4月10日(金)
朦朧状態で8時過ぎに起床。階下の食堂ではすでにメンバーが談笑していた。ポーラ、mamoru、城戸さんも見送りにきていた。昨日ドナウで会った女性もいたのでちょっと驚いた。コンサートの後同じホテルに泊まっていたのだ。「コンサートに感動した」といっていた。
朝食後の重要任務に手間取り、時計を見たら出発予定時間になっていた。あわてて荷造りをし、皆の待っている踊り場ロビーへ。広場の駐車場には荷物用と乗客用の車が2台われわれを待っていた。それぞれの車を運転する青年の顔がよく似ていた。聞くと兄弟だった。
12時、ウィーン空港着。チェックインのときちょっとてこずった。空港出発ロビーにずらりと並んだ機械でチェックインするようだ。どういうわけかうまくいかない。すったもんだの末に結局カウンターでチェックインをした。チェックインのときワダスのスーツケースからチーズの強烈な臭いが漏れてきた。
14時発OS373でアムステルダムへ飛び、16：05着。空港ロビーで19：00発JL412の出発を待つ。ツアーの疲れと寝不足のため全員よれよれ状態のままJAL便に乗り込んだ。満席だった。見逃した映画を見ようと小さなディスプレーを眺めているうちに意識を失った。
4月11日（土)
成田には予定よりもちょっと早く午後1時ころ到着。機内ではほとんど寝ていたはずだがやはり体が重い。鈍い動きで国内便待合室まで移動し、そこで3時間ほど待つ。全員口数は少ない。10日間のツアーと長時間フライトで疲れがたまっているのだ。16：30発のJL3005便に乗り込み、伊丹に着いたのは18：00だった。福岡へ帰る佐野はさらにもう一回のフライトが待っている。お疲れさまです。チーズ臭いスーツケースを引きずって帰宅したのは8時ころ。
1年近く準備してきたヨーロッパ・ツアーはこうして幕を閉じた。
ところが帰国してからがまた大変だった。文化庁からの助成金支払いの手続きがその後延々と続いたからだ。最終的に助成金をいただいたのは8月だった。