HIROSのジョーク集4

クトゥブ・ミナールから見下ろしたものは 食肉不足に対する回答 コンピュータY2K問題の異なったアプローチ 付帯設備利用料金 FAT FREE サルダールのインテリ度はどうして測るか 英語を話すオウムは美味い アーサー王と貞操帯


アーサー王と貞操帯・・・インド人の友人スニール・シャルダーより 

 アーサー王は、すぐれた研究者(魔法使い)が最新の開発品を展示しているマリリンの研究所にいた。その最も新しいものは、肝心の部分に大きな穴のある貞操帯だった。
「これのどこがよくないというのか、マリリン。この開口部をみなさい。ところで、これでどうやって、后妃であるお前の貞操を守るのかね」
「まず、きちんとご覧になって下さいな」とマリリンはいった。
 かれはそこで、廃棄することになっている、お気に入りの使い古し指揮棒を手に取り、侵入してくるものを真っ二つに切ってしまう小さなギロチンが真上にある開口部に差し込んだ。
「マリリン、お前は天才だ。これで、わたしの皇后が完全に守られることが分かったから、わしは安心だ」
 王は、皇后にそれを取り付けた後、研究所を出た。
 王がケマレット宮殿に再び戻るまで、数年経った。
 宮殿に戻った王は、直ちに騎士たちを集め、彼らのズボンを降ろさせ、彼らの「小さな武器」の検査を行った。案の定、ほとんどの者は切断されたり、ひどい傷害をおっていた。ただし、ガラハッド郷だけは無傷であった。
「ガラハッド郷、真実の騎士にして、わたしの無二の友よ。君だけが唯一わたしに忠実だったということだな。望みを述べなさい。なんでも進ぜよう」
 しかし、あわれガラハッド郷は、舌がないため、何もいうことができなかった。


英語を話すオウムは美味い・・・ドゥルバ・ゴーシュより

 サルダールジーが英語を勉強するためにイギリスへ行った。彼は、毎日、パブに足を運んだ。パブの男たちは、そんなサルダールジーをバカにする。ある日、男たちは、英語を話すオウムを彼にプレゼントしてこういった。
「このオウムでお前の英語はずっと上達するよ」
 二三週間後、くだんのサルダールジーがパブにやってきた。そこで男たちは、あのプレゼントが英語学習の役に立ったか尋ねた。サルダールジーは、それに答えてこういった。
「うん、あれはタンドーリー・チキンよりはずっと美味かったな」


サルダールのインテリ度はどうして測るか・・・アニーシュ・プラダーンより

 耳に空気圧計を差し込む。


FAT FREE・・アニーシュ・プラダーンより

 ある日、ジャスワント・シン氏(シンという姓はサルダールをさす)が、食料品店へいった。品物を抱えた彼は、レジで勘定をしてもらう。彼は、レジ係に尋ねた。
「FAT(脂肪)はどこにあるのかね」
 レジ係は、その意味が理解できず聞き返した。
「は?すみません、FATですか?」
「そうだ、FATだ。FATをくれ」
 このやりとりが続き、理解できずにいるレジ係に業を煮やしたジャスワント・シン氏が、大声で怒鳴りはじめたので、まわりの人が集まってきた。それをみたマネージャーがやってきて、サルダールにどういうことか尋ねた。
 サルダールが応える。
「おい、マネージャー。よく見ろ。このヨーグルトの箱に『FAT FREE』と書いてあるだろう。それなのにこのレジ係は、FATをくれないんだ」
 (彼は、FAT FREEを、脂肪なし、ではなく、FATはタダ、と解釈した)


付帯設備利用料金・・・神戸の友人、ムケーシュ・ケマニより

 一組の夫婦が、キーウェストからボストンへ車で旅をしていた。ほぼ丸一日走りっぱなしで疲れ切った彼らは、どこかで休むことにした。二人は、高級そうなホテルに部屋を取った。4時間だけ睡眠をとることにしたのだ。
 4時間後、チェックアウトをするためにカウンターへ行くと、会計係が350ドルの請求書を見せた。夫は、勘定がどうしてこれだけ高くなるのかを、会計係りに説明を求めた。彼は、たしかにここは立派なホテルだけど、部屋は350ドルもするとは思えない、とうったえた。会計係が、当ホテルではこの金額が標準だ、と説明するので、彼は支配人を呼ぶことを要求した。
 夫の訴えを聞いて支配人がこう説明した。このホテルには、オリンピックサイズのプール、大きな会議場などがあり、宿泊客には自由に使える。また、このホテルのウリであるショーも楽しめる。
「ニューヨークやハリウッド、ラスベガスからの素晴らしい芸人たちがここでショーをするんです」
 支配人が説明した。
 この説明に夫は
「しかし、われわれにはそんなものはいらないし、使ってもいない」と応じた。
 しかし、支配人は彼の訴えに動じる気配もないので、しかたなく夫は支払うことに同意した。受け取った小切手の金額を見た支配人が今度はびっくりした。
「ええと、失礼ですが、これには100ドルとしか書いてませんが」
「その通りです」と夫が応える。
「わたしの妻と寝る代金として250ドルを差し引きました」
「えっ、でも、わたしは何もしてませんよ」と支配人。
「いや、妻はここに滞在したわけだし、あなたは彼女と寝ることができたわけですから」


コンピュータY2K問題の異なったアプローチ・・・ムケーシュ・ケマニより

 -バンタ・シン氏(サルダールジー)から上司にあてた解決報告-

拝啓

 われわれY2K解決スタッフは、予算内でかつ18ヶ月予定内に問題処理を終了したことを報告する。
 われわれは、あらゆる異なったシステムとプログラムを一行単位で走査した。また、バックアップや歴史的資料も含め、すべてのデータベース、データファイルの書き換えを行った。ここに、"Y-to-K"変更完了を誇りをもって報告したい。われわれは、貴下の要求通り、以下のように、すべてのデータを書き換えた。

 Januark, Februark, March, April, Mak, June, Julk, August,September,October, November, December

 さらに、

 Sundak, Mondak, Tuesdak, Wednesdak Thursdak, Fridak, Saturdak

 これらの変更については、満足すべきものに思われる。ただし、正直に言ってわたしには無意味のようにみえるが、わたしは、この問題が世界的問題であることを認識しているし、我がチームがもてる力を出し切ったことを喜ぶものである。
 ところで、2000年に至る時点で桁数の変わる問題をどういたしましょうか。これは重大な問題に見受けられますので、貴下のご指示をあおぐものである。敬具

バンタ・シン
Y2Kプロジェクト長


食肉不足に対する回答・・・友人スニール・シャルダーから

 サウジアラビア人、ロシア人、北朝鮮人、サルダールジーが、通りを歩いていた。そこへ、テレビレポーターが、彼らに追いついて、インタビューをした。
「すみませーん。最近の食肉不足についてのあなたのご意見をお聞かせ下さい」
 それぞれ、立ち止まって次のように答えた。
「えっ、『不足』というのはどういう意味ですか」、サウジアラビア人。
「『食肉』というのは何のことだい?」、ロシア人。
「『意見』という意味が分からない」、北朝鮮人。
「すみません?いったい君がオレになにをしたというんだ?」、サルダールジー。



クトゥブ・ミナールから見下ろしたものは・・・ムケーシュ・ケマニより

 インドでは、サルダールジーは馬鹿だと、いつもいわれる。ある日、一人のサルダールジーが、ええかげんせんかい、ほかの奴らを馬鹿にして、奴らだってそうだということを見せてやろやないか、と決心した。
 そのサルダールジーが、デリーにあるクトゥブ・ミナールに昇り、てっぺんから熱心に何かを見下ろしていた。後ろにいた男が、彼の肩をたたき、尋ねた。
「おいサルダールジー、いったい何を見てるんだい」
「しーーーーっ。後ろに並べ」
 列の後ろにいる人たちのあいだで同じ問答が繰り返された。
「いったい何を見てるんだい」
「しーーーーっ。後ろに並べ」
 そのうちサルダールジーは、クトゥブ・ミナールの一番下までできた行列を見下ろして、ひひひひ、やったやった、と喜んだ。ひひひ、みーんなを馬鹿にしてやったぞ、と後ろの男にいった。後ろの男が見たのは、てっぺんから一番下までずっと並んでいるサルダールジーだった。