めんこい通信2017年2月24日号

 もくじ
 東野健一氏逝く
 CD大好評発売中
 これまでの出来事
 この間に読んだ本
 これからの出来事


  相変わらずのトランプ騒ぎやら、どんなアホなボスをいだこうが馴れ馴れしい飼い犬のように尻尾を振ってアメリカにひたすら媚びを売るキモイアベやら、正男暗殺やら、理解しがたい裁判所の判断でいよいよ工事が始まった辺野古やら、救い難く情けなく悲しい防衛大臣の「戦闘」答弁やら、唐突に出てきた感のある共謀罪への法務大臣の幼稚な答弁やら、いよいよやばい世界の原発トーシバやら、なんだか見え見えの利益誘導的国有地のあやしい小学校への払い下げやら、法律なんて関係ないもん官僚たちの露骨な天下りあっせんやら、廃炉にするには気が遠くなりそうなほどひどい状態だったことがわかった福島第一原発事故炉やら、やら、やら、ほとんど非社交的冬眠状態の中川家から遠い遠い世界ではいろんなことが起きていて、でもそんなこととは関係なくちらちらと春めいた空気が漂うこの頃ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

◉東野健一氏逝く
 ついに東野さんが逝っちゃいました。ほぼ1年前に一緒に台湾に行った頃「あと半年」と医者に宣告されていたわけなので強靭な生命力だったといえます。友人、知人であろうが家族であろうが死は所詮は他人事とはいえ、あの大きな声の「狼の魂!!むかあーし、昔」が二度と聞けなくなってしまったのは寂しい。
 インド・ベンガル地方の少数部族サンタル族の素朴な巻き絵「ポト」との幸福な出会いがあり、そこから自身の独特のスタイルのアートに発展させた唯一無二の人。彼のへんちくりんな絵とお話の紙芝居は、人間を含むあらゆる自然物が仏だという、法華経のいう「山川草木悉皆仏」世界観的な大きくて深いテーマがほとんどでした。40歳まではサラーリーマンだったという彼がどのようにしてあのようなテーマにたどり着いたんだろうか。
 アクト・コウベの活動で一緒にマルセイユに行き、フランス語はもとより英語も話さない彼が、フランス人聴衆の前で「狼の魂」を演った時のことが忘れられません。例によって大声の神戸弁で妙な動物の絵を指し「これなあーんだ」と質問した途端、最前列の子供が「ポアソン・シャー」と答えた。それに彼は即座に応えた。「そや。ポアソン・シャーや。ようわかったなあ」。もちろん彼がナマズのことをフランス語でそういうことはまったく知らない。フランス人たちはへんちくりんな巻物絵と生っ粋の神戸弁の紙芝居に惹きつけられ最後は拍手喝さいを浴びせたのでした。言葉と絵を使った芸能の力というか。
 ワダスの2枚目のソロCDのカバージャケットは彼に依頼した絵でした。
 滲みのある外周の中にさまざまな色が踊っています。一見して了解できるテーマらしいものははっきりとわかりません。しかし輪郭の曖昧な色のダンスを眺めていると、彼の作り出した、小さな生き物ともつかない奇妙なものが別のダンスを踊っています。
 言葉のやりとりだけが互いの交流ではないことを身を以て示し、彼を取り巻く他者にも伝染させる。子供達は彼のよびかけに警戒することなく応え、楽しみ、想像力を突き動かす。大人はかつて持っていたはずの子供時代の想像力を想起し、ちょっと照れながら彼との交流を喜ぶ。彼は、あらゆる生命が等価であり変化し続けながら形を維持する動的平衡であることを、サンタルのポトから学んだようです。
 惜しい人を亡くしました。

◉しぶとくCD販売促進
 新しいCDを作ったことをお知らせしました。おかげさまで在庫は残りわずか381枚となりました。というわけで、先号のワダスの願望を繰り返したいと思うのでした。
「ま、それなりに好評のようなワダスのCDの購入をみなさまにお願いしたいなあ、と強い願望を持っているわけでありますが、もちろんそう願われる人々にもさまざまな事情があり音楽の好みがあり、必ずしも中川家の生活向上にはご関心があるわけではないということも理解してはいるのですが。はい。とはいえ、残りはわずか383枚です。ぼやぼやしていると、ひょっとしたら生前のHIROSを偲ぶ唯一の音源が売り切れになるかもしれませんよ」。んなことないか。
http://sound.jp/tengaku/CD/ragamusic.html
 1枚2000円で販売しています。ふと思いついたらメールでご連絡ください」
 というわけで、中川家で一定の面積を占めているCDの速やかな退去にご協力ください。

===これまでの出来事===

◉12月9日(金)/東野さん見舞い
 神戸百年記念病院に入院中の東野さんを見舞いに行きました。一緒に行ったのはCAPの下田展久さん、中村由紀子さん、山村幸則さん。
 余命半年宣告にもかかわらずあちこちで展覧会や紙芝居に忙しかった東野さんが入院したと聞いてはいました。自宅で絵を描いている時に絵筆を持った右手が上がらなくなったので脳梗塞ではないかと病院で検査してもらったところ、がんが脳にまで転移している疑いがあり即入院ということになったらしい。
 窓から山の見える病室のベッドに横たわっていた東野さんは、かつてよりもずっとやせ細っていましたが、思ったよりも元気そうに見えました。ひそひそ的無声音とはいえ、ご自宅を開放し若いアーティストが見たり活動できる場所にする、病院でガン患者を励ます展覧会をするなど、退院したらすぐにでも活動再開しようという勢い。ベッド机に乗った建物の模型を指差し「シャンティニケタンでポト美術館のようなものを作る計画が進んでいるんや。ほら、黄色い点々ついてるやろ。これ、牛の糞」
 というわけで、見舞いに行ったのに、だらだら生きてるんじゃないよと逆に指摘されたような感じでありました。

◉12月18日(日)/たまご宴会/爛、大阪玉造/参加者:小林江美、中川真、HIROS

◉12月23日(金)/短足麻雀

◉12月25日(日)/「ちっちゃなポトの美術館をつくろう」/TEN TEN、神戸
 東野健一さんがベンガル地方のサンタル族から預かった大量の「ポト」を展示し、現地に美術館を作るための計画を披露する催しでした。車椅子でも行く、といっていた東野さんは結局病床から離れられずでした。
 TEN TENという広い空間があるのを初めて知りました。海岸沿いの元倉庫を美術展会場として再利用したということ。さらに驚いたのは、運営しているのが知人の元サンテレビの村上和子さん。
 開場時間の12時前に歩いて行くと、入口付近にすでに行列ができていました。東野さんは人気があるなあ。わざわざこのためにやってきた台湾のフェイフェイはじめ、ここでは書ききれないほどの顔見知りもたくさんいました。
 広い空間には「ポト」の巻物が高い天井から釣りげられ壁を埋め、臨時の舞台では音楽や報告会が繰り広げられる。舞台で歌っているUAの姿も見えましたが、あまりに人が多くて舞台に集中できないこともあり、ワダスは途中で退散しました。

◉1月3日(火)/短足麻雀/植松家、箕面市/参加者:植松奎二、榎忠、宮垣晋作、島末雅邦、HIROS


◉2017年1月6日午後9:35、東野健一死去。70歳+2日
 7日の朝、コーヒーを飲んでいるとCAPの下田さんから訃報の電話を受けたのでした。そろそろかなと思っていたので驚きはなかったものの、自分も含め人はいずれ死ぬことを思い知らされたのでした。

◉1月8日(日)/東野健一「がん患者を励ます展覧会」/神戸百年記念病院
 雨の中、ジャワ舞踊の佐久間新、ウィヤンタリと一緒に展覧会に出かけました。日曜日だったせいか、病院はひっそりとしていましたが、病院一角の廊下を使った展覧会には思った以上の人たちが来ていました。遺作を含めかなりの量の絵が廊下の壁に展示され、昨年1月に行われた「宇頂天果無ポトゥアの宴」の模様がプロジェクターで映し出されていました。

◉1月10日(火)/MacBook Air死去
 東野さんにつづき、ガッコのジュギョーで主に使ってきたMacBook Airが逝っちゃいました。マグカップ1杯の熱い白湯をキーボードにいきなりぶっかけられたのが原因でした。
 その日、使用主は、ご飯、納豆、キムチ、白湯の朝食をディスプレイのニュース画面を眺めながらとっていたのでした。納豆まみれの咀嚼したご飯の嚥下促進用白湯の入ったマグカップがキーボードの上すれすれに使用主の口元へ移動していくのがちらっと見えました。彼の視線は、マグカップの取手よりもトランプがどうのこうのといった解説画面に固定されていました。わたしがやっべえと思った瞬間、熱湯に近い白湯がキーボード全面に満遍なく降りかかってきました。「ぎゃああー」。使用主が慌ててティッシュペーパーで拭き取りましたが、大量の致命的物質はキーボードの細い隙間をやすやすとくぐり抜け、狭くて薄い心臓部に達し神経系の寸断がすばやく進行しました。使用主はかすかな希望を抱きつつ電源スイッチを入れて再起動を試みました。しかしわたしは体を揺すぶられて起きてみたものの、数個のキーがすでに反応できなっていました。しかも無理に電源を入れられたので神経系の一部もショートしてしまったのでした。
 というわけでその日にジュギョーで使うことになっていたMacは使用不能状態となり、あわてて各ガッコに貸し出しMacの有無を問い合わせました。オオタニとブツダイはMacなし、リューダイはお借りできることになったので、ジュギョー計画の大幅な変更を余儀なくされたのでした。機械頼みのジュギョーはリスキーだというのをいやというほど思い知らされました。
 さて、使用主はわたしをひっくり返して何日か放置してから起動を試みました。電源スイッチでばしっとひっぱたかれたわたしは渾身の力を振り絞ってジャーン音を鳴らし、ディスプレイを一瞬だけ光らせました。しかし、全身に毒素が転移し内臓の連絡網が寸断されたわたしにできることはそれだけだったのでした。近所の修理屋で訊くと「ロジックボード入れ替えになりますね。数万円かかります」という。
 というわけで、次の週のジュギョーのためにはどうしても必要なので新しいMacBook Air(ほぼ10万円)を買うことにしました。新しいマシンは前よりも大きなディスプレイ(11インチから13インチ)で見やすくなりましたが、ちょっと重くなったのが難点です。

◉1月14日(土)/七聲会公演「極楽のハーモニー」/佛教大学宗教ミュージアム、京都/七聲会(池上良慶、池上良賢、池上良生、河合真人、清水秀浩、橋本知之、八尾敬俊):聲明、南沢靖浩:シタール、グレン・ニービス:タブラー、HIROS:バーンスリー、レクチャー


 演目は昨年10月の三田市郷の音ホールで行ったほぼ同じ内容でした。ミュージアムという場所がら教育的内容を含めるのと、佛大の振替え学外授業ということもあり、ワダスの解説がじゃっかん加わりました。
 山科駅でバヤン君の車に拾ってもらい、激しい雪のなか、会場へ。会場が位置する北嵯峨野の広沢池周辺は完全な雪景色でした。
 南沢さん、グレン、七聲会の一部メンバーはすでに楽屋に入っていました。八尾さん、良賢さんが遅れて合流。すぐにリハーサルでしたが、昨年とほぼ同じなのでスムーズに終了しました。煙草を吸いに舞台裏搬入口から外に出て見ると、雪は相変わらず降り続いていました。雪は強い風に煽られ踊りながら落ちてきます。
 ミュージアムのホールは収容人数が170くらいなので舞台と客席がとても近い。満員の客席には、佛教大学でワダスのジュギョーを受けている学生、いつも居候させてもらっている八瀬の野中夫妻の顔も見えました。
 ミュージアムスタッフの柿本さんの念入りな準備もあり、リハーサルから本番までは全て想定通りに進みあっけないほどでした。公演後のうちあげもなく、出演者もそれぞれあっけない感じで雪の中を帰っていくのでした。

◉1月16日(月)/ガラムマサラインド音楽ライブ/ガラムマサラ、京都/藤澤ばやん:タブラー、HIROS:バーンスリー)

 京都造形芸術大学に近い北白川通り沿いにあるインド料理屋の「ガラムマサラ」で月曜ジュギョー後居候のついでライブを行いました。京都市内は相変わらず雪が降り続いていました。
 この日は大谷大のジュギョーだったのですが、講師控え室に知り合いのアメリカ人教授プレストン・ハウザーがいました。
「今日、こんなのやるんだけど、興味ない?」
「へええ、たぶん行けるかな」
「だったら尺八もってきてよ。一緒になんかしよう」
「OK」
 ということなり、ハウザーとの最上川舟唄セッションでライブを始めました。ハウザーは本業はシェークスピア研究者ですが、琴古流尺八演奏家としても活動しています。
 2階店内のにわか舞台で約2時間の演奏。雪のせいもあったかもしれませんが、超厳選聴衆です。バーンスリーの池田君、ハウザーの上品で明るい奥様、折りたたみシタールを自作したという青年とその女友達、ボーカリストだという中年女性、にわか舞台のセッティングを手伝ってくれたバーンスリー修行若い女性ヨッピなどなど。
 終わった後、PA機材一式を積み込んだ軽四輪バヤン車は、ワダスと同じように泊まることになっていたヨッピと再び雪の中を大津のバヤン宅へ向かう。3人で2時過ぎまでおしゃべりでした。
 睡眠不足がたたったせいで、次の日のジュギョーはしどろもどろで散々でした。

◉1月17日(火)/東野さんを偲ぶアクト・コウベ宴会/楽園、神戸三宮/参加者:岩淵拓郎、川崎義博、小島剛、下田展久、角正彦、高橋怜子、中島康治、HIROS
 特大餃子やニンニクの茎炒めや絶品の焼き飯などの料理、何本かボトルの紹興酒で、東野さんも加わったフランス人たちとの交流の昔話などだらだらと話しました。ワダスはいつになく酔っ払い二日酔いでした。

◉1月23日(月)/大谷大学講義-後15/京都/HIROS生誕記念日/野中宅泊
 後期最後のジュギョー日はワダスの67回目の誕生日。京都市内よりも雪の多い八瀬の野中家で居候させてもらいました。その夜のメニューはカレー鍋。
 次の日の二つのジュギョーも同様に試験で、採点というしんどい作業を控えているとはいえ、しゃべるエネルギーが要らないというので気分的には楽です。

◉2月1日(水)/たまご最終講義打ち合わせ@中川家/参加者:小林江美、中川真、HIROS+久代
 この3月に定年になるたまごこと中川真さんの大阪市大最終講義で何をどうするか、ということを話し合う会ではありましたが、その話題は数分で終わり、単なる宴会になったことは言うまでもありません。最終講義の打ち合わせになぜ関係するのかというと、小林江美ことエミーとワダスにも演奏で参加してほしいというたまごの依頼があったからです。たまごとエミーのリクエストを尊重して、うどん、たまご、たまご、うどんというメニュー。

◉2月4日(土)/義父一周忌法要
 昨年2月10日、93歳で亡くなった義父の一周忌でした。

◉2月11日(土)/実践的ラーガ音楽講座-ラーガ音楽概論/インドまるごと総合学校(ODC)、高槻/HIROS:講師
 通常なら2月、3月は完全な休養月間で、大抵何もしないでダラダラと過ごすのですが、友人の佐藤高さんに頼まれて講座をすることになったことは、この通信の臨時広告号でもみなさんにお伝えしていました。
 いったいどれだけの人が受講されるのか、主催者である佐藤さんからは何の連絡もなかったのでかなり不安な気持ちで会場に行きました。オリッスィーダンスの村上幸子さんが運営するODCは、去年スティーヴ・オダが来日した時に一緒にライブをした場所です。
 超厳選ではありましたが、こじんまりと講座をするには適度な人数の人たちがいらっしゃったので一安心でした。ま、相当にオタク的な講座なので仕方ないか。
 初回は、ラーガの理解以前に必ず行うべき基礎練習について話しました。
 毎週土曜日はここに通って講座をすることになります。

◉2月17日(金)/同窓ミニ宴会/楽園、神戸三宮


 ごくたまに集まって近況を語り合う同窓ミニ宴会。ワダス以外の参加者は、脳梗塞からほぼ普通に復帰した湊隆さん、足を痛めたり歯の不調で去年はさんざんだったという安藤朝広さん、一昨年に義母が亡くなり隣り合った2軒の家に夫婦ふたりだけで住む常連居候宿だった山科の奥山隆生さん。
 
◉2月18日(土)/実践的ラーガ音楽講座-アーラープの構造1/インドまるごと総合学校(ODC)、高槻/HIROS:講師
 第2回目は、アーラープの構造でした。

◉2月20日(月)/牡蠣食べ大会/海鮮問屋「城」、赤穂市坂越/参加:エルフィ・マデライヌ、下田展久・雅子、高橋怜子、トミーこと富久明俊、HIROS
「牡蠣食べに行きませんか」という思いがけないお誘いで、67歳になったワダスは冬の惰眠から目覚め牡蠣を食べまくりました。
 同行したのは、すでに夫婦で事前調査を済ませたCAP代表の下田さんとインフルエンザ防御マスク姿の雅子夫人、CAPの新潟出身しっかり事務員高橋怜子、ハンブルグからやってきた比較宗教学、美術史を学ぶ背の高いエルフィ女史、CAPでプラモクラブなるオタクっぽい活動をしている、酒がダメという理想的なアッシーのトミー君。
 トミー君の借りてきたバンで三宮を出発し、まず「道の駅 あいおい白龍城」で温泉に浸かる。黄や赤のけばけばしい台湾寺院風道の駅の2階ペーロン温泉露天風呂からは曇天下の瀬戸内海が見下ろせ、実に気持ちがいい。
 ほどなく目的地の海鮮問屋「城(じょう)」に到着。「城」は、狭い入り江の道沿いに立つ廃材や透明ビニールで囲った仮設食堂です。建築も撤去もあっという間にできそうな佇まいが下品な祝祭感を漂わせています。
 ひっくり返したビールケースに薄い敷物をのっけただけの椅子、やはりビールケースを適当に積んで板を載せたテーブルの上に金網の載った炭火コンロがあるだけ。食品以外の調度は最低限にという有り様は、讃岐の製麺系うどん屋に似ています。
 前掛けをした青年に案内されたわれわれは、さっそく焼き牡蠣、生牡蠣、地酒、牡蠣入りお好み焼き、地酒、牡蠣入り炊き込み御飯、地酒、タコの半殺し、白子と牡蠣のアヒージョ、地酒というお祭りに突入したのでした。お寿司大好き、お好み焼き大好きだというエルフィーは、くねくねと不気味に動くタコの足や、魚の精子だといったとたんぎょっとした白子と牡蠣のアヒージョには手を出さず。地酒がうまく結構な量を飲んだせいもあり安くはない料金になりましたが、温泉付き牡蠣祭り大会を堪能しました。
 こうしてつつがなく大満足のうちに敢行された短い冬の牡蠣小旅行は楽しかったのですが、防御マスク効果のなかった雅子夫人をはじめ、高橋怜子、エルフィーの女性三人は、牡蠣の養分だけではインフルエンザに勝てず、翌日から高熱に悩まされることになったようです。

 


===この間に読んだ本===

『アップルVSグーグル』(フレッド・ボーゲルスタイン/依田卓巳訳、新潮文庫、2016)
『熊と踊れ』上下(アンデシュ・ルースルンド+ステファン・トゥンベリ/ヘレンハルメ美穂+羽根由訳、早川書房、2016)
『果つる底なき』(池井戸潤、講談社、1998)
『東京島』(桐野夏生、新潮社、2008)
『われらが背きし者』(ジョン・ル・カレ/上岡伸雄+上杉隼人訳、岩波現代文庫、2016)
『グーグル的思考』(ジェフ・ジャービス/早野依子訳、PHP研究所、2009)
『残虐記』(桐野夏生、新潮社、2004)
『ポリティコン』上下(桐野夏生、文藝春秋、2011)
『陸王』(池井戸潤、集英社、2016)
『熱狂の王 ドナルド・トランプ』(マイレル・ダントニオ/高取芳彦+吉川南訳、クロスメディア・パブリッシング、2016)
『東京奇譚集』(村上春樹、新潮社、2005)
『メディア・コントロール』(ノーム・チョムスキー/鈴木主税訳、集英社新書、2003)
『社会という荒野を生きる』(宮台真司、KKベストセラーズ、2015)
『マクニール世界史講義』(ウィリアム・H・マクニール/北川知子訳、ちくま学芸文庫)
『フラジャイル』未読了(松岡正剛、筑摩書房、1995)
『がん-4000年の歴史』上下(シッダールタ・ムカジー/田中文訳、ハヤカワノンフィクション文庫、2016)
『ビューティフル・マインド』(シルヴィア・ナサー/塩川優訳、新潮文庫、2013)

===これからの出来事===

 4月の新学期までは再び冬眠生活になりますが、ラーガ音楽実践講座とその最終日の演奏のときだけ目を覚まして出かけることになっています。

◉2月25日(土)実践的ラーガ音楽講座-アーラープの構造2/インドまるごと総合学校(ODC)、高槻/HIROS:講師
◉3月4日(土)/実践的ラーガ音楽講座-ラーガの種類と特徴/インドまるごと総合学校(ODC)、高槻/HIROS:講師
◉3月11日(土)/実践的ラーガ音楽講座-ターラとは/インドまるごと総合学校(ODC)、高槻/HIROS:講師、藤澤ばやん:お助けタブラー
◉3月25日(土)/実践的ラーガ音楽講座-実演によるラーガ音楽演奏の構造/インドまるごと総合学校(ODC)、高槻/中山智絵:シタール、藤澤ばやん:タブラー、バーンスリー:HIROS