2017年9月7日(木) ネパール2週間よれよれ日記

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 5時30分起床。6時30分、ミナ・ディディの店で朝食。

ヴァサラ・デーヴィー

 7時に来ることになっていた井上くんたちの生徒が来ないので近くの丘の頂上にあるヒンドゥー寺院ヴァサラ・デーヴィー(Vasala Devi)へ約1時間の散歩。
 途中に野生大麻が生えている山の坂道を登った。寺の境内には大きな菩提樹が枝を広げていた。表面がぶつぶつの実のある低木もあった。ヴィシャールは「大麻よりもすごいダトゥロです。一回食べて3日間意識不明になりました」という。後で調べるとチョウセンアサガオの実だった。
 祠の横には大きなお椀型のコンクリートの高架水槽があり、寺の景観に違和感を与えていた。境内の周囲にはラーマ、シータ、ラクシュマン、シヴァ・リンクガムとヨーニのレリーフが並んでいた。
 二つの谷を見下ろす丘からの眺めは素晴らしい。棚田、まばらな人家、北にはカトマンズの市街も見えた。

ラビンドラ、アマン、スシルのレッスン

 散歩から帰り、9時に来ると言っていたラビンドラを待ったが来ない。
 彼は約束の1時間遅れで10時にやって来た。彼の作った何本かのバーンスリーを見せてもらった。それなりによくできているが、どの楽器も音質がちょっとくぐもっていた。次に来る時にもっと別のものを見せてもらうことにした。良いものがあれば持ち帰ってもいいと思っていた。
 何がしたいか、どんなラーガを練習したいか尋ねると、テクニックとかアーラープトいう曖昧な返答だった。ラーガはバーゲーシュリーというのでアーラープを吹いた。そこへ、アマンがタブラーを叩くスシルを伴って現れたので一緒にバーゲーシュリーのアーラープの練習をした。アーラープの後、ジャプ・タールのガットを練習。タブラーの質が悪いのか、スシルの問題なのか、打音にキレがなくぼんやりしていた。ラビンドラは音程やリズムに難があった。比較的音程の安定したアマンはこちらの言うことがよく理解できているようだ。このまま続ければずっとよくなるかもしれない。12時頃、レッスン終了。

 ヴィシャールがランチを作った。ご飯、冬瓜のスープ、かぼちゃのツルと玉ねぎの和え物、キムチ、コチジャン。
 マガル家の部屋に戻り、昼寝。

3時のおやつ

 3時過ぎ、井上・ヴィシャールが、大家が作ってくれたというおやつを持ってマガル家の部屋にやって来た。プーリー、ご飯に砂糖汁をかけたもの、かぼちゃのツルの炒め物、チャナ豆、カリフラワー、じゃがいもなど。おやつを食べながら、ネパールの一般的な食生活の話を聞いた。午前8時頃軽い食事(カーナージャー)を取った後、10時頃にちゃんとした食事(カーナー)、夕方5時頃にカーナージャー、8時カーナーと一日4回の食事が普通という。


 5時、ミナ・ディディ茶店でチャイ休憩後、井上・ヴィシャール部屋へ行き練習した。ヴィシャールは、明日のコンサートの司会をすることになっている若い女性サクリティ・シャヒ(Sakriti Shahi)と打ち合わせをしていた。
 ヴィシャールに秋田長持唄の歌詞をネパール語に訳してもらった。明日はバーンスリーと歌で長持唄を演奏するつもりだ。薄暗くなった部屋で目を瞑ってラーガ・マールワー(Marwa)、ラーガ・チャンドラ・ナンダン(Chandrananda)のアーラープを吹いていると、知らぬ間に井上くん、ヴィシャール、エヴァ、同じ建物に住む主婦もじっと聞いていた。
 9時頃、キチュリーの夕食。ヨーグルト、冬瓜、エヴァの作ったサラダ。
 10時30分就寝。

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 5時30分起床。6時30分、ミナ・ディ