メキシコよれよれ日記 (2019年4月12日〜9月10日)

8月29日(木) 前日 翌日

 溜まっていた日記を書いてアップロードするため昼前にホテル近くのカフェへ。木の椅子とテーブルが並ぶ広い店内は冷房がよく効いている。客も1組しかいなかった。2時間ほど粘ってからホテルに戻る。
  部屋で休んだ後、セントロ方面へ。このところ肉だらけで野菜が足りない。中華料理屋もありそうだったが、ネットで調べるとビュッフェ方式だし高い。食欲満点の久代さんがセビチェがいいというので近くのHotel Emporioの2階にあるレストランLa Cevicheriaへ行ってみたが、前回来た時と同様に誰もいない。別の二人の男性客が店内に入ったので我々も入って応対してくれる人を待った。食堂はプールを見下ろすテラスのようの場所にあって、冷房は効かない。しばらくして中年の小柄な男がやって来た。ところが「待ってて」と言ったまま戻ってこない。どうもこのレストランはやる気がなさそうだ。


 そこを出て、ベラクルスに着いた時に食べたセントロのLa fonda de las Gordasで食事。ここはなんとなく不幸そうな女性スタッフしかいない。ワダスがマッシュルーム、ポテト入り、久代さんがチキン入りのゴルディタスを2個ずつ食べた。付け合わせの玉ねぎと辛いサルサをたっぷりかける。久代さんは隣のOXXOが買って来たビールをうまそうに飲む。帰る途中でアイスクリーム屋Güero Güeroで25ペソカップのマンゴスチンを食べた。
 まだ日記のアップロードができていないので、久代さんを部屋に残し、再び午前中に入ったカフェで2時間半ほど作業。コーヒー代は28ペソ。団体客が入って来て店は満員状態になった。コンセントのあるテーブルに座っていると、女性が近づいて何か喋ったが意味がわからない。女性はスマホを取り出して見せた。「この席に同席していいですか」という質問だった。快諾するともう一人の女性もやって来て座った。とりあえず18日から21日までの分の日記に写真を割り付けアップできた。店主と思われる中年男性に、ハラパから明日の宿のあるコアテペックまでの行き方を聞いた。若い店員が英語をちょっと話すので通訳してくれた。彼によれば、ハラパのバスターミナルから近いバス停でコアテペック行きのバスに乗ればいいという。久代さんの調べでは、ハラパにはターミナルが二つあり、長距離用と近郊用は離れているとのことだったが、同じ場所にあるならバスで行けそうだ。7時半にホテルに戻る。


 セントロへ行くと、ブラスバンドが演奏していた。昨日とは違う白いクッション付きの椅子が並べられ、多くの年配の人たちが座っていた。バンドと椅子の間のスペースには、昨日のように踊る人たちがいた。昨日も見た、足を変なふうに上げて踊るおっさんの姿も見えた。ブラスバンドの演奏は歯切れが悪く時々チューニングも狂っているので踊りにくそうだ。しかし、こうした演奏が毎日あるのだとすれば、蒸し暑さを別にすればベラクルスも悪くはない。
 ホテルに戻る途中、海の見える民芸品市場に、骨組みだけの2階建バスが停まっているのが見えた。市内遊覧バスだ。まだまともな市内観光もしていないので乗ってみることにした。一人50ペソだという。


 2階席はほぼ満席だった。座ってしばらくするとバスが動き出した。海軍、郵便局、教会、要塞跡、旧市電の通っていた公園など、電飾飾りのある歴史地区の狭い道をゆっくり走った。時折り街路樹の枝が頭をかすめる。40分ほど歴史地区をぐるっと回って出発点に戻った。歴史地区を少し離れると人影が極端に少なくなる。見落とした観光名所があるかと思って乗ってみたが、なかった。矢作さんが「ベラクルスは何にもないとこですよ」と書いていたが、全くその通りだった。
 ホテルに戻り、Facebookに日記掲載の告知を終える。

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