2017年9月9日(土) ネパール2週間よれよれ日記

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 6時30分起床。7時30分、ミナ・ディディ茶店で朝食。今日はチョウメンとゆで卵、チャイ。朝食後、近所を散歩した。


 村の辻にあるヒンドゥー寺院で多くの村人がキールタンを歌っていた。8時近くになると陽光が強くなる。
 井上・ヴィシャール部屋で日記を書き、Facebookに写真を投稿した。ヴィシャールが、ワダスの撮った写真全て欲しいというのでUSBメモリーにコピー。500枚近いので全部コピーするのに1時間くらいかかった。その間マガル家の部屋に戻り、洗濯。

 11時にまた行くと、3歳から13歳までの少女12人のレッスンが始まっていた。少女たちは次第に集中力をなくしふざけ始めるが、全員で一緒に歌う時は元気よく声を出す。音程の外れている子もいた。
 レッスン後のおやつを食べている子供たちは楽しそうだ。


 1時、ミナ・ディディ茶店でランチ。チキンカレー、かぼちゃの煮物、大豆の煮物、キューリ、人参のサラダ。

ビジャヤからバーンスリーをもらう

 1時45分、バーンスリーを作るビジャヤがやって来た。昨日のコンサートで会った男だ。彼はのっけに「プレゼントだ」とGバーンスリーを差し出した。
 バーンスリー製作の話などを聞いた。
 彼の作るバーンスリーの竹はネパール産だという。
 東ネパール出身の41歳。父親は料理人で、息子もその仕事につかせたかったが、音楽が好きで、街に出て声楽を数年間習う。

料理人として働きながらバーンスリーを作り始める。モーリシャスにコックとして3年間住んだ。結婚しないで音楽の道に進むつもりだったが、ジーワンの妹と結婚した。1年前、渡辺貞夫さんがテレビ番組の撮影でやって来た時、自宅まで来たのだと写真を見せてくれた。
 3時、井上・ヴィシャール部屋を出て自室に戻った。隣の部屋ではヴィシャールがエヴァのレッスンをしていた。

ムケーシュと練習

 5時、井上・ヴィシャール部屋へ行くと、練習したいと言っていたムケーシュが来ていた。同じブンガマティ村に住む石工の男と木工の男も一緒だった。体格のいい石工はナゲンドラにバーンスリーを習っているが忙しくて時間が取れないという。木工の男はタブラーを習っていた。
 練習したのはラーガ・マールー・ビハーグ(Maru Bihag)のジャプ・タールとティーン・タール、ラーガ・バイラヴィ(Bhairavi)のルーパク・タール、ラーガ・ヴァーチャスパティー(Vachaspati)のマッタ・タールのガット。いつのまにか井上くん、ヴィシャール、エヴァも薄暗い部屋に座って聞いていた。聴衆5人の演奏会みたいだった。1.5時間ほど練習。ムケーシュは練習できて喜んでいた。

マガル家のディナー

 マガル家のディナーに招待された。年に2回の先祖供養の日に当たり、一族の人たちが集まって食事をするという。そういえば、朝、上の階から儀式の詠唱が聞こえていた。我々は屋上テラスにしつらえられたテーブルで夕食をいただいた。テラスからの夜景が素晴らしい。対岸の山裾に人家の明かりが広がっていた。
 階下のレッスン部屋で長野くんが置いていった日本酒を飲みつつエヴァ、井上くん、ヴィシャールとおしゃべり。
 10時過ぎ、就寝。

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