メキシコよれよれ日記 (2019年4月12日〜9月10日)

5月29日(水)  前日  翌日
 月曜日から木曜日はスペイン語のレッスンがあるので、外出といえば散歩に出るくらいだ。レッスンのない金土日の三日間は自由になる。とはいえ、遠くまで出かけるとゼニがかかるし、遠くまで出かけて何が見たいのか自分でもわからない。初期的な物珍しさが次第になくなり、見るもの聞くものが日常的になりつつある。行動範囲も我が家から徒歩圏内になり、毎日見る風景も変わらなくなってくる。これがいい傾向なのかどうか。ま、少なくとも、日記の分量が減ってくるのは間違いない。
 12時過ぎに定例散歩で船着場へ。いちおう何か写真を取るつもりでiPod Touchを持って行ったけど、ほぼ毎日来ているので目新しいことが見つからない。結局写真は撮らず。ま、こういう日もあるか。
 バチェが車に乗り込むところだった。風邪を引いたので医者へ行くという。真っ赤なナイトガウンを着たマルタも「寒いわねえ」と言いつつ出てきて門を開けた。


 2時半、エリカのレッスン。動詞の活用が中心だった。動詞が次第に増えてくる。同じ動詞でも使い方によって意味が違ってくるとか、英語のアポストロフィに当たるものがスペイン語にはなくて、「〜の」は「de 〜」で表現するとか、などなど。最後に体を動かしながら、顔と体のパーツの復習。ヨガっぽい動きだ。そんなこんなで我々の語彙も多少は増えてきてはいるが、会話までなかなか進む段階ではない。
 エリカには、パツクアロ周辺の村々について教えてもらった。我々がケサディーヤに感動したエロンガで今週は演劇が行われているという。また、エロンガから先に行った小さな村オポンギオは上等なメスカルの産地で、食堂に入ると必ず小さなカップに入ったメスカルが出てくるとか。金曜日に出かけてみようか。
 エリカが持ってきてくれたゴルディタ(トルティーヤ2枚の間にモレやチキンの具を挟んだもの)を食べた。これが結構な量だったので夕食のために外へ食べに行く必要はなくなった。メキシコではトルティーヤベースの食べ物のバラエティーが実に多い。大きさもいろいろだ。焼いたたもののほか、煎餅のように乾燥させたの、油で揚げたのがあって、それにいろんな具材を乗せたり包んだりして食べる。我々の好きなケサディーヤは、1枚のトルティーヤの中にチーズと肉などの具材を挟んで熱したもので、メキシコ版ピザとも言える。
 とはいえ、冷蔵庫の備蓄食料がなくなってきつつあるので散歩がてら、スーパーまで歩いた。買ったのは、ビール12本、マンゴ3個、お菓子、コンソメスープの素、カップヌードル。合計180ペソ(1080円)。
 コンビには乗らず再び歩いて8時過ぎに帰宅。空は相変わらず雲が多く、涼しい。
 今日のレッスンの復習などをしながらダラダラと過ごす。
 金曜日はエロンガとオポンギオに出かけ、土曜日はタカンバロでのコンサートで1泊し、日曜日にパツクアロに戻る、というのが今のところの予定だ。少しは非日常に近づくかな。

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