メキシコよれよれ日記 (2019年4月12日〜9月10日)

5月9日(木)  前日  翌日
 今日はパツクアロのセントロへ買い物がてら出かけることにした。当初は、前に行ってとてもいい印象だったレストラン、ガルデニアスGardeniasで食事をしてもいいかなと思っていた。久代さんはネットで拾ってきたガルデニアスのメニューを辞書を引きながら解読して準備に怠りない。
 咲子さんに連絡すると、セントロのカフェでお勉強中ということだった。で、彼女と映画館前で落ち合うことにした。
 12:20頃に家を出てコンビを拾い、15分でセントロの映画館前着いた。看板には「ポケモンとピカチュー」の文字が。ハリウッド版かなあ。
  咲子さんと合流し、彼女が先ほどまでいたというカフェla surtidoraに行った。郵便局のある通りをちょっと入ったパツクアロ市役所の向かいにある店で、役所の職員がちょくちょく利用するという。

唯一の映画館の前
市役所


 カフェの中は意外と奥行きがある。間口は狭いが中に入ると奥行きがあり、中庭がある、という構造はどこもよく似ている。
 明るい中庭に面した奥のテーブルでジュースを飲む。咲子さんは野菜の入った緑色のもの、ワダスはオレンジ、久代さんはグレープフルーツ。全部で65ペソ(390円)。
 咲子さんは9時から仕事だった。市内の障害者支援学校で子供たちを相手の仕事。子供達があまりにピュアでとても楽しかったという。終わってそのままこのカフェにきて勉強していた。


 明後日のワダスのライブの打ち合わせ、というのが目的だったが、簡単なのですぐに終わる。ライブは、まず最上川舟唄、ワダスのスペイン語解説によるインド音楽、最後にベンガルの舟歌、という構成の予定。前後の説明は咲子さんに通訳してもらうが、インド音楽に関してはワダスが話した方が親しみがわくと、咲子さん。というわけで今日明日はちゃんと発音できるように練習しないと。
「ライブの開始が8時13分てなってるけど、どういうことなのかなあ」
「そうなの。変でしょ。カフェ・ハカランダを経営しているディエゴのアイデアなの。私も変だなあと思ったけど、彼に言わせればその方が時間通りに人が来ると思い込んでいるみたい。あのカフェは、最初は運営が大変だったみたいだけど、音楽ライブとか展覧会を続けているうちに今のような形に定着したのよね。地元の人たちはあまり知らないみたいだけど。結構人が入る。ベラクルスのバンドの時は200人くらいいたかも。
 パツクアロの人たちって何で食べているかよくわからないよね。大きな産業があるわけでもないし、小商いだけでしょ。それなのになんとなくみんな食べていけている・・。私は当日は6時半に行ってます」
 咲子さんが買って持っていたいちごを1つもらって食べた。見た目は立派だが水っぽい日本のいちごに比べて、ちゃんと香りがあってうまい。

パツクアロの大広場。あちこちにBOSEスピーカー


 咲子さんと別れ、大広場へ。今日はたくさんの人々が広場にいて賑やかだった。広場を取り巻く商店街やレストランのある建物の眺めは、大きくはないとはいえこの地方の中心の町だからか、周辺の小さな町に比べてずっと美しく上品に見える。エロンガやツィンツンツァンの鄙びた広場が昼寝しているように静かだったのに比べて活気がある。BOSEスピーカーがかなりたくさん埋め込まれている。
 いったんガルデニアスに向かったが、レストランで食べるほど空腹ではなかったので、途中で引き返した。コンビの終点に近い小広場の市場の雑然とした食堂街でケサディーヤを食べた。ビーフ、チョリソーのケサディーヤとビール2本で、82ペソ(492円)。安いしうまい。レストランだと一皿がそれくらいはする。食堂には料理が写真入りでベタベタと貼られていて注文は簡単だ。丸い鉄板で牛肉が焼枯れるのを見つつケサディーヤを頬張る。エロンガの時と同じように、料理はビニール袋を被せたプラスチックの皿に乗っかっていた。このスタイルが流行っているのかなあ。ケサディーヤにはジャガイモ、食用サボテンのノパル、玉ねぎ、ピーマン(結構辛い)の焼いたもの、ライムが付け合わせで加わる。これに、目の前にある塩味のアボカドソースのワカモーレ、玉ねぎとトマトを細かく刻んだもの、2種類のサルサをどさどさかけて食べる。
 市場をぶらぶら歩いて、きのこ500グラム20ペソ、いちご15ペソ、マンゴー2個11ペソ、ライム500グラム5ペソを購入。全部で51ペソ(306円)。


 さらに市場に近いスーパーで、ビール6本94ペソ、サラミ56ペソ、瓶入りサルサ7ペソ、いちご入りヨーグルト4個31ペソ、ビニール袋1ペソ(知らなかった)で、合計190ペソ(1140円)の買い物。


 市場近くでコンビを拾い5時すぎに帰宅。
 バチェとマルタが外出から帰ってきて、やあ、と挨拶。
「なんだか忙しいのよね。あんたに借りているHomo Deus読んでるよ。面白い本だ」
 インド音楽解説スペイン語バージョンを何度も読んで練習した。どうしてもつっかえるところが出てくるので、エリカが読んでくれた時間内に読み終えるのはなかなかに難しい。
 うどんスープに七面鳥のソーセージとレタス、きのこをぶち込んで食べたあと、中川家の漫才を見て9時半頃ベッドに入る。最近は早寝なのだ。

---やれやれ日記
いつもソーセージばかり食べているようですが、実際そうなのでした。タンパク質に関しては、これまでソーセージやハムやサラミ、ツナ缶、サーディン缶など、調理不要のものしか買い物していない。日本とは様子の違う、肉屋さんやスーパーの肉売り場へのアクセスができてなくて、魚屋さんなど、さらにその先の案件である。どう買ってどう料理すればいいのか…。その点、やはり咲子さんはすごい。今日も別れ際「お肉屋さんに寄って帰る」とおっしゃっていた。いつもお宅でごちそうになるばかりなのだが、皮から手づくりの餃子だとか、冷凍のマグロを解凍してつくったというユッケ風だとか…。凄腕なのだ。せめて私もソーセージは早く卒業したい。とはいえ、七面鳥のソーセージ、おいしいけれど。

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