七聲会UKツアー2004

 帰国のためにヒースロー空港へ向かう車中、今回の16泊17日14公演の七聲会イギリス・ツアーの運転手兼案内人兼舞台監督兼マネージャー、サイモン・ケネディーは「これまで走った距離は2000マイルだ」と申し述べる。2000マイル、つまり3200km。なんと最北端宗谷岬から最南端波照間島までの日本列島を1日平均213kmで縦走した勘定です。
 今回で3回目になるイギリス公演ツアーは、各地ともそれほど大きな会場ではありませんでしたが、来場した聴衆には暖かい拍手と大歓迎を受けました。公演が終わっても舞台の袖に残り賛辞とわれわれへの感謝を伝えた聴衆もかなりいました。彼らは日本の誇るべき仏教音楽の美しさを認識してもらえたと確信しています。その意味では、もちろん反省すべき点は多くあるにせよ、今回も昨年に引き続き大成功だったと思います。
 現地プロモーターのマーク・リングウッド氏と、ほぼ10ヶ月にわたって準備作業をすすめてきたわたしには、ある程度予測できたツアーでした。しかし、参加したお坊さんたちにとっては、とんでもなく忙しい日々だったに違いありません。ただでさえお忙しいのにかなり無理な長期休暇をお願いし、かつ金銭的な報酬も期待できない今回のツアーに、最後まで不平もいわずについてきて素晴らしい聲明と演奏を披露していだいた七聲会のお坊さんたちと留守をあずかったご家族の方々には、あらためて感謝します。

参加メンバー

池上良慶(41歳、宝泉寺、滋賀県近江八幡市)
池上良生(34歳、善導寺、大阪)
伊藤真浄(48歳、法雲寺、京都)
河合真人(28歳、瑞林院、京都)
宍戸崇真(31歳、真教寺、京都)
南忠信(56歳、大光寺、京都)・・・10月28日帰国
HIROS (54歳、神戸)

日程と公演地--日記の見出し

10月23日(土) 出国
10月24日(日)
(lunchtime) Whitby Seaport Festival
(evening) Nottingham Lakeside
10月25日(月) Oxford, Jaqueline Du Pre centre
10月26日(火) Royal Tunbridge Wells, Trinity AC
10月27日(水) Aldershot, West End Centre
10月28日(木) 休日/ロンドン観光
10月29日(金) Winchester, Tower Arts Centre
10月30日(土) Braintree, The Highbarn
10月31日(日) Lewes Festival
11月1日(月) Chichester, Minerva Theatre
11月2日(火) Bath, Invention Arts Centre
11月3日(水) Brecon, Theatr Brycheiniog, Wales
11月4日(金) Cardigan, Theatr Mwldan, Wales
11月5日(土) Prema Arts centre, Uley
11月6日(日)  St. Donat’s Arts Centre, Wales
11月7日(日) 帰国

     公演のない日はたった1日のみ、ひたすら移動と公演の続く毎日の記録を掲載しました。下記の日にちの部分をクリックして下さい。全部で46,558文字あります。かなり長いです。なお、登場人物はすべて敬称を略させていただきました。

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