11月7日(日)

 7:30起床。曇り、小雨。シャワーの扉がひっかかってなかなか開かない。途中でお湯が水に変わった。ここの宿のバスルームは、見た目と機能は異なるようだ。

UK04photosUK04photosUK04photosUK04photos 8:30に朝食。河合からもらった紺色の作務衣を着たサイモン、河合とわたしがフル・イングリッシュ朝食。宍戸と伊藤は起きてこない。

 10時近くになり、よろよろしながら伊藤もおりて来た。右の口のあたりが汚れていた。昨晩は、終わった開放感からか朝まで呑み、そのままベッドで寝たが、起きたらベッドの下にいたという。わたしのパッキングが終わったところで宍戸を起こした。

  全員の荷物をバンに詰め込んだところで、サイモンCとデボラが別れにやって来た。彼らも入って宿の前で記念撮影。

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 10時半、ヒースローに向けて出発。途中のサービスエリアで休憩をとりつつ、空港に着いたのは午後2時ころだった。今日はチチェスターの自宅に帰った後、マークの主催する別のバンドの手伝いをするのだと、サイモンが帰って行った。UK04photos

 チェックイン予定の4時過ぎまでは時間があったので、南を送ったときと同様、2階の食堂街でだらだらと時間をつぶした。預け荷物は30キロを超えると多額の超過料金が取られると警告したら、宍戸、河合、良慶がスーツケースの中の一部を手荷物に移し替えた。

 早めにチェックインできたので、免税店をぶらぶら眺めて時間をつぶした。出発ゲートがなかなか決まらない。

 UK04photos 良慶が「中川さん、ちょっと手伝ってください」と眼鏡屋に連れて行った。「ここで眼鏡を買おう思うてるんやけど、ほんまに20分ほどでレンズを入れられるか聞いてほしいねん。このネーチャンはそないいうたんと思うねんけどな。ほんまやったら買おうかな」と、インド系らしい若くて堂々とした感じの女性に目を向ける。「彼がこないゆーてますけど、ほんまですか」「ほんまや」「ほな、この人、買うたるいうてまっせ」「わあ、うれしいわあ。どのフレームにしはりますか」良慶「こんなんどないやろ」HIROS「んー、ちょっと」良慶「ほなら。これはどないやろ」「まあまあやね」HIROS「この女性に聞いてみよか。あんたはん、この人にいっちゃん似合うやつ選んでんか」「そやね、わたしやったら、こんなんか、あるいは・・・んー、こんなんですねえ」良慶「どれどれ、ほほう。中川さんどない?」HIROS「ええんちゃいますか」「よっしゃ、んじゃ、これにしょ」てな感じでフレームが決まった。そしてインド系ネーチャンはでかい双眼鏡のような機械を取り出して良慶にこれを覗けという。度数を測る機械だった。「あなたはんのレンズ、決まりましたよ。ほな20分ほど待ってんか」。20分して戻ると、新しい眼鏡ができていた。良慶「あれえ、よう見えるわ。なんでやろ。よう見えるわ、ほんま」。フレームとレンズで5万円ほどの買い物だった。

 わたしは、サラミとブルーチーズを購入。

 そうこうしているうちに出発ゲートが決まり、移動。ほどなく予定通り、日本人満載のJAL422に乗り込んだのでした。機中でワイン2本を呑み、機内食を食べたらすぐに眠くなり、起きたのは日本まであと3時間というときだった。

 関空の預け荷物回収場でコンベアーを見ていると「中川博志様」と呼び出しがあった。ひょっとしたらわたしのスーツケースも壊れたのかも知れないと係員まで行くと、ロンドン到着時の南と良慶のスーツケース破損申告書の件だった。修理手続きをそれぞれにしてもらうために書類を書き換えたりしたので、到着ロビーにたどり着いたのが遅くなってしまった。ロビーには、池上3兄弟の良賢、良生の配偶者とお子様がわれわれを待っていた。しんみりと帰国を味わう間もなく、すでにわたしを待っていたMKタクシーに飛び乗った。後で良生から「バッコしていて、最後の挨拶もしないですみませんでした」とメールをもらった。