賑わうある仲良しクラブのメーリングリストに、知り合いのイギリス女性が「わたしは原発はやめるべきだと思うが、川内原発再稼働についてみんなはどう思うか」と質問を投げかけたら、代表者とワダスは反応したのですが、鹿児島在住のメンバーたちがそれまでの賑やかさと打って変わってシーンと静まり返ったのは不気味でした。文科省の国立大学文系廃止(これを立案したお役人たちはどういう世界観をもっているのだろうか)に対する反対運動も盛り上がらないのも不気味です。現政権や行政に批判的な文章のある美術作品に、東京都の担当キュレーターが妙な保身的反応を示したのも不気味。「アベ政治を許さない」寸劇で政権批判の労組イベント、市が打ち切る、などという姫路市の出来事も不気味。政権に不都合な国会論議の中継をサボったりするNHKをはじめとしたマスコミに限らず、小役人や一般の人まで、短距離的自己保身でびくびくと縮こまる感じが不気味です。本当の理由は違うらしいのですが、危険を感じると砂に頭を突っ込んで敵を見まいとする駝鳥のようにも見えてくるのでした。
 ところで、先日テレビのドキュメンタリーを見ていたら、われわれの住むここポートアイランドも、なにか戦争のようなものが発生したらかなりやばい状況になるのではないかと報じていて、これもかなり不気味でした。ポートアイランドには、今ではすっかり影が薄くなったしまったオボカタ問題の理研、生体肝移植の死亡例の多さが問題になった神戸国際フロンティアメディカルセンターをはじめ、先端医療の研究所や施設が数多く集まっているのですが、こうした施設はいざというときの傷病兵士の治療センターになるのだと。神戸には、大きな船舶が停留できる港湾施設、潜水艦や艦船の建造や修理が可能な企業、簡単に軍事転用できる空港、そして最先端医療施設が揃っていて、米軍によれば世界で最も望ましい基地になりうると評価しているらしい。となれば、万が一いざというときになった場合、敵にとっては最適な攻撃ポイントになるわけで、極楽だなあ、なんて言ってられなくなるよね。
 そうならないことを念じつつ、さて今日は牛肉でも食うか、と配偶者は階下のダイエーに向かうのでした。

===まずは宣伝===

■8月30日(日)/インド芸術祭2015/京都市国際交流会館、京都/舞踊-福田麻紀(バラタナーティヤム)、柳田紀美子(オリッスィー)/音楽-ジミー宮下(サントゥール)、アシュウィニ・クマール・ミシュラ(タブラー)、池田剛(バーンスリー)、上坂朋也(タブラー)/前売り3,000円、当日+500円/問い合わせ:インド・アーツサンガム京都/075-701-6900(野中)、sangam@live.jp
 オリッスィー舞踊家の野中ミキさんたちが組織しているインド・アーツサンガム京都による第2回目のインド芸術祭です。去年の第1回にはワダスも演奏で参加しました。今年もなかなかのラインナップで盛り上がりそうです。いちおうワダスはインド・アーツサンガム京都の監査役ということになってます。まだ監査したことはないんだけど。特に京都在住の方々はぜひ足をお運びください。

■9月8日(火)開演19時/三田村管だけ団?+梅津和時ちびブラス/Kobe Studo Y 3、神戸/出演/梅津和時ちびブラス(梅津和時、多田葉子、三原智行、菱沼尚生)、三田村管だけ団(グッケンハイム邸の森本アリさんを中心とした三田村管打団の管だけの編成)/ゲスト/HIROS:バーンスリー/予約2500円、当日3000円/問い合わせ:info@cap-kobe.com
 Q2を撤退したので音もの関係がめっきり減ってしまったCAPの久々のライブです。前にCAPでも演奏していただいた梅津さんのバンド「ちびブラス」のツアーの一環として企画されました。下田さんと相談してブラスだらけにしようということになりました。元気が出ますよ。ワダスも梅津さんの歌にちょこっとからんで笛を吹く予定です。
 
■9月13日(日)開演15時/秋の風コンサート/瑞林院、京都/アン・ノーマン:尺八、グレン・ニービス:タブラー、HIROS:バーンスリー、スペシャルゲスト:Philip Flavin(三味線)/前売り2500円、当日3000円/問い合わせ:080-4231-6465(HIROS)
 去年Q2ですごい尺八を披露したオーストラリア女性演奏家アン・ノーマンさんが再び日本にやってくるというので、せっかくだからとライブを行うことになりました。主催者は月に1回の居候でお世話になっているグレンです。会場は、京大に近い百万遍知恩寺の塔頭である瑞林院です。実はこの瑞林院は、聲明グループ七聲会のメンバー、河合真人上人のお寺で、ワダスはここでもたまに居候させてもらうのです。
 当日は、アンによる尺八本曲、ゲストのフィリップが加わった地唄、ワダスのインド古典音楽、全員によるにわかセッションという感じになる予定です。
 オーストラリア人の尺八奏者と地唄三味線奏者による日本の伝統音楽、日本人バーンスリー奏者とオーストラリア人タブラー奏者によるインド古典音楽という、変な組み合わせのコンサートですが、内容的に充実した演奏になると思います。特に、アンの尺八とグレンのタブラーは素晴らしいですよ。

■10月11日(日)/横澤徹+HIROSセッション/WARM STONE 響蔵、山形県長井市/横澤徹:サックス、HIROS:バーンスリー/問い合わせ:0238-84-3411(WARM STONE 響蔵)
 いとこの結婚式のために山形へ行くよ、と長井高校同級生の高橋敏行さんに言ったら、せっかくだから長井でなんかやってよ、と。
「最近、すごいサックス奏者と知り合いになったんだっす。横澤さんという、バークリー音楽院出身のバリバリの人だべ。なんか一緒にできたらと思ってよ。どうだべ」
 山形行のついでとはいえ同級生に頼まれれば嫌とは言えない。というわけで、まだ一度もお会いしたことのない横澤さんとにわかセッションをすることになりました。どんなライブになるのか見当もつきませんけど、ま、お互いに即興演奏の人なのでなんとかなるんじゃないかと願望しています。

===これまでの出来事===

 毎週月火のガッコ以外は特別な出来事はほとんどない、いつもながらのヒマな日々でありました。
 去年まで毎週居候させていただいていた山科の奥山家は、隣に住む94歳になる奥様のお母さんの介護でご夫婦ともお忙しくなり、今期からは京都の知り合いや激安ゲストハウスを泊まり歩くことになりました。

■5月30日(土)午後/第8回特別展 待兼山少年関連イベント「発酵を通しての空中浮揚の探求」/大阪大学博物館/パフォーマンス/ウィヤンタリ、大石麻未、佐久間新、亘他:舞踊、音楽:本間直樹、大坪、HIROS他
 タイトルからはどんなものか想像しにくいパフォーマンス。丸亀市に住む大石さんと会うのは実に久しぶりでした。トランペットで音楽隊に参加した大坪青年はなんとタブラーも習っているとのこと。タブラーの裾野は意外に広いようです。喉仏に長くて白いひげ3本ほどたらした亘さんも変わった人で、定時制高校の数学教師を定年まで勤めた後は自由に舞踏などやり、あまりポピュラーではないフィンランド語、トルコ語、ミャンマー語などを勉強したという。
 この企画は、来日したインドネシア人アーティストの展覧会に絡むもの。博物館玄関周辺でなにげなく音楽が始まり、それに佐久間君、ウィヤンタリ、大石さん、亘さんなど数人の舞踊家が動きだす。十津川盆踊り風ありジャワ舞踊風あり舞踏風ありのゆるいパフォーマンスでした。途中で、参加者と見物人が発酵食品を食べ、館内の展示作品を鑑賞しつつ屋上へ至り、そこで佐久間君のソロダンス。笛を吹きながら空を見上げたら、鳴き声を発しながら数羽のカラスが横切ったのでした。
 ほぼノーギャラのイベントでしたが、用意していただいた打ち上げはなかなかゴージャスでありました。
 
■6月1日(月)/大谷大学/ゲストハウスらんたん
 ジュギョーの後、京都駅から徒歩15分のゲストハウスに初めて泊まりました。細長いビルの2、3、4階が宿泊施設、2階が玄関とレセプション。トイレ、シャワー、リビング、キッチンなど中央の共用部分を挟んで両側が客室になっています。客室といっても2段ベッドか畳部屋にカーテンで仕切られた一人用のスペースがずらっと並んでいるだけ。1泊2500円。
 3階のキッチンで本を読んでいると、オーナーだというたかしさんが話しかけてきた。まだ30代前半の青年です。親の支援もあって3年前にオープンしたという。
「最初は楽な商売かなと思ってたけど、あまり儲からないし、けっこう大変です。いちおう、留学ということで中国の西安に2年間住んでました。僕自身旅行が好きだし、いろんな外国人旅行者とも知り合いになれるから、割と満足してます。トラブルですか? あんまりないけど、ゲイの韓国人青年が暴れたのはまいったなあ」
 そこへオーナーの友達だという青年ナベがキッチンにやってきて話に加わった。
「たかしとは西安で知り合ったんです。僕も留学してましたので。卒業していちおう中堅の機械商社に就職したんですけど、上司のパワハラがひどいんで先月やめました。どうするかって?そうですね、今はなんにも考えてません。来週、タイに旅行に行くことにしてます。戻ってからですね、いろいろ考えるのは」
 80歳ほどの白髪の小柄なおばあさんがいつの間にかわれわれの会話を黙って聞いていた。話を向けるとノンストップで自分のことを話し始めた。
「ここにはときどきお世話になってます。年に何回かの研究会に参加するんです。なんの研究? 仏教です。明日は龍谷大学で真宗学会があるんです。京都だけではなくて全国であって、たいてい参加してます。え? あ、福井からですよ。最近は若い人は仏教なんて関心ないのが悲しいです。わたしらが死んだら、あんたはどこへ行くと思いますか? 浄土です。もともと仏教は・・・・」
 てな感じで仏教やお経の話が続くのでした。
 そこへ、少年を連れて台湾人女性が顔を見せた。分かりにくい英語だったが、こう話した。
「この子も連れて夫婦で日本旅行に来た。二人とも旅行好きで、フランスとアメリカにも行った。台湾は日本人の平均年収の三分の一しかないのでやりくりは大変ですけどね」
 タバコを吸いに1階に行くと、オーストラリアからだという青年がタバコを吸っていた。猛烈な早口と独特のなまりで聞き取りにくい。早すぎてわからないというと「救急車の運転手だからね」という。
 とまあ、安い宿泊料のゲストハウスには実に様々な人たちが出入りして退屈しないので、以後も2度泊まりました。

■6月8日(月)/大谷大学講義/井上家泊
 この日は井上春緒さん宅に居候でした。場所は京都の八瀬。ご近所には、やはりたまに居候させていただく野中家があります。
 春緒さんは京都大学博士課程の大学院生で、タブラーを演奏します。練習しよう、カレーも作るよ、ということで居候させていただいのでした。井上宅は高野川のすぐ側に立つまだピカピカの一軒家です。小学校教師の奥さんののぞみさん、3歳の娘さやちゃんとの3人暮らしです。30代ですでに一軒家をもっているというのはすごい。
 のぞみさんもジミー宮下さんにサントゥールを習っているというインド音楽夫婦です。
 この日はご近所に住む坂保さん、サントゥールを習う介護士の久保田さんと二人の息子たちも参加してワダスの調理したカレーで宴会でした。
 けっこう遅くまで飲んでしゃべったのですが、会話の焦点がどこへ向かうのか不明なおしゃべりでした。
 
■6月14日(日)/CAP厳選麻雀/参加者/築山有城、加藤元
 かねがねお誘いしていたCAPメンバーとの麻雀でした。

■6月15日(月)/大谷大学/京都/野中家泊、京都八瀬
 染色家の久行さんの手料理がなかなかに細やかです。ミキさんは、8月のインド芸術祭に取り掛かりバタバタしているとのこと。

■6月22日(月)/大谷大学/京都/グレン宅泊、京都向日町
 オーストラリア人タブラー奏者グレン・ニービスが奥様ののりなさん、小学3年の息子カイ君と向日町に引っ越してきたのは去年ということ。11月に藤澤バヤン宅のホームコンサートのときにお会いしたこと、1月に我が家で練習したことは前号の通信で触れました。
 新築して間もない2階建てのグレン宅は、阪急「西向日町」から歩いて10分ほどの閑静な場所にあり、実に静かです。玄関前の庭の左手にはかつての井戸と3畳ほどの離れ小屋が建ってます。この小屋がグレンの練習場所だという。
 お二人とも弁護士だというご両親の事務所のある大阪から帰宅したのりなさん、常にハイテンションエネルギー放出状態のカイ君と、ワダスと同じ流派だというグレンのカレーをいただいたあと、小屋で2時間ほど練習しました。彼はメロディーをちゃんと聞くタブラー奏者なので気持ちの良い練習ができました。練習後、ビールを飲みつつジャズやビートルズやオーストラリアのことをいろいろと聞きました。オーストラリア訛りの早口の英語は分かりにくいとはいえ、まだ行ったことがないオーストラリアの話はなかなかに面白かった。
 次の日、猛烈なエネルギー発散早起き少年カイの登校とほぼ同時に出勤したのりなさんを見送り、9時過ぎに家を出ました。まだ残るアルコールと睡眠不足でちょっとぼやっとした状態でした。阪急「西向日町」駅から1駅の「東向日町」で降り、15分ほど歩いたJR「向日町」で電車に乗り「瀬田」へ。通常よりもさらにずっと脳の回転の少ないこの日のジュギョーはメロメロでした。
 
■7月7日(火)/龍谷大学講義-12/瀬田/井上宅泊、京都八瀬
 この日もワダスがカレーを作りましたが、ゲストはなし。翌朝、タブラーに顔を預けた娘のさやちゃんの写真をFacebookにアップしたら100人近い「いいね」がきました。かわいいですよ。

■7月13日(月)/大谷大学講義-14/京都/野中宅泊、京都八瀬
 カツオ入りのベンガル風フィッシュカレーを作りました。久しぶりにおいしかった。野中家で居候した翌朝は、久行さんの朝食がいつも楽しみです。

■7月20日(月)/大谷大学/京都/グレン宅練習/メルボルンからサイモン来訪
 例によって居候。この日はグレンのメルボルンの友人サイモンが来訪し、やはり早口のオーストラリア英語を聞きつつ遅くまでおしゃべりでした。大柄でコロンとしたサイモンはライブハウスや録音スタジオなどのオーナーとのこと。
 
■7月29日(水)/エバーグリーン麻雀
 われわれの住んでいるマンションに麻雀クラブがあることを最近発見し、早速入会しました。会員は中高年なので、麻雀会はたいてい平日の午後に開かれます。

■7月30日(木)/たまご宴会/高田屋お初天神店、大阪梅田/参加者:小林江美、中川真、HIROS
 なんとなく年に2回開かれるこの宴会は、当初は16日の予定でしたが台風の直撃でこの日になりました。ますます忙しいたまごはあと1年半で定年だあと申し述べる。江美ことエミーから最近出したというCD「Le Gamelan Petit Gateau」を購入。翌日、掃除をしながら聞くと、タイトル通りのちっちゃなお菓子のような音楽なのでした。

■8月6日(木)/SPEAKING ABOUT「電子音響音楽」/KOBE STUDIO Y3、神戸/話者:石上和也(電子音響音楽家)
 石上さんの、個人史を含む電子音響音楽にまつわる話はなかなかに面白かった。子供の時、カセットテープをいじって逆回転録音を偶然発見して遊んでいたことが原体験とのこと。まったく、子供時代もその後の生活もそれぞれ人によって異なるものです。
 終了後は、その石上さんに、下田展久代表、高橋怜子、黒ずくめサウンドアートの安井麻人、写真の中島康治各氏に、ものすごく珍しいのに名前を失念した若い女性とで天竺園で打ち上げでした。

===これまでに読んだ本===

『追風に帆をあげよ』上下(ジェフリー・アーチャー/戸田裕之訳、新潮文庫、2015)
『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(伊藤亜紗、光文社新書、2015)
『父という病』(岡田尊司、ポプラ新書、2015)
『ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト』(ニール・シュービン/垂水雄二訳、ハヤカワ文庫NF、2013)
『ファインマンさんの流儀』(ローレンス・M・クラウス/吉田三千世訳、ハヤカワ文庫NF、2015)
『東アジアの音楽文化』(原豊二・劉曉峰編、勉誠出版、2014)
『物理学者はマルがお好き』(ローレンス・M・クラウス/青木薫訳、ハヤカワ文庫NF、2014)
『近代インドにおける古典音楽の社会的世界とその変容』(田森雅一、三元社、2015)
『工作舎物語』(臼田捷治、左右社、2014)
『越境する対話と学び』(香川秀太+青山征彦編、新曜社、2015)
『「礼楽」文化』未読了(小島康敬、ぺりかん社、2013)
『人類暗号』上下(フレデリック・T・オルソン/熊谷千寿訳、ハヤカワ文庫、2015)
『繁栄』(マット・リドレー/太田直子+鍛原多恵子+柴田裕之訳、ハヤカワ文庫NF、2013)
『物理と数学の不思議な関係』あまりに難解で未読了(マルコム・E・ラインズ/青木薫訳、ハヤカワ文庫NF、2004)
『断片的なものの社会学』(岸政彦、朝日出版社、2015)
『4%の宇宙』(リチャード・パネク/谷口義明訳、ソフトバンククリエイティブ、2011)
『6度目の大絶滅』(エリザベス・コルバート/鍛原多恵子訳、NHK出版、2015)

===これからの出来事===

 ガッコの後期ジュギョー開始9月21日までは完全な夏休みです。それにしても、9月21日というのは敬老の日ということで祝日で、4連休の間ではないか。まったくもってけしからんことに、最近の大学は祭日なんかまったく関係なしにジュギョーがあるのです。センセとしても喜ばしくはありませんが、学生たちも同じですよね。講義は必ず15回やるべし、という文科省の意思がそうさせているようです。国立大学文系廃止など、最近の彼らの考えることには理解不能の部分がありますね。
 ともあれ、夏休みが終わっても例によって週2回のガッコの授業以外や下記のイベントを除けば、やはりヒマな日々が続きます。

■8月15日(土)15時開演/午後のラーガ/神足ふれあい町家、京都/グレン・ニービス:タブラー、ナカガワユウジ:サーランギー、南沢靖浩:シタール/予約・問合わせ: nhamada@hotmail.com 080 - 5770 - 1257 (ハマダ)
 ワダスは演奏しませんが、9月のグレンとの演奏があるので練習も含めて出かける予定です。ユウジ君や南沢さんに会うのも楽しみです。

■8月30日(日)/インド芸術祭2015/京都市国際交流会館、京都/舞踊-福田麻紀(バラタナーティヤム)、柳田紀美子(オリッスィー)/音楽-ジミー宮下(サントゥール)、アシュウィニ・クマール・ミシュラ(タブラー)、池田剛(バーンスリー)、上坂朋也(タブラー)/前売り3,000円、当日+500円/問い合わせ:インド・アーツサンガム京都/075-701-6900(野中)、sangam@live.jp

■9月8日(火)(火)開演19時/三田村管だけ団?+梅津和時ちびブラス/Kobe Studo Y 3、神戸/出演/梅津和時ちびブラス(梅津和時、多田葉子、三原智行、菱沼尚生)、三田村管だけ団(グッケンハイム邸の森本アリさんを中心とした三田村管打団の管だけの編成)/ゲスト/HIROS:バーンスリー/予約2500円、当日3000円/問い合わせ:info@cap-kobe.com

■9月13日(日)開演15時/秋の風コンサート/瑞林院、京都/アン・ノーマン:尺八、グレン・ニービス:タブラー、HIROS:バーンスリー、スペシャルゲスト:Philip Flavin(三味線)/前売り2500円、当日3000円/問い合わせ:080-4231-6465(HIROS)

■10月11日(日)/横澤徹+HIROSセッション/WARM STONE 響蔵、山形県長井市/横澤徹:サックス、HIROS:バーンスリー/問い合わせ:0238-84-3411(WARM STONE 響蔵)

■11月1日(日)/十夜法要/百万遍知恩寺、京都/グレン・ニービス:タブラー、HIROS:バーンスリー