メキシコよれよれ日記 (2019年4月12日〜9月10日)

5月30日(木)  前日  翌日
 1時過ぎに散歩。船着場ではなく逆のウエコリオ方向へ歩く。月の第一日曜日に開催される「パツクアロのネオヒッピーの月一集会Feria Alternativa」の会場のウランデンへの分岐点まで歩いた。雲はあるものの日差しが強く暑い。街道筋は建物が少ないので開放感がある。ウエコリオの集落はのんびりしている。学校が終わったのか、学生たちが集団で小商店の前に固まっておしゃべりしたりタコス屋で買い食いしていた。街道から外れた横道があった。未舗装だが立派な背の高い並木が美しい。1時間ほど歩いて帰宅。


 2時半ちょっと過ぎにエリカがやって来た。
 まず動詞の活用の復習。昨日出てきた動詞の意味と活用のおさらいをした。テキストの例文を中心に動詞の活用を何度か繰り返す。例文が長くなり、現実的な会話に近くなってきた。次にエリカが持ってきた雑誌の記事を読む練習。久代さんが料理雑誌のレシピを読む。時々エリカが読みを訂正する。不明な単語はいくつもあるが料理に関することなのでなんとなく類推できる。今度は同じ記事をエリカが読んで、分かる単語を書き出すという練習。雑誌はいい教材かもしれない。
 帰り際、タカンバロのコンサートの挨拶をグーグル翻訳したものをチェックしてもらった。それほど訂正箇所はなかったので、意外とグーグル翻訳も役に立つ。翻訳にかける時の工夫は必要だろう。日本語はできるだけ簡単にすること。ややこしい言い回しをするとたちまち機械は混乱する。
 外で食事することも考えたが、材料があるのでリゾットを作った。ベーコン、にんにく、玉ねぎ、七面鳥のソーセージ、トマト、チーズのリゾット。今回はコンソメの素も投入した。できからいえば一昨日のリゾットの方がベターだったが、まあまあ美味しく食べられた。別皿に生のきゅうり、アボカド、スターフルーツ。写真は現在の我が家の台所にある食料ストック。


 食後、YouTubeの近藤誠の講演を聞く。抗がん剤や手術は死期を早めるだけだというガン治療についての話には説得力がある。夢のがん治療薬と言われるオプジーポは実際には通常の抗がん剤の効果とさして違わず、副作用も多い、ノーベル賞受賞で話題になったが、医学的にも効果よりも副作用が深刻であることは説明できるという。我々素人には確認しようがないが。
 7時半、再び散歩。今度は船着場へ。途中、ホルヘの店でタバコ48ペソを購入。
 まだまだ空は明るいが、濃い雲の層が近づいていた。船着場にあまり人はいず、土産物屋やレストランも店じまいをしていた。乗り場の上で風に揺れる青白のパペル・ピカドが美しい。しばらくすると雨粒が落ちてきたが、すぐに止んだ。
 家に近づくと再び雨が降り始めたが、かろうじて濡れずに済んだ。


 バチェとマルタが外出から帰って来たところだった。彼らは毎日忙しい。来月、セントロにある場所で展覧会をする予定だという。彼自身や他の画家たち、マルタと彼女の生徒たちの彫刻も展示されるという。「6月22日に展覧会をするので招待するよ」という。で、ワダスが「何か即興で演奏するけど」というと「言い出せなかったんだ。嬉しいなあ。ぜひ」ということになった。

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