メキシコよれよれ日記 (2019年4月12日〜9月10日)

7月11日(木) 前日 翌日
 レッスンがなく家にじっとしていると寒いのでセントロのカフェへ行くことにした。
 小広場でコンビを降り、郵便局や市役所のあるゆるい下り坂の通りへ。目指すカフェ・スルティドーラがどういうわけか閉まっていた。仕方ないので隣のカフェ兼食堂へ入った。店名の「El Trancazo」の意味がわからない。グーグル翻訳だと「強打」とあったがそぐわない名前なのできっと違う意味なんだろう。


 大抵の建物の奥にはパティオがあるものだが、この店は入り口と廊下にしかテーブルがない。小さな部屋に3組、廊下に2組のテーブルセットがあるだけだ。隣が閉まっていたせいか客で埋まっていた。向かいで仕事をする役人たちかもしれない。カウンターをはさんで調理場になっている。ガラスケースの中に調理済みの料理がバットに入って並べられていた。
 母娘らしい女性3人が忙しそうに店を切り盛りしていた。WiFiもあったが、ゆっくり腰を落ち着けるような雰囲気ではない。とりあえず食事ということでケサディーヤとコーヒー。二人で72ペソ(432円)。慌てて食べた訳ではないが、写真を撮るのを忘れてしまった。
「まだ食える」ということで小広場と大広場をつなぐ通りに面したカルニタス屋に寄った。2時過ぎていたが幸い店はまだ開いていた。タコスを2つずつ頼んで合計44ペソ(264円)。相変わらず大繁盛で客が次々にやってくる。


 空模様が怪しかったが、じっくり腰を据える場所ということで近くのグラン・カラベラへ。客はなく、露天の中庭のテーブルも片付けられていた。ブルーシートのようなテントの下のテーブルでチャイを飲みながら日記を書く。久代さんはビールを飲みつつ、8月から9月にかけての移動プランをネットを見つつ検討した。
 フランス人のヴィンセントことヤコが近づいてきた。彼からはワダスのライブの連絡を受けていた。ライブは8月3日(土)8時からに決まった。「チラシ作るから写真が欲しい」というのでPCからUSBメモリに移して渡す。


 13日の展覧会オープニングのためか、アンヘルと奥さんが机に向かって作業していた。アンヘルに「チェランに行ってきたよ。あなたの壁画も見た。ほら」と言って写真を見せると嬉しそうな顔で頷いた。それを見ていたヤコのガールフレンドのエリーが、先月チェランのお祭りの時に撮った動画を見せてくれた。胴体に木の葉っぱを巻きつけ大きな蜂の巣を何個か背負って踊る動画だった。グラン・カラベラの勘定は80ペソ(480円)。
 日記を書き終えカフェを出た。雲行きはかなり怪しいがギリギリまで歩くことにした。途中の小商店でタバコ48ペソ(288円)を買ってからボデガ・スーパーに立ち寄り、ビール12本、牛肉(約300gで47ペソ=282円)、ミルク、チョリソー、ベーコン、菓子パンなどで296ペソ(1776円)の買い物。途中わずかに降ってきたが結局雨は降らなかったので歩いて帰宅できた。
 久代さんが8月の移動ルートの安ホテルやバスルートなどをネットで研究しているのを見つつ、ワダスはレッスンで固まったスペイン語の宿題をした。
 れいわ新撰組から立候補している大西つねきさんの講演をYouTubeで聞きつつベッドに横になった。現在の金融の仕組みを根本的に変えれば世界は変わる、という話はなかなか面白いが、いろんな事象を単純化し過ぎているようにも聞こえる。

前日  翌日