メキシコよれよれ日記 (2019年4月12日〜9月10日)

4月18日(木)  前日  翌日
 6時起床。りんご、バナナ、コーヒーの朝食。コーヒーを沸かす時にちょっと失敗し、溢れ出る。ドリップ部分のストッパーが閉じられていたのだ。9時23分まで日記を書くが、眠れなかったという久代さんはまだベッドで寝ている。
 Facebookで咲子さんから「4月27日、ミチョアカン州政府文化庁の主催のイベントで紙芝居するのですが、ヒロスさんの演奏も組み込んでよいですか?」との連絡。また「明日金曜日、エリカを紹介します。午後3時にうちに来ていただけますか? お昼ごはん、みんなでぜひ~。ごんぜや~」。
 さて、大家のバチェのこと。アルメニア人。父親が孤児。エチオピア、レバノン、イギリス、カナダに住んだ後メキシコに。63歳。マルタ61歳。レバノンでオマーンの皇太子と知り合う。絵を買ってもらい、ここで働かなくとも暮らせる。
 今日は我々が洗濯機を使えるというので、たまった洗濯物を持って母屋横に行く。全自動洗濯機だが使い方がわからないのでマルタに聞こうとノックすると若い女性がいた。タニヤというこの女性は、5年前にガンを患った後のバチェのリハビリをしている。以前岡山のコジマという工場で働いていたという。

HIROS別荘の大家、マルタとバチェ


 洗濯機の使い方についてマルタはなんとか英語で説明しようとするのだが、単語が出てこない。
「まずこのボタンを押して、次にこれ。すると水が自動で出る。そこへ洗剤を入れ、溶けるのを待つ。洗濯物を投入する。洗濯物の重さにょって自動的に適当な水量になるのであとは放っておけばいい。全自動よ」というような意味のことをスペイン語で説明してくれる。バチェが説明の手助けをしてくれる。
 彼らは今日は忙しいという。セントロ近くに持っている別の貸し家の世話をしなければならない。また「今日はセントロで写真展があるのでそこへ行くけど、君達もどう」と言ってくれたが断った。
 トマト、ジャガイモ、キュウリ、ピーマン、卵、庭にあった菜っ葉に、しじみ味噌汁の元をぶち込んだ炒め煮と、アボカドときゅうりのわさび醤油でランチ。
 昼過ぎに散歩に出た。部屋にいると肌寒いが、外は真夏のような強い日差しだった。朝晩の冷え込みは冬のようだし、日中は真夏日のような感想した高温なので、1日に四季がある感じだ。
 両腕の日焼けかぶれが痒い。久代さんが日差しを避けるためのマフラーを差し出し「これで覆えばいいよ」という。シティで買ったサンダルは、くるぶしの部分が当たって痛いので久代さんと交代した。

遠くに「死者の日」で有名なハニツィオ島を臨む船着場


 Janitzio島行きの船着場へ行ってみた。小魚のフライ、タコス、民芸品、マンゴーなどの果物などの屋台が並ぶ。座席に屋根のついた背の低いボートが発着していた。コーヒーカップを20ペソで購入。派手なプリントの袖の長いTシャツを見つけたので値段を聞くと、340ペソもするのだ。断念。死者の日には大いに賑わう観光スポットのためか、値段が高い。
 昨日買い物をしたDon Chuchoへ行ってみようと探してみたが、あの辺だろうと行ってみた場所にはなかった。人に尋ねるが、店の正確な名前がうろ覚えで伝わらない。場所の名前をメモすべきだったが、単なる散歩のつもりなので辞書もメモも持ってこなかった。なんという不用意だ。
 そのうちあまりに日差しがきつくて気分が悪くなった。歩いて戻る気分ではないので、ミニバスに乗ることにした。
 ミニバスは頻繁に走っている。たしか緑と青のラインのあるバスが家の前を走っていると聞いていたので乗り込む。20ペソ払ったら2ペソのお釣り。一人9ペソ。ところが、100mも行かない三叉路で我々の通ってきたのとは違う方向へ向かいそうだったので、慌てて降りようとした。車内の若い女性はここで降りろというが中年の小柄な女性はこのまま乗っていろという。が、変なところへ連れていかれるても困るので降りた。辞書でもあればもっとわかったはずだが、如何ともしようがない。
 しばらく待って家の方へ向かうミニバスに乗り込む。運転手が「どこへ」というが、こちらははっきりと答えられない。とりあえず20ペソ渡したら「あとで釣りを返すから」てな感じで受け取った。
 程なく家の前に着いた。良かった。運転手は2ペソ釣りをくれた。
 ぐったりして帰宅。膨満感と倦怠感がひどい。何をするにも集中できないので、ソファに横になったり、iPadでスマホで生テレビなんかを聞きつつ、うつらうつら。久代さんは今日のルートやDon Chuchoについてネットで調べていた。Don Chuchoの正確な名前が思い出せないので母屋のバチェに聞きに行った。ここで初めてあの店がドン・チュチョだと判明した。バスを間違えたというと「ああー、あの緑とか青とかのミニバスのルートは決まってなくて適当に走ってるんだ」と教えてくれた。「まあ、ここに座ってメスカルでも飲んだら」というので1杯いただく。寝室のベッドサイドの照明がつかないので電球をつけてもらう。また、今朝のコーヒー作りで溢れさせたせいか電源が入らなくなったコーヒーメーカーの代わりをもらった。ごつくて大きなコーヒーメーカーだった。
 なんとなくダラダラとベッドに横になっているうちに寝てしまった。久代さんが入ってきたのは10時頃か。

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