第20回 雅楽の今昔

●とき/2001年8月25日(土)7:00pm
●ところ/ジーベックホール(神戸ポートアイランド)
●出演/天理大学雅楽部、音楽舎まほら(出口煌玲:龍笛、狛笛、由利龍示:篳篥、志村哲男:笙、コムンゴ、高野正明:打楽器、南澤靖浩:シタール)
●主催/(株)TOA
●後援/兵庫県、神戸市、神戸市教育委員会、神戸市民文化振興財団
●企画制作/ジーベック、天楽企画

プログラム

■第1部 雅楽の昔
 平調音取(ひょうじょうのねとり)/越殿楽(えてんらく)/山城(やましろ)/埴破(はんなり)/蘇莫者(そまくしゃ)
■第2部 雅楽の今
 組曲 神遊び/降臨1/清音/桃源郷

企画主旨文

 雅楽は、5世紀にはすでに将来されたとされる朝鮮半島の音楽や、奈良朝前後に将来された唐楽の一部に日本古来の音楽などが雅楽寮の行う音楽として総合されたもので、それが現在まで伝えられている。日本に伝わった唐楽は、漢代以来の芸術音楽である俗楽、南北朝時代に中国に流入した西域の音楽(胡楽)や、唐の宮廷儀式に用いられた燕楽の一部だといわれているので、現在まで伝わる日本の雅楽には、インドまでも含むアジアの広大な地理的広がりと時代が織り込まれている。
 今回、雅楽を取り上げるのは、1.雅楽の楽器、音楽様式、舞楽の実際を知る、2.雅楽の持つ時空的広がりを認識する、3.雅楽器による新しい音楽の可能性を探る、4.教育現場への導入方法を考えてみる、ことを目的とする。