メキシコよれよれ日記 (2019年4月12日〜9月10日)

4月24日(水)  前日  翌日
 6時起床。水洗トイレでは紙を流せないので使った紙はゴミ箱に入れるシステムになっている。排泄物も一度で全て流れてくれず、一部残ることになる。ロータンクに水が溜まるのを待って再び流す。
 ここは一日の寒暖差が大きく、最高26度、最低9度。朝方起きると震えるほどの寒さだが、外に出ると真夏の暑さだ。家の中の寒さは日中もほぼ変わらないので長ズボンと長袖のシャツが欠かせない。
 生活にもリズムが出てきた。午前中は日記や練習、お昼から2時間がスペイン語のクラス、買い物か散歩、帰宅して昼食兼夕食というリズムだ。早寝早起きになった。
 練習を終えて日差しの下、椅子を出し日向ぼっこで体を温めていると、ぴったり12時にエリカが母親の車でやってきた。
 今日のスペイン語のレッスンは、まず形容詞の比較級の表現。more, lessに当たるのがmásとmenos、thanがque。ついで数。大きな数字になるとなかなかに難しい。数の数え方が一部不規則なのだ。エリカの出題した大きな数字を読むのに頭が回らない。そして、エリカの持ってきた教科書の果物と野菜の単語。エリカは料理と結びつけて教えてくれるので分かりやすいが、覚えるとなると簡単にはいかない。実際に街で買い物をしていくうちに覚えるしかない。レッスンは2時間だが今日は15分伸びた。


 買い物がてら、幹線道路とは直行する違う道を散歩。車も人も通らず、周辺は畑、馬の牧場、周辺の山しか見えない。山の中腹にあるパツクアロの市街が遠くに見えた。道が途絶えたところに鉄道があった。線路の上を歩いて、ドン・チュチョの店近くに出た。
 道路ぎわの魚のフライがふと目についたので買ってしまった。20センチほどの魚、モハロのフライ70ペソ。トマト、玉ねぎ、キャベツ、米の上に魚がのっかったのを発泡スチロールの入れ物に入れてくれた。直径10センチくらいのトルティーヤが10枚、別の入れ物に入っていた。


 ドン・チュチョの隣の果物屋でパパイヤを買う。長さ30センチ、直径10センチほどのもので30ペソ。ついでドン・チュチョで缶ビール購入。コンビに乗って帰宅し、早速ランチ。魚はなかなか美味しい。トルティーヤに魚、トマト、玉ねぎ、ピクルスをのせ、それにサルサをぶっかけてかぶりつく。美味しい。相当にまずい米は、卵とにんにくを入れて醤油をたらし、焼き飯にしてみた。悪くない。
 ビールを飲んでダラダラしているとバチェがノックしてきた。テーブルの後ろに立てかけてあった彼の絵を壁に固定しにきたのだ。電動ドリルで壁に穴を開け、フックを取り付けて絵をかけた。部屋の雰囲気が良くなった。タイトルを聞くと「先祖の記憶、かな」と言う。我が家の玄関のあたりの芝生が枯れつつあり「時々水を撒いてほしい」というので水撒き。あたりはすでに薄暗くなっていた。
 メスカルを飲みつつ今日のレッスンの復習しているうちに眠くなる。9時すぎベッドに入った。

----やれやれ日記
スペイン語のレッスンの後、散歩に出た。早春にツクシを摘みに行った大昔のことを思い出すような田舎の風景が広がっていた。遠くに、馬。足もとに牛糞。鉄道の線路の上を歩いたりして、ホンワカした。

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