メキシコよれよれ日記 (2019年4月12日〜9月10日)

6月23日(日)  前日  翌日
 いつもより遅く8時過ぎに起きた。晴れていていい天気だ。
 昨日は色々あったので長い日記になった。午前中かかって昨日の日記を書き終え、昼過ぎにアップロード。目がしばしばしてくる。
 特に用事もないので、食事がてらオポンギオへメスカルでも買いに行こうかとなった。門を出てすぐのところでコンビを待つが、エロンガ、オポンギオ方面行きがなかなか来ない。来ても猛スピードで通り過ぎて行く。午前中、家の中にいて冷えたので体を温める目的でウエコリオ方面に歩いた。時々利用する小商店の前まで行った。あらゆる車が急減速するトペ(スピードブレーカー)があるのでコンビを待つには都合がいい。
 程なくやって来たコンビに乗り込む。ところが座席は埋まっていてずっと立ちっぱなしになった。立つと窓の外の景色が見えないので今どこを走っているかがわからない。しかもこのコンビは幹線から外れた小さな集落を回るコースを走る。その割に客は誰も降りないし、乗り込んでくる客もいない。その間ずっと立ったままだった。


 ようやく座れた頃にアロクティンのカンペストレ・アレマンの建物が見えた。前にバチェたちに連れられて食事したレストランだ。今日も車がいっぱい停まっていたので繁盛しているようだ。
 エロンガの広場に着いた。コンビ代は39ペソ(236円)。4日に家住さんと来た時は広場いっぱいに市場が出ていたが、今日はガランとしていた。さて、どうしようか。ここでコンビを乗り換え、足を伸ばしてオポンギオまで行くという当初予定していた選択肢もあったが、エロンガに着いた途端もうここまででいいかという気分になった。以前エリカに広場に面したレストランが美味しいと聞いていたのでそこで食事することにした。
 レストランの名前は「Doña Mary」。マリーおばさんの店。入り口は狭いが中に入るとかなり奥行きのある大きな店だった。すでに何組もの客が室内や中庭で食事をしていた。中庭のテーブルに座って周りを見回した。民芸品、絵、鉢植えの植物などが壁一面に飾られていた。隣の家との境界の壁には、おそらくここの創業者であるマリーさんの墓標というか十字架が見えた。2004年に亡くなったらしい。ライムやレモンの樹木など緑いっぱいの中庭は美しく気持ちがいい。なんとなく豪華な気分になる。白いドレスのような服を着た年配の女性が途中でエプロンをつけて客の対応を始めた。彼女がマリーさんの娘だと後で知った。


 その彼女がメニューを持って来た。しばらくして今度は英語を話す中年の男が注文を取りに来た。頼んだのは黒ビールに、久代さんがエビスペシャル、ワダスは「きょうのおすすめ」牛肉モレソース添え。ニンニク風味のエビを揚げたエビスペシャルの皿が大きい。高いだけのことはある。ワダスのはなんとなくハヤシライスのような雰囲気だった。味はとても良い。ほとんど甘くはないモレはこれまでで一番かもしれない。お皿を下げに来たのは顔の輪郭の鋭い若い女性だった。
 エビスペシャルが140ペソ(840円)、ワダスの牛肉モレソース添えは80ペソ(480円)、それにビールが60ペソ。合計280ペソ(1680円)、チップ込みで300ペソ(1800円)をクレジットカードで支払った。タコスよりはずっと高いけど、日本の食堂よりもずっと安い。


 広場に出てメスカルを売る店を探した。棚に酒瓶が見えた狭い店に入った。カウンターの内側には背の低い椅子に座った女性がいた。「メスカルあるよ。オポンギオのブランドのやつ。見せて欲しいって? いいよ。こっちに来たら見える」とワダスをカウンターの内側に入れ、高い位置にあったメスカルを手にとって座ったままの彼女に見せた。値段を聞くと「280ペソよ」と椅子に座ってまま答える。オポンギオの唯一の専門店では同じものが250ペソだったし、レストランでは230ペソだったので、オポンギオよりも高い。
 広場をぐるっと回ってさっきのレストランの女性に「メスカルを探している」と伝えると「うちにもある。こっちよ」と先ほどの若い女性が案内してくれた。値段を聞くと「ちょっと待ってね」と店主に聞きに行った。店主の白いドレスを着た女性がさっきの店のと同じボトルを手に持って現れた。値段を聞くと「320ペソ」と言う。若い女性には「向かいの店で同じものが280ペソで売ってた。それより安かったら買うかも」と言ってあったのだが、これでは買う気になれない。「要らない」というと店主は瓶を手に隣の店に入っていった。なあーんだ、隣の店から持って来てたんだ。きっと隣も280だったんじゃないかなあ。
 4時過ぎていたし、空模様も怪しいので帰ることにした。帰りはあっさりコンビを拾えた。ウエコリオまで36ペソ(216円)。行きは39だったのでちょっと安い。
 5時に帰宅。一時的にちょっと雨は降ったが続かなかった。
 メッセンジャーにプリシリアーノから連絡が入った。明日の催しに招待したいという。そういえばタカンバロに行った時にそんな話をしていたのを思い出した。確かウルアパンに近い村だと言っていた。「嬉しい、いつ、どこで待ち合わせればいいのか」と返事したが、まだ彼からの返答はなかった。明日はレッスンだが、招待を受けることにしてレッスンをキャンセルする連絡をした。程なくプリちゃんから返信。「明日11時、パツクアロの広場で」となった。

---やれやれ日記
  エビスペシャルはメニューでは「エビのアヒージョ」とあった。よく私も作っていた料理である。今日のは調理法が少し違っていてフライ風であったが、エビがプリプリしていておいしかった。それにしても、遠くの海から運ばれてくるからやはり割高になるのよね。

 

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