2004年12月30日 (木) -朦朧の一日

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 蚊の波状攻撃で半覚半睡のまま、6時ころ起床。頭が重い。お借りしたチャーダル、枕、水、蚊とりマットをかかえて2階へ行くと、ラグーがドアを開けてくれた。ラグーは7時すぎには街に出かけるという。早朝に出かけないと猛烈なラッシュに引っかかるのだ。そのラグーにコーヒーを作ってもらい再び事務所に戻り10時まで練習。

 ものすごい通勤ラッシュが予想されるのでオートリキシャを拾ってグルクルへ。運転手が道を知らなかったせいでかなり遠回りになり1時間もかかった。それでも120ルピー(=300円)だった。

 11時10分過ぎに到着すると、20人ほどの生徒たちがめいめい練習していた。レッスン室はよく響くのでめいめいが違う音を出すと不協和音の固まりになる。そこへ例によってハリジーが現れ静かになる。

「ラーガ・ムルターニーだ。いいが」とハリジー自身がラーガを決めた。

 ムルターニーは、昼と夕方が交差する時間帯のラーガだ。これまでまともに練習したことがなかったので新鮮だった。睡眠不足で朦朧状態だったせいもあるのか、自分で吹きながら眠くなってしまった。アーラープ、ジョール、ジャーラーを2時間たっぷりとやった。最後にラーガ・ティラングの音の動きを短く紹介。

 レッスン後、トモコとヴィレー・パールレーのエアコンのあるレストランでランチ。焼き飯80ルピー(=200円)。味も量もまあまあだが、サービスがうるさい。

 トモコの話をいろいろ聞いたが、頭が重くてよく思い出せない。彼女との会話は一般的な話題にならず、ほとんど聞き役になった。あしかけ8年間、ほぼ毎年バーンスリーの修行のためインドに来るというエネルギーはすごい。

 彼女のアパートに近い洋装店で1万円を両替。4100ルピー。

 ドゥルバに電話してみたが留守のようだった。とりあえずゴーシュ御殿に帰ろうとオートリキシャに乗り対岸のフェリー降り場まで行った。再び電話したがやはりだれも出ない。留守だったら外で待っていようと思いゴーシュ御殿まで歩いた。ベルをならすとロザリンが出てきた。二人とも寝ていたという。

 シャワーを浴びた後、ロザリンとおしゃべり。ホメオパシーのことをいろいろ聞いたが、これもあまり覚えていない。インドでも信者の多いこの療法は、元はドイツ人のハーネマンという人によって200年くらい前に始められた、ベルギーではごく一般的な療法である、らしい。バーンスリーを吹いていると首筋や右手首が痛くなる、というと小さなホメオパシーの丸薬をくれた。

 ドゥルバが6時からのアヤミのレッスンに出かけていった後、今日ハリジーのレッスンで教わったムルターニーを4時間ほど練習し、11時ころ就寝。

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