2015年2月 台北3日間滞在よれよれ日記

nitamago 2月20日~23日、3泊4日で台北に行ってきた。外国へ行くのは2011年のドイツ以来4年ぶり、配偶者は2001年のアメリカ旅行以来14年ぶりである。潤沢とは言えない我が家の家計からすれば小さくない出費だが、何もやるべきことのない2月は徹底的に退屈だったので思い切って気晴らしに出かけたというわけである。なぜ台湾かというと、旅費が破格的に安かったからだ。
 インターネットで「格安台湾旅行」と検索したら、日本旅行の「Peachで行く台北3泊4日 カジュアルクラスのホテル」が最も安かった。航空運賃、空港諸税、空港設備使用料、3泊分の朝食付き宿泊費のパック料金が、1人28,590円。なんと新幹線神戸東京往復運賃よりも安い。
 日記を読むと、劇的な事件も、感動的な出会いも、感激的中華料理を食べたことも、景色や町並みに心動かされたことも、ワダスと配偶者の世界観に大きな変更を与えた体験もなく、簡単な台北観光地図に紹介された場所をただただ歩き、食べ、眺めた3日間だったような気がする。われわれが想像力の飛躍に乏しいロージンの域に入ってきたせいなのかもしれない。おそらく20歳代だったらもっと違った受け止め方だったにちがいない。旅行先で見聞きする細かなものに驚き、なにかしら考えたこともあったかもしれない。
 意思さえあればもっといろんな体験ができるだけのゼニもないわけではなかった。それほど大決心をせずとも高額なレストランで食事をすることだってできたはずだ。「いやあ、あそこの有名な小籠包は台北でも最高級だった。んまかったなあ」と人に自慢できていたかもしれない。移動手段にもうちょっと費用をかければ、より快適に、より有意義なはずの場所にも行けたはずだ。しかし、旅行を終えて、再びなにもない日常に戻って反芻してみると、つくづくわれわれの発想はビンボー的なのであった。どうしてもゴージャス方面に向かえないのだ。この傾向は、二人でインドに住んでいたころのビンボー感が原点になっているようだ。
 とはいえこの小旅行は、ほとんど外出もせず非社交的で自閉的生活を送るこの時期のハイライトの出来事ではありました。
 この日記は、われわれ自身の忘備録として、ま、どうでもいいことを細々と書いたものです。これから台北旅行に出かける人の情報としても役に立たないでしょう。ときどき出している個人レター「めんこい通信」と同様、皆さまの生活向上にはまず役に立たないと確信していますが、ふとお時間のあいたときにでもご一読下されば幸いです。この最初の文章も含め、全体で21,334字です。けっこう長いです。
 下記は、それぞれの日にち、小見出しの目次です。

2月20日(金)
 ・ベイシャトル
 ・関空第2ターミナル
 ・桃園国際空港から市内へ
 ・舞衣新宿南京
 ・馬辣頂級麻辣鴛鴦火鍋
 ・ジェニファー

2月21日(土)
 ・龍山寺
 ・西門から台北駅
 ・台北101
 ・マンゴーアイス
 ・淡水
 ・士林夜市

2月22日(日)
 ・動物園
 ・猫空ロープウェイ
 ・迪化街と寧夏観光夜市
 ・23日(月)帰国