メキシコよれよれ日記 (2019年4月12日〜9月10日)

6月26日(水)  前日  翌日
 いつもより1時間遅い8時過ぎに起床。
 エリカのレッスンは、タカンバロに近いヴィーヤ・マデロVilla Maderoやマフィアについての雑談から。一昨日ウルアパンに連れて行ってくれたプリシリアーノは「ヴィーヤ・マデロが危険だって? そんなことないよ。タカンバロからモレーリアへ行く途中に立ち寄って有名なタコスを食べたけど、誰も銃を持ってなかったし。息子のサビナも一緒だったけど」と言っていたと彼女に言うと「私が行ったときはそうではなかったわ。7年くらい前かな。地元の知り合いとバーに行ったの。そしたらその知り合いの友人だという男がピストルを持っていた。教会に行く男たちも銃を持ってくると聞いたし。確かにヴィーヤ・マデロのタコスは有名だけど」
「マフィアに武装抵抗して有名になった医師ミレーレスMirelesはパツクアロの人なの。家族がマフィアに殺され、彼らを一掃するために立ち上がった。ドキュメント映画にもなった。タイトルはTiera de carteres(カルテルの地)。自分がいつ殺されるか分からないので活動を撮影させたのよ。殺されたらそれを世界に知らせようということだった。それが映画になって有名になった。ミチョアカンは暴力と殺人で有名だったの。今ではそんなことはないけどね。そういえば、日本の刺青師のドキュメントが面白かった。ヤクザ専門の刺青師の話。刺青師をやっていることは彼の母親は知らないけど、ロンドンの人が彼のことを知っていると言うのがおかしいよね。手彫りの刺青師は彼が最後だと言ってた。えっ?刺青を行けた人は銭湯に入れないって?それは変ねえ・・・今、お母さんは忙しいの。学期が終わるので生徒の成績をつけたり大変よ」
 宿題の答え合せをしているときに大雨になった。途中でまた雑談。雑談は主に英語だが、時折スペイン語でも同じことを話すので勉強になるのだ。アルゼンチン人エンリケの始めたPizzas Mandalaがパツクアロで一番美味しいピザ屋で二番目がPizzas Ivoだとか、モレーリアに行くならPalasio cravijeroにぜひ行くべし、ガスパチョは素晴らしい、などなど。彼女はいろんなとこを食べ歩いているようだ。
 小雨になったところでエリカが帰った。ところがまた降り出したので外出はできない。家にあるものでランチにするしかない。玉ねぎ、ツナ缶、ズッキーニ、オアハカ・チーズのリゾットを作って食べた。強火の炒め物ができないのでどうしても煮物になってしまうのだ。


 雨が止んだ5時過ぎ、買い物がてらの散歩。例によってボデガ・スーパーへ向かって歩く。冷蔵庫にはまだ6本残っているのに、久代さんのビール不在不安が強くさらに特売の12本をカートに入れる。他に買ったのはトイレットペーパー、メロン、マンゴー、バナナ、ほうれん草、ツナ缶、イワシ缶、豆菓子「カラテ」、オアハカ・チーズ、ハム、トマト、極細パスタで合計353ペソ(2118円)。雨で外出できない時のための食料備蓄だった。


 コンビで帰宅。ほどなくまた雨が降ってきた。宿題をしたりエリカの言っていたドキュメント映画をYoutubeで見たりしながらダラダラ。ところが途中からインターネット接続が不安定になった。断続的に繋がったり繋がらなかったりになるのだ。こうなるとネット依存者としてはつらい。酒でも飲んで寝るしかない。

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