メキシコよれよれ日記 (2019年4月12日〜9月10日)

4月19日(金)  前日  翌日
 メキシコに来てちょうど1週間経った。
 3時、咲子宅訪問。だらしなく寝そべる猫ゴマ。餃子、そしてきゅうり、トマト、さぼてん(湯がくとぬるぬるする)、香菜のみじん切りサラダ。夫のエスパルタはシティでの仕事で出かけている。チャプルテペックでの演劇に出演しているという。
 10歳のしずちゃんは大人しくあまり視線を合わせない。自我が芽生えつつあり、きっちりと相手を観察しているような目だ。8歳のジゲン(慈元)はいたずら好きでいつもミヤビを茶化すが、他人にはちょっと警戒気味だ。4歳のミヤビはまだまだ甘えん坊で他人に対しても屈託がない。
 我々のスペイン語の先生エリカがやってきた。40代前半の背の小さな女性。雰囲気がフランス人の友人マガリに似ている。月曜日から木曜日の5時〜6時に、英語とスペイン語の授業をしている。エリカのお母さんはしずちゃんも習った学校の先生で、子供達や両親から大人気だという。エリカには最初の1ヶ月はウエコリオにきてもらうことにした。レッスン料は1週間で800ペソ。

エリカ
咲子さんの子供達/シズ、ミヤビ、ジゲン


 エリカと別れてスーパーで買い物。長袖のシャツ、パン、ジャム、ソーセージ、マンゴ、マルちゃんラーメンなどを買った。
 スーパー横のバス停でウエコリオ行きのミニバスに乗る。英語がちょっとわかる少女に書いた住所を見せると、大丈夫よとうなづく。ところが途中から我々の知っているのとは異なる道を走り出したので心配になりその少女に確認した。回り道になるけどあなたたちの目的地には行くよ、という。
 ガタガタの石畳の村落に入ったところで、少女と母親らしい女性が降りた。運転手にもう一度紙を見せた。うんとうなづくいてバスを走らせた。途中、全く見知らぬ道を走るのでますます不安になった。灰色の髪を後ろで束ねた中年男性が乗り込んできた。ワダスがなんども運転手に訴えているのを見た男が英語で「どこへ行くのか」と尋ねたので紙を見せた。「ああ、バチェのとこか。友達だ。もうしばらくすると着くよ」と言ってくれた。降ろされたところからすぐのところにバチェの門が見えたので一安心だ。ミニバスに慣れるのはまだ時間がかかりそうだ。
 ともあれ、6時過ぎに無事に部屋にたどり着いた。

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