メキシコよれよれ日記 (2019年4月12日〜9月10日)

4月28日(日)  前日  翌日
 8時起床。今日は久しぶりに何の用事もない。
 午前中は日記、ウェブのアップロード、練習、その後、裏道を通って買い出しと海鮮料理のランチへ向かう。裏道の住宅街には外壁の派手な家をよく見かける。こうした色使いをメキシコ風といっていいかよく分からないが、日本ではまず見かけない。


 坂道を上ったところのスーパーマーケットに入る。咲子さん宅への交差点グロリエッタにあるのでこれまでもこの店で何度か買い物をしている。入り口にリュックを預け、大きなカートを転がして店内へ。洋梨、バナナ、りんご2、ライム、ビスケット、チョリソー、ミルク、ハム、ひまわりのタネ、ツナ缶を購入。全部で175ペソ(1050円)。
 緩い下り坂の街道を降りてエスタシオン近くにあるエリカおすすめの海鮮レストランでランチ。先日行った隣のDon Prisciと同じ店名の海鮮料理店だった。頼んだのは、ニンニクと一緒に焼いたエビ、生野菜、ご飯のCamarones Rellenos(カマロネス・レヤェネス) 100ペソと、ちょっと甘いケチャップ味のシュリンプカクテルCamarón Cocteles(カマロン・コクテレス)のミディアム65ペソ、ビール。これらにカリカリのガーリック・パン、パリッとしたトルティーヤ、どういうわけか袋詰めのソーダクラッカーみたいなもの。ニンニクのたっぷりきいたエビを含め、どれもなかなか美味しく、盛り付けも洗練されている。チップも入れてトータルで250ペソ。ま、二人で1500円くらいだからサイゼリアよりもコスパはいいが、結構な贅沢ランチだった。


 コンビ(ミニバス)で4時頃に帰宅。コンビの料金はいつもは一人9ペソだが、二人で20ペソだった。料金システムがいまいち分からないなあ。でも、一人60円だから目くじらをたてるほどのことではないが。


 ビールを飲みながら「朝まで生テレビ」の天皇問題を見てダラダラと過ごす。
 日本は国民主権の民主主義国家ということになっているが、同じ国民であるはずの天皇には基本的人権は認められていない。気軽に一人でそこらへんに車を運転して出かけることも(彼らは運転免許証って持っているんだろうか)、一杯飲み屋でくだを巻くことも、クラブで踊りまくることも、自宅(皇居)の周りを一人でジョギングすることも、勝手に家族旅行することも、知り合いの家に遊びに行くことも、皇居よりもマンションがいいもんねと勝手に引っ越すこともできない。銀行に天皇個人口座みたいなのがあって時々引き出したりするなんてこともないだろう。住民票や戸籍謄本もないのでパスポートもないかもしれない。外国に入国するときはどんなパスポートを入国係官に見せるのだろうか。今の天皇がリタイヤしたら上皇という身分になるらしいけど、どんな生活になるんだろうか。天皇でなくなるわけで「暇だから映画にでも行ってみっか、なあ、美智子さん」とかできるんだろうか。
 考えてみれば皇室の人々は不自由な生活を強いられているのだ。もちろん、広大な邸宅の維持管理費、家賃、水道光熱費、食費、医療費、移動にかかる費用などは全て税金で賄われているので、我々のように生活の心配はない。しかし、皇室に関わる費用は国会で予算化されているわけだけど、「国家の象徴」とは何か、彼らは何をすべきか、すべきでないか、基本的人権が保障された民主主義との矛盾をどう説明するか、「象徴」を維持するためのコストは納税者が納得できるほど適正か、世界的に見て時代錯誤的な元号は必要なのか、なぜ天皇は男系男性に限られるのか、というようなことはもっともっと国会でも議論すべきであろう。小泉政権の時に女系天皇の可否が「有識者」会議で議論されたことがあったが、秋篠宮に男子が生まれた途端尻切れになってしまったことから分かるように、アベを中心とするジミントーの人たちはこうしたことを真剣に考えているとは思えず、その存在を利用することしか考えていないように見える。
 ちなみにワダスはこうした矛盾だらけの天皇制というのは不要だと思う。京都御所のように、皇居は公園と博物館として公開する。宮内庁は廃し、天皇に関わる陵墓を含め文化財として管理する部門を設ける。皇室の方々はその維持管理のアドバイザーとして仕事を得る、というのはどうだろうか。
 などということを考えつつ、最後のメスカルを飲んでいるうちに眠くなり、9時過ぎにベッドイン。

---やれやれ日記
曇りがちの正午過ぎ。食料を買いに行こうと出かける。寒いので最大限着込んで出たら、途中から暑くなり、どんどん脱いでいって、最後は結局、半袖Tシャツ1枚になった。それでもここに来た当初と比べると、何やら風が変わったような気がする。湿気を含んでいる。雨季が近いということかなあ。エビのランチ。おいしかった。

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