メキシコよれよれ日記 (2019年4月12日〜9月10日)

5月10日(金)  前日  翌日
 明日はメキシコ初ライブなので家でダラダラ過ごす。とはいえ、ずっと家にいると寒いので温まるために近くを散歩した。ときおり風が吹いていたが、外に出るとたちまち温かくなった。
 出かけたのは近所のハニツィオ島行きの船着場。いつもは閑散としているのに今日はそれなりに人出がある。楽器を抱えたおっさんたちがぶらぶらしていたり、別のバンドが船に乗り込んでいる。船の中で演奏するんだろうか。駐車場にもかなり車があった。レストランに客もいた。


 人通りのない裏道を歩き、エリカの言っていた自然食レストラン、La Tiendita Verdeをのぞいてみた。今日は営業しているようだ。入り口だけをちらっと眺めて通り過ぎる。
 船着場に再び戻り、透明なプラスチックカップに入った小魚の唐揚げを30ペソ(180円)を買ってつまみながら帰途につく。つまむたびに手にサルサがついて真っ赤になる。
 途中、いつも立ち寄る小さな店でCorona Lightビールを6本(90ペソ=540円)購入。
 十分に温まり帰宅し、ランチの準備。
 マッシュルーム、トマト、貝の缶詰、レタスを炒めたもののスパゲティと生のきゅうりのランチ。


 我が家のガスコンロは4口あるが、どれも火力が弱くてちょっとイライラする。しかも火口の金具がずれている。炒めたものとパスタの茹で上がりの計算ができないのだ。茹で時間短縮を図ろうと久代さんが乾燥パスタを水につけていたが、これがまずかった。3分ほど茹でたらにっちゃにっちゃになった。火力が弱いのと高地のためか沸騰温度が低く、かつ道具類も少ないので、ここで料理をするのはなかなかに根気が要る。
 3時すぎ、食べ終わりYouTubeで「デモクラシーナウ」を横になってぼんやり聞いた。平気で嘘をつくトランプは立派な病気だとか、アベも似たようなもんだとか、激しく同意。さらに浜矩子の対談「小森チャンネル浜矩子」も「ドアホノミクス」連発で小気味がいい。「奴らが単純な言葉遣いをしていたら疑う必要がある。キャシュレスのキャンペーンも怪しい」に納得。
 昼寝に近い状態になりつつあるとき、バチェとマルタが「友達のやっている店でピザを食べに行くんだけど、君達も行かない。奢ったるよ」と言ってくれた。ありがたい申し出だが、食べたばかりなので断った。「今度誘うときは午前中に声をかけてほしい」と申し述べる。
 彼らが出かけた後、庭の水やり。陽光の下での水やりは室内の寒さを癒してくれるので結構楽しい。
 インド音楽解説スペイン語バージョンの発生練習をした。何度か発音しているうちに、エリカの読了時間3分11秒を下回った。インドでヒンディー語を習っていた頃は、ビレンドラ先生の読了時間を下回った頃には文章を暗記していたものだが、今回はさっぱりだ。30代前半と70近い年齢の記憶力の違いだろう。何度も同じ文章を読んでいるせいか、夢にまで出てきてしまう。最近の夢は切れ切れのスペイン語が混ざってストーリーにならない。
 サラミ、ライム、ケソ・チワワ(チワワ・チーズ)をあてにメスカルを飲みつつ、YouTubeの「銀行の罠」を見た。贔屓にしている銀行が、名前だけ貸してほしい、支店長の私が全て責任を取るという念書まで出したので承諾したら、結果的には家屋敷全部取られそうになったというひどい話だ。明らかに銀行の不正なのに、裁判所は銀行が不正をするわけがないと勝手に判断する。どうなってるんだ、日本のシステムは、と毒づきつつ、10時前にベッドに入り、シュリーマンの「シュリーマン旅行記 清国・日本」の朗読を聞いているうちに意識がなくなった。

---やれやれ日記
今日のランチのタンパク質はムール貝らしきもののオイル漬けの缶詰でした。

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