サーランギー・マエストロ、ドゥルバ・ゴーシュ日本公演1999

世界的チェロ奏者、ロストロポービッチがその演奏に絶賛を贈ったサーランギーの名手の来日公演〜限りなく人間の声に近いサーランギーから流れる豊饒な旋律は、せわしない現代のわれわれの魂にしみ入り、音の癒しの力がいかに大きいのかを知らしめる。

公演日程、会場

■ジーベック公演/1999年8月27日(金)19:00開演
■河内長野ラブリーホール公演/8月29日(日)14:00開演
演奏内容■北インド古典音楽
■企画制作:天楽企画
■後援:インド総領事館ほか

演奏者プロフィール

【ドゥルバ・ゴーシュDhruba Ghosh】サーランギーsarangi

dhurubaghosh ドゥルバ・ゴーシュは、タブラー奏者としてばかりではなく音楽教育者としても高名な故ニキル・ゴーシュを父に、竹の横笛バーンスリーをインド古典音楽界で不動の地位に引き上げた故パンナラール・ゴーシュを叔父とする音楽家系に生まれた。幼少の頃から父に古典声楽を師事してきたが、北インドの代表的擦弦楽器サーランギーの音色に魅せられ、サギルッディーン・カーンや現在の師であるディーンカル・カイキニーの元でサーランギー奏法と音楽を師事した。現在のインドにおける数少ないサーランギーのマエストロとしてインド内外のコンサートで旺盛な演奏活動を行うほか、父の設立した音楽学校で後進の指導にも当たっている。これまで、ヨーロッパ各地、アメリカ、オーストラリア、日本で公演を行っている。また、サーランギー奏者としてばかりではなく、声楽家、作曲家、タブラー奏者としても高い評価を得ている。92年からは、東京での音楽祭『エイジアン・ファンタジー』のレギュラー・ミュージシャンをつとめている。93年のシンガポール、クアラルンプール、ジャカルタ、98年のデリー、ムンバイ、ハノイ、マニラで行われた、国際交流基金主催の「エイジアン・ファンタジー・オーケストラ・アジアツアー」に参加している。
 彼のサーランギー演奏は、この楽器の声楽的な響きを駆使して自在に表現するところに大きな特徴があり、内外の音楽家や聴衆によって高い評価が与えられている。とくに、高名なチェロ奏者、ロストロポービッチは彼の演奏に絶賛している。